2009年01月20日

役場のサケ・観察日記3

 
今日のサケはこんな感じ(↑)
暖冬とはいえやっぱり寒い風除室。一日中シーツを被せられ、それなりに保温されていました。前回(観察日記2)から2週間しか経っていないので、仔魚であることは変わりませんが、少し体長が伸び、身体の部分が魚らしく黒くなってきたかなと思います。(ちょっと写真の腕が悪くてわかりにくいですね。反省。)
水槽の中には身を隠すための石も入れられ、住環境が整えられてきていました。生きものを管理する担当者は大変ですよね。このまま順調に育つのを願ってます。

ちなみに、右(→)の写真は平成20年1月22日、ほぼ1年前に撮影したもの。昨年は温度管理が上手くいかず、自然の生育条件より高温になってしまい(積算温度が高くなった)この時期に既に稚魚に近い状態まで育っていました。

その経験を生かした今年の飼育、どんな風になるか。
これからも観察を続けます!

2009年01月19日

故山田由利美さんを偲んで

先週、岩見沢市議の酒井さん、美唄市議の吉岡さんと一緒に、岩見沢市議だった故山田由利美さんのご自宅に伺いお参りをさせていただきました。

故山田由利美さんは現役の岩見沢市議会議員(共産党)で、亡くなられたのは昨年12月定例会の会期中、12月9日朝のことでした。その日は朝早く幌向駅で共産党の宣伝活動(街頭演説とビラ配り)を行い、多くの方がその元気な姿を見かけたとのことです。10時からの委員会に出るための支度をしながら、定例会での一般質問に向けて準備をしている最中に心不全で亡くなられたとのことでした。

あまりに突然のことだったために私自身気持ちの整理がつかず、このことに触れられないまま1ヶ月が過ぎました。今回3人でお参りさせていただき、ご家族の方ともお話しできて、やっと気持ちの整理が出来ました。

今日はここで、故山田由利美さんを偲びたいと思います。
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私が故山田由利美さんと知り合ったのは、ほんの1年前です。

第56回北海道女性議員協議会(平成20年10月開催)を岩見沢市で開催することとなり、実行委員として近隣の女性議員に声がかかりました。初会合は平成20年2月18日、由利美さんと初めて顔を合わせた日です。初対面の印象は、元気で明るくて(先輩に対して失礼ですが)ちょっと抜けている「親しみやすいお姉さん」。笑顔がステキでお話しが上手、一瞬で人を引きつける力がある人だとも思いました。

この実行委員の仕事を通し、私は由利美さんからたくさんのことを学びました。特に印象に残っているのは、大会前日に二人で準備作業をした日のことです。
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明日が本番なのに準備が整わず焦る私に「大丈夫、もう少しだから。頑張ろうね。」「私がとろいからみんなに迷惑かけちゃって、ゴメンね。」と、何気なく声をかけてくれる由利美さん。ちょっとした気遣いと行動で周りの人を和ませ、自然に力を発揮させる雰囲気は流石でした。

それから程なくして高齢の男性が「忙しそうだね」と部屋に入って来られました。
由利美さん「どうしたの?」
高齢の男性「ちょっと聞いて欲しいんだけど・・・」
私の作業を気にししつつも男性の話に真摯に受け答えする由利美さん。
準備はあるけれど、それ以上に、今は訪ねてきてくれた人の気持ちを汲んで応対することの方が大事という[今すべきこと、今しなければならないことを優先する姿勢]や、男性の話の全てを肯定するわけでもなく、かといって否定し拒絶するわけでもなく[人の話を聞く姿勢と自分の立ち位置を明確にする方法]を教えていただきました。

お客さんが帰られたあと、作業を続けながら今度は二人で議論。国政に始まって、農業関係、食糧問題、後期高齢者医療制度、家庭の食や家族のこと・・・。私(無所属)と由利美さん(共産党)とではもともとの政治理念が違っているので、必ずしも二人が納得できる話にはいたらなかったけれども、「思想信条の自由は憲法で保障されているのだから、自由に考えていいのよ。」と言ってくれたお陰で、とても楽しい議論をすることができました。
マイノリティ(少数派)であるために認められない人、届かない人の「代弁者」になるためには、自信と勇気と力強さが必要なんですね。
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故山田由利美さんと過ごした時間は本当に短かったのですが、心が触れ合い、そこからたくさんの宝物をいただきました。議員2年目というこの時期に出合うべくして出合ったのだと思います。
「由利美さん、ありがとう。」

葬儀で故山田由利美さんに関係する方々が、由利美さんとの思い出を弔辞のような形で話してくれました。それを聞いていると、一度も目にしたことのない光景なのに、その時の由利美さんの様子が浮かんできます。私の知っている由利美さんは他の方が知っている由利美さんと同じでした。
誰とでも裏表・分け隔てなく接していた由利美さんだからこそ、その縁で葬儀の場に集まった見ず知らずの者同士にも共感が生まれ、理解が広がり、大きな力が波のように全体を包んだのだと思います。

由利美さんとの出会いで得たものを生かすことが、何よりの供養になりますね。
こうして振り返って、また一つ元気をもらいました。どうもありがとう。

由利美さん、どうぞ見守ってください。もしも私が迷ったり元気のない時は遠慮せずに現れて、ニッコリ笑顔で「さあやるか!」とハッパをかけてくださいね。

2009年01月18日

臨時会を終えて思うこと

今回の臨時会は午前10時の開会後すぐに「暫時休憩(→全員協議会)」となり、再開されたのが午前11時40分頃という異例の事態となりました。これは午前9時から開催された全員協議会での「議案の事前(補足)説明」が紛糾したためで、議長判断でした。

月形町議会では通常、定例会、臨時会とも、本会議での議案の審議前に全員協議会が開かれます。町側から「議案の説明(条例提出の意図と背景、議案には載らないような細かな点、今後の施策の展開などの説明)」があり、それに対して各議員が質疑や追求をし、ある程度の方向性が見えたところで本会議に移ります。このため、本会議場では儀礼的な説明と審議で可決されます。

これは本会議場での審議が「会議規則」のよって縛られているため、自由な質疑や追求ができない(と考えられている)ので、このような体勢がとられています。このやり方は多くの地方議会で行われていることですが、議論が住民の見えないところで展開する(※)ため、「議会の問題点」として指摘されています。

※今まで議員協議会は非公開の議論の場でしたが、地方自治法の改正にともない「全員協議会」と名称を変え、公開となりました(月形町議会でも1月14日午後に全員協議会規定が確認され、平成20年12月8日にさかのぼって公布)。これにより傍聴も可能になりました。
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今回の議案(特に交流センター条例)は私にとって到底納得できるものではありませんでした。住民の交流の場として建設が進められている「交流センター」において、その運用の柱(条例以外の詳細部分も含めて)が住民主体でないと感じられたからです。全員協議会で議論を交わすうちに妥協策が見えることもありますが、今回は質疑を繰り返しても回答は変わらず、議論として成立しなかったため「否決」することにしました。

議会は多数決の議決機関であり町政のチェック機関、そして会派制のない月形町議会では採決は議員個々人の判断に任せられているので、議案に反対であれば「否決」することは何ら問題ないことです。しかし月形町に限らず多くの議会が「議案を否決=首長の不信任」と捉える向きがあります。本当におかしい考え方です。

首長(町長)を応援する(イエスマンになる)ために私たち議員がいるのではありません。施策が町民にとって有益かを判断するのが私たちの仕事です。であるならば、一つ一つの議案を審議し賛否を表明することは、もっと日常的であって良いはずです。「議案の否決=不信任」と考えて判断が妨げられるようであってはいけません。


「議会の目的は議案をスムースに通すことではない」
「議会は政策をめぐるセリ(政策闘争)」

これは昨年「北海道自治体学会フォーラムinえにわ」で片山善博氏(前鳥取県知事)と中島興世氏(恵庭市長)のトークセッションで聞いた言葉ですが、私の心に深く残っています。それは議会の本質を突いた言葉を議員が言ったのではなく、現役の首長や首長経験者が言っていたからです。

議会が議論の場として正当に機能するためには、首長との関係を正しく認識しなければなりません。それは議員一人ひとりにとってもそうですが、議員の合議体である議会もそうですし、首長および行政職員側、そして町民にもです。
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臨時会を終えて、私は少々凹みました。

一つには、反対討論で充分な趣旨説明と議場の皆が納得し意見を変えるような討論(演説)ができなかったことに対する自分自身への悔しさ、情けなさ。
もう一つは、もし私が誰もが納得するような反対討論ができたとして、果たして何人の人が「否決」に回ったか・・・。結論は既に決まっていたのかもしれないという懐疑心と無力感。

2009年01月15日

平成21年第1回臨時会

昨日、今年最初の月形町議会(臨時会)が開かれました。

今回提出された議案は以下の3本。
1.月形町交流センター条例の制定について
   ・今年春に新設される「月形町交流センター」の目的や管理、施設使用料等を含む条例

2.月形町民保養センター条例の一部を改正する条例の制定について
   ・月形温泉「ゆりかご」の入浴料の改定
   ・大人480円→500円、回数券(→5,000円)、年間券(→48,000円)、
    半年券(→24,000円)、いずれも小人は半額
   ・H21年4月1日〜

3.月形町パークゴルフ場条例の一部を改正する条例の制定について
   ・シーズン券の料金体系を見直し、町内外一律15,000円
   ・ただし制度改正にともなう料金上昇分(町内10,000円→15,000円)は
    2年間かけて新料金へ移行
   ・平成21年4月1日〜

本会議での裁決で、1については賛成多数で、2,3については全員一致で可決しました。
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私は「交流センター条例」に対して反対討論を行い、採決にも反対しました(私と金子議員)。理由は施設使用料の設定に対し、以下の2点で疑問が残ったからです。

【1.暖房費の取扱い】

「料金を簡略化し、わかりやすくする」という方向で、今まで設定のあった基本料金(最初の3時間)、昼間料金、夜間料金、割り増し料(深夜帯、葬儀等)、冬期間暖房料等の分類はなくなり、一括、各部屋面積に応じた1時間毎の使用料が設定されました。また、この「交流センター条例」を先鞭に、他の公共施設の使用料金の見直しも今後計られます。

「簡略化」「わかりやすさ」は物事を決めるにあたって重要な要素ですが、時に本質を見失わせることがあると考えます。

現在、公共のサービス等に関しても「受益者負担」の考えが浸透しつつあり、経費を全面公開することや使用者による経費の一部負担の方向で、世の中が流れています。月形町はそれらの流れがある以前から「暖房費」の設定がありました。これは月形町が北海道にある自治体で、夏期と冬期の光熱費は極端に違うことから発想されたものと考えます。
この「暖房費」の設定があることで、利用者もコスト意識を持ち無駄のない施設利用ができるのではないかと考えます。

【2.講堂の使用料金の設定】

交流センターの講堂は、全体を2分割(1/3と2/3)できる様に設計されています。これは既存の施設の講堂が「広すぎて使いにくい」「暖房効率が悪い=寒い」等の意見を踏まえての措置です(だと思います)。

しかしながら、今回提出された「交流センター条例」の使用料金設定には講堂の分割区分がありません。小さく使おうが、全体を使おうが一律1時間1,000円の使用料がかかります。説明によれば「仕切り壁が薄く、片方を使用していれば音漏れ等の問題が起きる可能性がある」とのことで、一括全面での設定になったとのことです。

しかしながら、施設の有効利用を促し、また無駄な経費をかけない(暖房面積を小さくする)、利用者の負担を減らすためには、利用実態にあった料金設定が必要だと思います。


【賛成討論】
私の反対討論に対し、堀議員から賛成討論がありました。
(暖房費が含まれた料金設定の方が「負担の公平性」という観点から良いのではないか。講堂の分割に関する使用料の設定は、これから決まる規則や運用で対応できるのではないか)。
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現在、施設の使用料は葬儀や営利目的の使用を除き、減免措置によって、ほとんどの場合無料です。そのため町民にとっても使用料金の実態を実感する機会は少ないと思います。
それでも減免措置と使用料はキチンと切り離し、それぞれに精査した上で取り決める必要があると考えます。

「小さなことも誠実に進めること」大事にしたいです。

2009年01月12日

平成21年 月形町成人式

今日は「成人の日」ですが、月形町では一足早く10日(土)に成人式を行いました。

今年の参加者は29名(男性21名、女性7名)。どの新成人もハレの場に緊張を隠せない様子で、こわばった顔とぎこちない足取りで入場。厳かに式典が進み、「宣言文朗読」、「答辞」、「町民憲章朗読」を終える頃には自信と希望みなぎる「大人」の姿になっていました。

わずか40分足らずの式典ですが、新成人本人にとっても、保護者にとっても、そして向かい入れる大人にとっても、区切りとなる「大切な式」であると感じます。

そしてそのことをみんなで「喜ぶ」ことができる、この町の雰囲気は最高です。式典の最中、ピアノの生演奏をしてくれたのは月形に住む月形高校2年生の女子でした。餅つきの準備をし、お祝いのお雑煮を作ってくれたのは地元の飲食店のご主人と奥さんとそこで働く女性。その「もち米」は月形小学校で子供たちが田植えと稲刈りをしたもの。会場設営や会の運営は役場や社会教育委員の方々。そして記念の写真を撮りに来てくれたのは、地元の写真屋さん。壇上に飾られたお祝いの花は、月形町内にある花屋さんが製作したもの。

マスコミで報道されるような派手さや賑わいはないけれど、まったりと、ゆっくりと、和やかな雰囲気でお祝いできる月形町の成人式は「豊かな田舎」の象徴のような気がします。
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 月形町民憲章

 わたしたちは 緑こき樺戸の山なみ 母なる流れ石狩川 ひろびろとした沃野に恵まれた月形の町民です
 わたしたちは 風雪に耐えて このまちをきり拓いた先人のたくましい心を受けついで 輝く未来を築くよい町民となるため 心をあわせてこの憲章に誓います

1 心とからだをきたえ 広い教養を身につけましょう
1 仕事に誇りをもち 力を合わせて明るい家庭をつくりましょう
1 きまりを守り 親切で住みよい社会をつくりましょう
1 郷土を愛し みんなで伸び行くまちをつくりましょう
1 未来に夢をもち 平和で文化の高いまちをつくりましょう

※昭和45年、開町90年に制定

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