2008年04月06日

第84回全日本下の句歌留多大会

 
4月5日の夜から6日昼にかけて、月形町内「はな工房」において上記の大会が開催されました。主催は「岩見沢梅が枝歌留多倶楽部」で、我が町の「月形月光倶楽部」もお手伝いです。
この大会には全道各地から選手・応援者を含め300人もが集まり、館内の広間4カ所で24シートもの試合場がしつらえられ、夜通し熱戦が繰り広げられました。

試合もさることながら、開会式には驚かされました。壇上に入賞者用の金、銀、銅のメダルとトロフィーが掲げられ、立派な優勝旗もありました。会場の壁には協賛企業、協賛者の名前がずらっと掲げられ、そして来賓には地元選出の衆議院議員や道議会議員、下の句歌留多協会関係者、もちろん月形の櫻庭町長や町議会議員も並び、とても大きな大会なのだと驚かされました。

私は本州出身なので、北海道の伝統的な「下の句歌留多」は今まで見る機会がありませんでした。今回この大会で、下の句歌留多特有の札読みや畳みたたき(?)、気合いのかけ声を間近で見聞きし、熱気でムンムンした同じ空気も吸って、「北海道人」の気持ちを少しだけ味わうことができました。

2008年04月05日

講演会「食と農の循環〜生ゴミの堆肥化・三笠市の実施例」

本日、札幌環境プラザで行われた講演会『食と農の循環〜生ゴミの堆肥化による地域循環システムについて(三笠での実施例)』に参加してきました。講師は三笠市の堆肥化システムを構築した、株式会社K&K代表取締役の石川文雄氏です。
これは「環境・自然を考える会」が主催したもので、シリーズで行っている勉強会とのこと。今回は「農を考える」特集の2回目で参加者は約30人、年配の方が多かったのが印象的でした。
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【講演を聴いての私の感想】
三笠市の生ゴミ堆肥化のシステムは、家庭から処理場まで「腐敗臭」なしの処理ができることに興味をひかれました。また家庭での処理方法が特別の機械を使うのではなく、「抗酸化バケツ」を使用するだけ、週1回の回収でも充分機能するということにも魅力を感じました。
生ゴミを堆肥化するには全てのシステムを導入する必要があり、それなりの資金が必要ですが、生ゴミを一般ゴミと分けて「資源」として回収する方法としては、今すぐにでも導入できそうです。
生ゴミ処理後の堆肥の成分については若干疑問の残るところもありました。今後、機会があったら調べてみようと思います。また現地視察をしてみたいと思います。


以下に講演の内容を列記します。
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【生ゴミの現状】
◆全国から出る生ゴミ(食品残渣)は2,000万t/年、うち一般家庭から60%、事業者から40%。
◆事業者分(40%)には法律の適用があり、減量化やリサイクルすることが義務づけられた。
 (全国では1/2=800万t分がリサイクルできている)
◆一方、家庭分は行政が処理している。現状では法律や削減目標もない。
 (リサイクルできているのは、ほんの1〜2%)
◆生ゴミは現状では焼却されるか埋め立てられている。この方法ではコストや環境汚染が問題。上手く処理できればコスト削減(直接的なコストだけでなく、汚水処理場の規模縮小や埋め立て処分場の延命なども)できる。生ゴミは資源である。
◆現状での生ゴミの処理費(焼却の場合)は4〜5万円/t

【生ゴミの堆肥化について】
◆行政が生ゴミの堆肥化に取り組んだ先進例として、岐阜市、豊橋市があげられる。しかし、いずれも実験段階で終了した(良い堆肥を作るにはコストが高くつき、採算が合わない)。
◆「生ゴミからの堆肥は使う農家がない」と言われるが、それはコストを下げるために粗雑な作りをした悪質な堆肥が出回ったため。製造方法によってはコストを抑えながら有用な堆肥ができる。
◆生ゴミの堆肥化の最大の問題点は『臭い(腐敗臭)』

【K&K方式による生ゴミ(食品残渣)堆肥システム】
◆有用微生物(乳酸菌、光合成細菌、酵母菌、糸状菌、放線菌の混合物)の活用により、家庭から運搬・処理場まで全ての工程で腐敗臭のしない生ゴミ処理を実現した。
◆異物(金属、ガラス、ビニール類、紙布類、油など)以外の食品残渣全てを堆肥化できる(骨、貝殻、魚の内臓、天かす等もOK)
◆処理コストは現状の焼却処理と同等以下(5t/日=1,500t/年の規模で、4万円/t前後)
◆完成した堆肥は有機農産物の認定を受けている

【三笠市の例】
◆SPC方式(施設の建設や、そのための資金繰りを行う特定目的会社を民間会社が設立し、建設した施設を市が借り受け、賃料を支払う仕組み)による業務委託
 ・民間技術を活用できコストダウン可能(委託事業者が責任を持つ)
 ・国の助成有り(設備費の1/2をバイオマスニッポンの事業から補助された)
 ・残りの1/2は委託事業者が負担(=行政の初期投資負担がない)
◆3年前から業務委託、H19年4月から本格稼働
◆生ゴミ堆肥化のフロー
 《各家庭》・異物を取り除いた生ゴミを水切りし「抗酸化バケツ」に貯める。
   ↓   (抗酸化バケツは30℃でも2週間腐敗臭を発しない)
 《回 収》・抗酸化バケツごと数軒単位で路上にまとめて置く
   ↓   ・週1回の回収 
 《処理場》・生ゴミを裁断。有用菌散布。ボイル釜で乾燥(1/5になる)。異物除去。
      ・乾燥した生ゴミ(80%)に、貝化石、籾殻、有用菌培養液他(計20%)を混合
   ↓   ・2ヶ月放置(発酵熱により60〜70℃まで上昇)
      ・場所の移動(切り返し状態)後、1ヶ月放置
 《堆肥の完成》・袋詰めして販売
      ・三笠市内の生ゴミは全て堆肥化され、三笠市内で消費される
◆本稼働後1年の処理実績
 ・生ゴミ処理量 約1,000t → 堆肥 300t
◆従業員は6名。回収作業から堆肥作りまで全てを行う。全て三笠市内の住民
 (当初は専門技術者の指導を受けるが、その後は地元雇用者で十分対応できる)

2008年03月28日

H19年度第4回月形町土地開発公社理事会

本日午後、上記理事会が開催されました。

内容は、平成20年度月形町土地開発公社事業計画と予算でした。
現在分譲中の「北陽団地」「白陽団地」「優良林間住宅地・プロバンシャル月ヶ杜」の、販売を促進することの計画と予算が提示され、承認されました。

2008年03月26日

地域エネルギーの可能性を探る 2008 滝川セミナー

3月25日、環境都市宣言をしている滝川市において、標記のセミナーが開催されました。
私はバイオマスエネルギーの情報(概論と実践報告)を得るために参加してきました。月形からは他に、地球を愛する会@月形の代表で地球温暖化防止活動推進委員の平尾さんと、役場産業課の新エネルギー担当者も参加し、町内での「環境意識の向上」の動きを感じます。

セミナーの次第と内容は
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【基調講演】「地域経済と未利用エネルギー」 北海道大学公共政策大学院教授 石井吉春氏

◆現状日本において、北海道のみ景況感が悪い
◆北海道はエネルギーを他所に依存している上に、最も多く使っている
 (寒冷地による暖房、広大な土地による移動など)
◆北海道の経済規模は全国の4%、しかしCO2の排出規模は6%(産業効率が悪い)
◆'90〜'00までのCO2排出の伸び率は、全国8%に対し、北海道13.1%
 (問題! 排出量削減を真剣に考えるとき)
   ↓
◎北海道には一次産業がある(=バイオマス賦存量 大)
 バイオマスをエネルギー転換できれば、問題を解決できる。北海道はもっとも可能性のある地域。
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【事例発表】「BDFの動向について」(社)北海道総合研究調査会 井上真二氏

◆北海道はBDF(バイオディーゼル)への取り組みの先進地
◆道内48自治体でBDFが生産されており、滝川市のみ行政が製造している
◆300KL/年=1KL/日 札幌でも既にこの規模のプラントがある。
◆BDFの排ガスの特徴(対軽油)
 ・カーボンニュートラルでCO2の排出ゼロ
 ・SOx、粒子状物質は減少する
 ・NOxは同等か若干増
◆BDFは軽油・重油・灯油の代替となるが、価格の高い軽油としての利用(車の燃料)が有利
◆BDFのプラント、1機500万円程度
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【事例発表】「稲わらを原料としたバイオエタノール製造について」大成建設(株)札幌支店営業部 牧野秀和氏

◆稲わら1t から製造されるエタノール量は0.45KL、農地1haからは0.75KL
◆稲わらは、原料として主流の穀物などに比べ効率は悪いが賦存量は多く、食糧とも競合しない
◆全道の稲わらのうち80%は上川・空知・石狩にある(そのうち76%は未利用)
◆南空知は泥炭地が多く、100%回収しても問題ない(月形の賦存量は 3838tと試算)
◆稲わらからのバイオエタノール生産コスト(試算)286円/L 今のままでは太刀打ちできない
◆稲わらの収集・運搬コストの検討(ただし雇用の創出あり)、製造工程の検討

◆ガソリンへの混合方法は直接方式(農水省、環境省)とETBE(経産省、石油連盟)とがある
◆今後1.5万KLのプラントが十勝清水(ビート、米、麦)と苫東(輸入米)にできる
◆バイオエタノールプラントの適正規模
 ・・・大きければ大きいほど効率的、ただし原料運送コストの問題。バランス重要。
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【事例発表】「バイオガス利活用の取り組み」国土交通省北海道開発局 稲井健二氏

◆道内にあるバイオガスプラントは、その原料によっていくつかの種類がある。
 ・家畜糞尿系 (道東地方)
 ・下水処理系 (奈井江町)
 ・生ゴミ系  (滝川・砂川、深川) 
 現状では、それぞれに問題点もある。
 ・余剰ガスの発生→自然放出 
 ・買電価格が安く、ビジネスとして成り立たない

◆道外では神戸市(下水系)、横須賀市(生ゴミ系)が先進地で、それぞれバスの燃料として使用
◆バイオガスモデル(網走、足寄)
  牛1頭の糞尿 60kg/日 →(発酵)→ メタン60%濃度 2m3 → 
    →(精製)→ メタン93〜95%濃度 1m3(都市ガスの規格「12A」に相当) 
◆バイオガス精製圧縮重点装置(4,000万〜5,000万円)
 ・バイオガスプラントで発生したメタンガスを精製圧縮して、家庭用ガスボンベに充填する装置
 ・コンテナに搭載しているので、車両による移動可
 ・家庭用ガスボンベに充填するので汎用性が増す
  (ただしメタンガスのカロリーはプロパンガスの1/2〜1/3)
  ・家庭で使用する場合は配管を太くするなど若干の改修が必要だが普通に使える
  ・バイオガストラクタ:フロント部分にガスボンベを乗せる。ガスと軽油のハイブリット
◆コージェネレーションシステム
 ・一つのエネルギーから電気・熱などの異なるエネルギーを発生させる仕組みのこと
 ・現状では高コストで家庭用での実現は難しい
  例)5kwのプラント:イニシャルコスト900万円、ランニングコスト数十万円
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今回のセミナーで、概論から実践例まで多くの情報を仕入れることができました。特に実践例は、現状ではビジネスモデルにならないまでも、各地で様々な試みや取り組みがなされ、バイオマスエネルギーの可能性と、この後の展開の方向性を見極めるのに大変役立ちました。

月形町でもH20年度に「地域新エネルギービジョンの策定」が行われ、様々なエネルギーの賦存量が測られます。そのエネルギーをいかに効率よく使っていくか、知識とアイデアが勝負だと思います。私も何かの形でかかわっていきたいとと思います。

2008年03月12日

第61回 月形中学校卒業式

 今日は月形中学校の卒業式でした。予算委員会が午前中休会になったので、卒業式に初参加させていただきました。卒業生36人の中に赤ちゃんの頃から知った顔があり、また去年の春に議員になってから何かにつけ行事に参加させていただいたので、妙に感慨深い式になりました。

haikei.jpg 会場の体育館は2年生が飾り付けしたそうですが、正面の紙製の豪華な「桜」と「新風」の文字、背面の「絆」と「夢」の文字、全体を人型の紙製レリーフと紅白幕が取り囲み、普段とは全く違った空間が出来上がっていました。ここまで仕上げるには相当の時間と、根気と段取り力が必要と感じ、感心しました。

gassyou.jpg さて卒業式は厳かに進み、送辞の後は在校生から歌のプレゼント。1年生は「道」を、2年生は「心の中にきらめいて」を全員で合唱しました。そして3年生の答辞と「旅立ちの日に」の合唱。この辺まで来ると会場の至る所で鼻をすする音がし、私も涙があふれていました。
 そして卒業生からのサプライズ企画(この瞬間まで卒業生と一部の人だけで進められていた極秘プロジェクト)で、担任の先生に向けて歌(smapの「オレンジ」)をプレゼント。先生が号泣したのは言うまでもありません。

 卒業式が全て終了するまで1時間40分、私は清々しくて力強い素敵な青春時代を旅させてもらいました。
 月形中学校の皆さん、素敵な時間をありがとう!!

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