2009年01月09日

平成21年 月形町新年交礼会

本日「月形町新年交礼会」が開催され、たくさんの方々と新年のご挨拶をさせていただきました。

今年は雪も少なく暖かで穏やかな新年を迎えましたが、このことは月形では本当にめずらしいことなので、挨拶では必ず触れられます。このことが良かったと思える(過ごしやすい、経費がかからない)人もいれば、大変なことだ(除雪の仕事がない、夏の水不足が心配、この後の大雪が心配など)と受け取る人もいて、天候一つとっても立場によって受け止め方が違うことを実感します。
ご挨拶できた人とはほんの少しの会話でしたが、直にお話しできて有意義な時間でした。

さて、会場には昨年同様地元の食材を使ったお料理や新しく開発された製品がたくさん並び、目移りするほどでした。ご挨拶をしながらお料理を摘んで・・・としているうちにお目当てのお料理がなくなってしまったりして、今年もまた全制覇はできずに残念。以下にお料理等の紹介と、私の感想などを記しておきます。一般に入手できる物もありますので、興味のある方はお問い合わせください。

【特産品】
◆かぼちゃまんじゅう・・石狩月形駅前の「はな・花」で売ってます。小倉餡とかぼちゃ餡があります。

◆無添加手作りみそ「月」・・月形産の大豆を使い、手作りみそ製造グループ「Dream3」が製造、「Aコープつきがた」や「ふぁーむまーと旬」で売ってます。コクと深みのある味です。今日は月形大豆の豆腐「月奴(つきやっこ:松田豆腐店製造)」と一緒に味噌汁に仕立ててありました。

◆トマトゼリー・・月形振興公社から販売されています。完熟トマトの味がいっぱいでおいしいです。

◆トマトせんべい・・こちらも月形振興公社から。甘さの後にほんのりトマト味のする小麦せんべいは、トマトの赤色が良くでていて、樺戸監獄時代の囚人服(赤い人)や、月形町の史跡「水道ダム跡」に使われた赤煉瓦を連想させます。まだ本格販売はされていませんが、これからが楽しみ。

◆まんまる納豆・・雪の聖母園から。月形産大粒大豆で作られた「まんまる納豆」は既に町内では広く食べられています。今日は月形小学校で穫れたもち米を使ってついた餅と一緒に、納豆もちにして振る舞われました。ちなみに、餅をついてくれたのは、町内の年男と年女のみなさんです。

かぼちゃシロップ・・月形振興公社から。現在、健康食品、甘味料等の用途で商品開発や研究をしている物です。今年の料理コンテストのテーマでもあります。今日は飲料として提供されていました。

◆月形産「キタノカオリ」100%のパン・・「うちの小麦だ!」と生産した農家自慢のパン。「ふぁーむまーと旬」で製造販売。

◆月形産厳選材料の手作りジャム・・こくわ、プルーン、ミルク、トマト、青トマトなど。「ファームマート旬」には他にもたくさんの種類があります。

【地元食材を生かしたお料理】
◆月形産手打ち蕎麦・・「そば打たん会」から提供された温かいおそばは絶品!常に行列。

◆ふきの野菜詰め・・昨年開催された第1回地産地消料理コンテストのグランプリ作品。「ご飯が欲しくなる!」「酒のアテに良い!」そんな感想があちこちから。

◆豚モツの桃太郎鍋・・月形町料飲店旅館業組合。月形産トマトジュース「おはようトマト」をベースに豚モツと地元野菜の鍋。和洋中、どの要素も含んだ味。

◆川えび料理・・夏に月形町内の用水路や沼で獲れた川えびを冷凍保存した物を使って、かき揚げ(お蕎麦の具)、川えび入りニョッキグラタンができました。
◆月形産「北アカリ(ジャガイモ)」と手作りベーコンのジャーマンポテト
◆月形産「ななつぼし(米)」のこめこめシュークリーム
◆月形産「虹ロマン(かぼちゃ)」のかぼちゃシロップを使ったムース
◆月形産「赤カブ」の千枚漬け+漬け物各種
◆地鶏卵「友朋のゆめたまご」と「桃太郎(トマト)」のスパニッシュオムレツ
(以上6品はT's Brainが調理)

2009年01月08日

発見! 月形町歌

昨年暮れ、ある年配の方から
「町の年表を見たら、昭和15年月形村開村60周年で村歌と村章を制定したとなっているが、今その村歌はどうなっているのか調べて欲しい。」
という問い合わせがありました。

役場関係者数人に聞いたところ、ほとんどの人が「知らない」「聞いたことがない」という答えでしたが、ほんの少し、「以前は高齢者大学で歌っていた」という情報や、1番を歌える人も!
役場総務課で調べていただくと、「月形町史」の中に楽譜と歌詞が掲載されていました。

音楽の素養がない私はその場で歌えませんでしたが、歌詞には感銘しました。月形の歴史と開拓時代の気概、そして未来に託す希望が溢れ出ている歌詞です。70年近くも前にできた歌詞なのに、ちっとも古さを感じない、こんな素晴らしい「月形町歌」がこのまま埋もれてしまうのはもったいない! 
今の時代だからこそ掘り起こして、月形町民が口ずさめるほど慣れ親しんだ歌となるよう、この歌の「場」を設けたい、そう思いました。

来年は開町130周年。来たるべき時に備えてもたらされた「情報」なのかもしれません。
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 月形町歌

作詞 松実菱三、  作曲 松田喜一

1  風薫る
    おおわが農土 わが沃野
     広ぼう一萬五千町
      忍苦の汗にかがやきて
       継業つきぬ感謝あり

2  月形の
    名にこそ気負え 高々と
     町是に掲ぐ大理想
      揺るがぬ決意円山の
       松の緑といや競う

3  雲青し
    山幸野幸(やまさちのさち) 豊穣の
     恵風そよぐ美(うま)し町
      須部都の流れ澄む極み
       樺戸の誇り胸に生く

4  睦み合う
    町人(まちびと)一に真心を
     捧げて築く自治の栄(はえ)
      心田深く耕しつ
       希望の朝をいざ往かん

※原文を若干変更しています。
 ・村→町  ・旧仮名遣い ふ→う
 ・変換できない漢字は「ひらがな」にしました。

2009年01月07日

役場のサケ・観察日記2

月形にやってきてから約1ヶ月。サケの卵はほぼ全部、仔魚(しぎょ=お腹にオレンジ色の卵黄部分を抱えている状態の魚)になっていました。

昨年より低温気味に管理しているので、今のところは昨年より小さめですが、積算温度通りの成長で「順調」とのことです。この冬は例年より暖かいので、役場玄関風除室でも凍れることは少なく、管理もしやすいようです。

さてこれからどうなるか・・・楽しみです。

2009年01月05日

平成21年月形消防出初式

穏やかなお正月を迎えた月形町で、本日午後2時から出初式が行われました。

出初式は例年通り消防署前で開始宣言が行われた後、敬礼と観閲(最高責任者の町長を先頭に、来賓などが団員の前を歩く)があり、分列行進(分団ごとに隊列を組んで町内の一部地域を行進。団員のあとは消防車両や救急車も徐行で行進)、式典(表彰と祝辞)と続きました。

今年の出初式に参加した消防団員(団本部、女性団員、第1分団、第2分団)、職員はあわせて75名。寒空の中、統率のとれた分列行進は消防団の組織力の強さを感じました。また表彰式では10年〜35年までの永続勤務表彰等が行われ、たくさんの団員が対象となっていました。生活の一部としての消防団活動に敬服するとともに、積み重ねの重要性と重みを感じました。

式典最後に消防団長から「今年は公設111年目、新たな気持ちで防災に努めよう。」という呼びかけと決意が心に響くとともに、老朽化のため今年度いっぱいで取り壊しになる式典会場の「月形町福祉センター」にもまた歴史の重みを受け取りました。

2009年01月03日

私は月形が好き! それは・・・

最近の日本社会を見回してみると、経済は先行きが見えず、実体経済よりも精神的にあおられて不況に向かっているような気がします。政治もしかり。思惑や想像が勝手に一人歩きし、世の中を動かしているかのように見えますが、実際は何も動いていない・・そんな空虚な感じです。

バブル以降(それ以前からかもしれませんが)、物事の価値がイメージや発想などにばかり重きを置くようになってしまったと思います。イメージや発想が大事なことは私もわかっていますし、重要だと理解していますが、それらを「形」にしなければ真の評価は得られません。実体の行動や生産とイメージや発想が互いに結びついてこそ価値が生まれると思うのです。

月形町は北海道の田舎町です。ちょっと前の景気の良いといわれていた時期も、さして良くはありませんでした。そして今「100年に一度の未曾有の時」といわれていますが、それほどのダメージは現れていません。もちろん倒産や減収などもあります。しかし、餓死したり、明日に絶望して自暴自棄になっているとは聞きません。昔ながらの心のふれあいや助け合い、地縁や血縁、知恵や知識、そして食糧を生産できる土地と地に足のついた生活、つまり「豊かな風土」が存在しているからです。
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私は山が好きです。登山というには恥ずかしいのですが、登山道が整備されたような普通の山に登るのが好きです。山の景色はとても素晴らしく、そこに行けば五感でその全てを感じることができます。これは説明のしようがなく、体験したことのある人にしかわからないでしょう。

この山登りの感動は、歩幅1m足らずの自分の足で積み重ねていって初めて手に入れることができます。こんな歩き方で、こんな一歩で、いつになったら目標に到達できるのだろうかと不安と投げ出したい気持ちに駆られることがあります。それでもふと振り返れば、着実に登ってきた道が見え、周りの景色は変化していたと気付きます。そしてまた登り始めると、いつの間にか別天地にたどり着いているのです。

思いを成し遂げるために、自分の身体を使って、着実に到達できる「山登り」。こうして山に行くと、心が満たされます。

これと同じことが、この月形の暮らしの中には存在します。「豊かな風土」がそう感じさせるから、私は月形にひかれ、守りたいと思うのでしょう。
地に足のついた生活は、自分の身の丈以上のものを与えてくれない変わりに、それ以上のものも奪いません。想像や思惑の入り込めない、実体がここにはあるのです。

私は月形が大好きです。

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