2020年03月15日

小中学校臨時休校にIP電話活用【新型コロナウイルス対策・月形町の取組】

新型コロナウイルス対策のため、月形町内小中学校は2月27日(木)〜臨時休校になっています。この間、道や国の方針が定まらない中で(分散登校もできると言ってみたり、できないとなったり・・・)現場は右往左往。
 
そこで町教育委員会が考えついたのが、全戸に設置されているIP電話活用。「小中学校に設置されているIP電話の端末を何台か増やして、先生と生徒がテレビ電話で話をしたらいいんじゃないか。これなら接触を気にせずにすぐにできる」と、議会中に教育長から聴いていました。どうしたかなぁと思っていたものの、実際の活用場面を見に行くこともできなくて・・・と思ってたところで記事掲載。「道新さん、ありがとう!」です。
 
せっかくあるインフラ、アイデア次第で様々に活用できますよね。
 
今にして思えば、議場にIP電話の端末を設置して、自宅療養中の町長と総括質疑ができたかも。ネット接続でのテレワークのような展開や、簡単なところではチャットなんていうのも・・・。
ICT化なんて話題にも出ていない議会で急遽取り組めるかは甚だ疑問(ハードルが高すぎ)ですが、前代未聞の状況だからこそ、この時代の先進的な対応策を提案しても良かったなぁ・・・と。教育委員会のアイデアと行動を見て考えさせられました。
  

余談ですが・・・
月形中学校では3月12日(木)に卒業式が行われました。卒業式には卒業生と保護者と先生方(+教育長)のみ。飛沫飛散防止のためにマスク着用や校歌等はテープ演奏(合唱なし)などの他、時短などの工夫でいつもとは違った雰囲気だったそうですが、1学級しかない小規模校なので保護者の参加も可能だったことが幸いでした。
非常事態の中でも心づくしの卒業式ができたことは本当に良かった。関係する方々の努力に感謝です。

2020年03月14日

令和元年度補正予算ダイジェスト【令和2年度第1回定例会/報告1】

3月3日(火)〜12日(金)に開催された令和2年度第1回定例会の審議内容を報告します。
まずは、令和元年度の補正予算(一般会計の他、計6会計)の概要と所感。
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《一般会計補正予算》 +3億5297万7千円 → 総額 50億385万8千円

ほとんどの事業が年度末の事業精算で少額減額。いくつかの事業で大きく増減があり、その中でも私が気になるものを紹介。
■一般職員の時間外勤務手当の増加(+383万7千円)
・当初予算で「通常勤務の6%」を時間外勤務として見込んでいたが、今年は以下の理由で大幅増。
・時間外勤務手当の算出方法の変更による  +70万円
・町の課題(各種計画策定、JR代替バス、拠点化施設整備、ふるさと納税、職員のメンタル不調)が重なったことによる対応で +310万円(当初予算は1100万円なので3割増)

■ふるさと納税推進事業(+2億3032万9千円)
・ふるさと納税取次サイトを増やしたことで、ふるさと納税が大幅増。(これまで1億円を超えたことはない)
・返礼品の増加対応、収益分の基金積み立て。
・令和元年度の最終的な ふるさと納税額は 2億7200万円の見込み。返礼品の2/3は米。

■公有財産基金積立金 (+2億0831万円)
・公用地の先行取得を目的に昭和46年に「土地開発基金」を作ったが、平成7年度を最後に動きがなくなったので「土地開発基金」を廃止 → 全額を「公有財産基金」に積み立てる

■病院事業会計操出金 (-6346万7千円)
・入院収益増により病院への操出大幅減。
・当初予算時の操出金 3億0450万8千円 → 2億4103万5千円

■債務負担行為・・・詳細は別項目で説明
・(JR代替バスに関連した)夜間送迎業務:450万円 ←新年度予算で説明
・月形町民保養センター等指定管理料:2750万円 ←条例改正と新年度予算で説明


《国民健康保険事業特別会計補正予算》   +11万6千円 → 総額 4億7445万5千円
《介護保険事業特別会計補正予算》   −2997万3千円 → 総額 4億4558万1千円
《後期高齢者医療特別会計補正予算》   −217万3千円 → 総額   5825万9千円
《農業集落排水事業特別会計補正予算》  −262万7千円 → 総額   8579万9千円 
《国民健康保険月形町立病院事業会計補正予算》収益的収入・支出  5億7589万6千円

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《所感》
例年36億円程の月形町の年間予算が、令和元年度は最終的に50億円! ちょっとビックリ。
町の会計では「お金の流れ」や「管理場所」を変えると全体の金額が増えてしまう仕組みなので、実際にはこれほど「大きなお財布」になったわけではないです。

とはいえ、大きな動きのあった要因は
・IP電話の更新改良(町内全戸配布のIP電話を新しくした。約2億3000万円)
・橋や道路の改良(約2億7500万円)
・JR札沼線廃線に対する対策や補助金(これを含む企画費は約10億円←当初予算は約8千万円)
・ふるさと納税の増加(これも企画費を大きく押し上げた要因)
・基金の積み替え
・町立病院への繰出し

JR廃線(令和2年5月6日)が月形町の財政やまちづくりに大きく影響したのは紛れもない事実。お金も役場職員の時間もエネルギーも費やされています。の一方で、町民の暮らしとは結びついていないようにも感じられて・・・ 
令和元年度は各種計画(総合振興計画後期計画、創生総合戦略、子ども・子育て支援計画)の策定年(+地域拠点施設整備等の検討)で数多くの協議の場があったわけで、その成果が確認できるのは今後になります。

なお、令和元年度予算は例年に比べて変動が大きく、この補正予算が組まれた1月末の段階からも変動している模様。最終的には9月の決算特別委員会までハッキリした数字が出てこない感じです。

ちょっと一息/手作りマスクコレクション【令和2年度第1回定例会/新型コロナウイルス対策】

定例会が終了したので順次報告していきます。その前にちょっと一息。
 
「議場内はマスク着用」で、議場は市販の不織布白マスク一色。
市販品は手に入りにくいし飛沫防止ならガーゼマスクで事足りるので、私は連日手作りマスク、それも花柄で。「だって、こういう生地しか手に入らないんですもの〜」という口実のもと、私1人だけ色物で過ごしました。
 
花柄マスクをしてても私の目に入らないのが残念。私からは白マスクとダークスーツしか目に入らなくて、いつもよりも空気が重い感じ。
その中に花柄マスクって、他の人にはどう見えてたのかしら?
 
みんな個性的な柄のマスクをしてたら、議場の空気が少しは軽くなって議論が弾んだかも〜なんてネ。

2020年03月12日

町長欠席のまま定例会終了/町長の病状・今後の課題【令和2年度第1回定例会】

今日は予算特別委員会の最終日。本来なら総括質疑を行うところ、町長欠席のため(事前協議に従って)総括質疑を行わず、討論なしで採決。6会計の新年度予算と関連議案を原案可決しました。
午後からは本会議3日目。予算特別委員会報告を受けて同様に全議案原案可決。会議案も議決して閉会しました。
 
本会議の冒頭、この日も町長が欠席するということで、副町長から「町長の容態とこれまでの経過」「新型コロナウイルス対策本部の運営」の説明がありました。
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《町長の容態とこれまでの経過》
 
■3月3日(火)定例会初日:朝の体温が36.8℃。平熱(36.2℃)より高く、鼻水、咳、悪寒があった。登庁後に町立病院を受診。医師から「風邪の初期症状。インフルエンザや新型コロナウイルスではない」と診断され、薬5日分と解熱剤5回分を処方される。そのまま自宅療養
■3月4日(水)〜6日(金)午前:自宅静養。体温36.1℃〜36.3℃で推移していたので・・・
■3月6日(金)午後:一般質問の答弁調整のために登庁
※3月7日(土)〜8日(日)については言及なし
■3月9日(月):普段通りの体調なので登庁
■3月10日(火)定例会2日目:朝、寒気と鼻水あり。登庁。定例会開会直前に本会議場で「お詫び」をしたあと自宅療養
※これ以降、朝と晩、副町長が町長に電話をして健康状態を確認している。
■3月11日(水)午前:ほぼ回復。ただ、体調が万全になるまで静養が必要と判断し、予算特別委員会を欠席
■3月12日(木)=本日。予算特別委員会最終日、本会議3日目:前日同様の体調。体調が万全になるまで静養するため欠席。(近日中に登庁できる見込み)
 
 
《新型コロナウイルス対策本部の運営》
 
3月2日(月)に対策本部を立ち上げたものの、本部長不在の状況が長く続き大変申し訳ない。本部長不在の時は副本部長(副町長・教育長)が指揮を執る場合もあるが、今回の場合、本部長(町長)は自宅療養で対応可能なので体制変更しなかった。この間、特段の問題はなかったと考えている。
 
 
《町長から町民と議員のみなさんへ》
 
自身の体調管理不十分のため、ご心配とご迷惑をおかけし大変申し訳ない。心からお詫びしたい。
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町長が一度も出席しないまま第1回定例会は終わりました。対応に苦慮しながらも、一応の審議をして全てを議決するなど、議会として最低限のことができたことは良かったと感じています。町長も快方に向かっているようで、そのことも良かったです。
ですが、課題が残りました。
 
■ 不十分な審議 ■
 
過去には桜庭町長が入院・手術をする際に、副町長が短期間職務代理を努めたことがあります。ただ、定例会に影響のない時期だったように記憶しています。
今回の場合、上阪町長は自宅療養で連絡が取れる状況ということで職務代理は置きませんでした。ですが、議会に出席できないので一般質問は書面回答、新年度予算審議は事業審査のみで総括質疑なしという異例の対応に。やはり充分な審議は・・・できなかったです。
 
新年度事業の意図や、事業採択の選定基準、今後の月形町の方向性など、執行方針や予算書から見えてこなかった部分がいくつもあります。これから機会を見つけて質していきたいと考えています。
 
 
■ 情報公開の重要性 ■
 
北海道新聞(3月4日)に「町長が体調不良で議会欠席」と掲載以降、町民から「町長さん大丈夫?」「もう議会に出てるのかい?」などと声をかけられることが多かったものの、キチンとお答えできない状態が続いていました。そんな私の態度に、不安を感じた町民の姿が印象的でした。
 
定例会最終日になって初めて「町長の欠席理由(容態と経過)説明」があり、ようやく状況がわかって一歩前進ですが、もし最初から充分な説明があったなら・・・。
もしも私が町長とおなじ立場なら・・・ これまで通りに「情報公開」を旨として行動しよう。公人は透明性と公平性が何よりも大事だ・・・と強く思いました。
 
 
■ 危機管理 ■
 
町長の病状経過と対策本部の運営状況などの説明を聴いた上で、「月形町の危機管理」に対して強い疑問と課題を感じました。何をもって「体調回復」とするのか、薬の効果効能の見極め、新型コロナウイルス感染症の科学的理解とその対応、社会的な動向など、冷静に論理的に判断できていたのか・・・。最大限の危機管理意識が必要な今だから、不安を払拭できなかったことが残念です。

食べて応援【新型コロナウイルス対策/月形編】

新型コロナウイルスの影響で、この時期の宴会が全てキャンセル。送別会や懇親会などが多い時期だけに町内飲食業の状況が心配になります。
 
そこで議員会(全議員参加の親睦会。私費を積み立てて活動)で、予算特別委員会中の3日間、お昼のお弁当を町内の飲食店にお願いして作ってもらいました。

■1日目:えぞ藤(特製幕の内弁当・味噌汁付き)← 食べることに夢中で写真撮り忘れてしまったー。お刺身なども入った超豪華なお弁当でした。

■2日目:朋楽 (特製幕の内弁当)←3月末で閉店するので、最後に食べることができて良かったです。

■3日目(今日):ポポット(特製カレー弁当)←食べ始めてから写真!となったので、本当はもっと綺麗に盛りつけられてました。ゴメンナサイ。
ポポットさんでは現在、夜のテイクアウトを実施中。1個からでもOK。当日昼までに予約。
 
お弁当の注文は、それぞれのお店に相談してくださいね。
 
数少ない町内の飲食店。こういうときだからこそ、みんなで応援したいですね。よろしくお願いします。

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