2013年12月22日

議会は千差万別【当別町議会・妹背牛町議会の一般質問を傍聴】

今日は冬至。
人間の感覚にかかわらず、時間は着実に積み重なって過ぎていきますね。もう冬至かあ〜。

クリスマスの商戦、駅伝、有馬記念、年賀状の〆切、年末商戦・・・
人の暮らしは年末年始の区切りに向けて追い立ててきます。

と、今日はそんな情緒的な話しでなく、先日行った他の議会のこと。12月13日(金)にはお隣の石狩管内当別町議会を、12月17日(火)には同じ空知管内の妹背牛町議会を傍聴してきました。どちらも一般質問です。

前々から他の議会の様子を見てみたいと思っていたのですが、定例会はほぼ同じ頃に開催されるのでなかなか機会がありませんでした。が、今回はドンピシャ! それも一般質問を傍聴できたのは良かったです。ちなみに、今まで傍聴したことがあるのは、岩見沢市議会の常任委員会くらいです。
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【当別町議会/一般質問】

当別町議会の一般質問は「一括質問方式」。そして、質問者は議長席のすぐ下にある演台で議員に向かって質問を行うやり方。これは“一番古い方式”で、私は初めて見ました。

※ ちなみに月形町議会は、回数制限(4回)と時間制限(質問・答弁を含めた制限時間を議員が設設定して通告)のある1問1答方式。質問者は議員側中央に一般質問の時だけ設置される「質問席」で、行政側と対峙する形で質問を行います。

「一括質問方式」は、議員が様々な分野の質問を最初の質問で一気に話します。傍聴者には通告書(細かな内容まで記載されている)が配布されているので、話題が飛んでも着いていくことはできましたが、ずっと質問者の話ばかりを聞いていたので、いざ町長が答弁し始めた時は話しの細かな内容を忘れてしまい、結局通告書を読み直して思い出す・・・みたいな感じでした。

それから質問者が演台の脇に並んで座っている町長に話しかけるので、時に訴えかける場面では身体を横向きによじるようにして言葉を発していました。それを受ける町長は時々質問者側に向き合うように振り返る体制をとりますが、基本は正面を向いています。語気の強い議員もいましたが、対峙できていないのは残念。もし議員席側に質問席があれば常に町長と視線を捉えて対峙できるのにと思いました。(あっ、でもこれは国会の本会議と同じ形でした!)

当別町議会では1回目の質問を終えた議員は、議員席側に設置された「質問席」に移り、行政側(主に町長)の答弁を聴きます。その後、その場で再質問/再々質問を行いますが、再質問/再々質問は少なく、再質問をしない議員もいました。また、再質問の形をとっていても「要望」ということで答弁を求めない議員も多数。ここも月形町議会とは違っていました。
なお、質問時間は「質問と答弁をあわせて1人30分以内」です。

※ 月形町議会では「要望」は御法度。私が議員成り立ての頃、質問の語尾に「お願いします」や「ありがとうございます」と言っただけで後から注意を受けました。議員に考えがあるのなら、要望でなく提案をするようにと。「○○ということが考えられるが、町長はどう対応するか?」みたいな感じです。

そしてもう一つ。傍聴席にはテレビモニターが2台設置されていました。当別町議会は議場が2階、傍聴席は3階の作りなので、傍聴席の最前列に座っても議員席はのぞき込まなければ見えない状態です(後部座席なら議場の天井しか見えない)。なので、傍聴席全体に議場の様子を伝えるためにモニターがあると思われます。
この映像が庁舎内に流れているのかは分かりませんでしたが、議会中継として町民向けの配信はされていないようです。

この日の傍聴者は私も含めて16人(女性は私1人)。結構な傍聴者の数です。聞いたところによると毎回このくらいの傍聴があるとかで、羨ましく思いました。当別町の人口は約17,600人で、月形町の約3,700人の約5倍。それを鑑みても、毎回傍聴者がいるというのは良いことですね。

余談ですが、当別町議会は「議会報告会」を平成25年3月から実施していて、これまで2回開催されていますし、報告書はインターネットで公開されています。これもまた月形町議会とは違い、相当進んでいます。
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【妹背牛町議会/一般質問】

こちらも「一括質問方式」。ただし、質問席は(月形町議会と同じ方式で)議員席側に設置され、行政側と対峙するようになっていました。

一括質問方式ですが、傍聴者に配付される資料は質問の項目のみの簡単なもの。メモをしっかり取りながら傍聴しなければならず、答弁との整合性を図るのはなかなか大変でした。

1人あたりの質問時間は、「質問と答弁を含めておおむね2時間以内」というのが暗黙のルールとのこと。6項目を質問した議員もほぼ2時間で終えていました。きっとちょうど良い時間のなのでしょう。私も毎回2時間以内をめざして時間設定をしている(最大3問、1問40分が限界だと思っている)ので、感覚として納得できます。

※ 各議会の質問時間の違いは議員定数(当別町議会:定数17/妹背牛町議会:定数10/月形町議会:定数10)や、質問者数と質問項目数(今定例会における数=当別町:6人16項目/妹背牛町:6人14項目、月形町:4人7項目)と質問項目数の違いもあるのでしょう。

妹背牛町議会で特徴的だったのは、行政側の答弁。再質問、再々質問がフルに行われていて論点が深まっているのを感じましたが、その答弁者が基本的に担当課長というもの(農業系の質問では、農業委員会の会長や事務長も答弁していました)。「考え方」や「私見」等にも踏み込んだ発言があり、行政職員というより政治家的にも見えて驚きました。
あとで聞いたのですが、町長答弁は再々質問で行われ、時にはないこともあるとか。これこそ文化なのでしょう。議会運営は様々です。

傍聴者は私も含め10名(妹背牛町人口 約3,300人)。この日、一般質問に先駆けて町長2期目(選挙後初議会。無投票当選)の所信表明があったこともあり、いつもよりは多いとのこと。毎回傍聴に来ているという年配の男性とお話しができたことも良かったです。

それから、妹背牛町議会の本会議場(3階)はコンパクトで機能的。傍聴席も議員席のすぐ後ろで臨場感たっぷりです。ここに2台のカメラが設置され、議会の様子が庁舎1階の町民ロビーにテレビ中継されています。

この日、私が妹背牛町役場に到着した時は既に本会議が始まっていたのですが、ロビーのテレビ前には数人(職員らしき人も)集まり、一般質問と答弁に聞き入っていました。音声と画像でここでも臨場感はバッチリ。情報の共有に良い取り組みだと、改めて感じました。

ちなみに、議場のカメラは庁舎を建てた時(昭和60年頃)に設置したとのこと。スゴイ! 
それに妹背牛町議会の「議会だより」はNo.157にもなり、相当早い時期から広報に力を入れていたのが分かります。議会報告会が行われているのかはわからなかったのですが、日常の様々な取り組みで「開かれた議会」を実践しているのを感じました。
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2つの議会を傍聴しただけですが、その取り組みや雰囲気はそれぞれ。月形町議会とも違っていました。その町の歴史や文化が議場の規則や雰囲気をつくっているのでしょう。やはり地方議会は千差万別ですね。

だからこそ、自分たちの議会がどうあるべきか、議員自らが考えて実践していく必要がありますね。改めて認識させられた傍聴でした。

2013年12月15日

方向性決定までのタイムリミットは3ヶ月!【一般質問/月形町の幼児教育問題】

先の定例会(平成25年第4回)で私が行った一般質問のうち【月形町の幼児教育問題】についてくわしく報告します。様々な要素を含んでいる問題なので、まずは背景から。

※なお、一般質問答弁内容は私が書き留めたものを元に記載しています。速報ですので表現に若干の違いはあっても趣旨はとらえているつもりです。私の責任において記載します。
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[背景]

 月形町内には公立の認可保育園[花の里保育園]と私立の幼稚園[大谷幼稚園]があり、長年月形町の幼児教育を担ってきた。特に大谷幼稚園は来年創立60周年を迎える程。戦後、幼児教育の必要性を感じ、いち早く円福寺の境内で住職の奥さんが始めたのが起こりで、町民の愛着は深い。

 月形町は人口3800人の農業を基幹産業にした町だが農業形態は様々。時代に合わせた大規模経営もあれば小規模な労働集約型農業もある。また、収容人員が1800人にもなる月形刑務所があり公務員の数が多いのも特徴で、町内の子ども達の一定割合が公務員の子どもでもある。他に福祉施設も多数、もちろんサービス業や建設業なども。よって、保護者の労働形態は多様で所得の幅もある。

 全国的な傾向だが、少子化により一人の子どもに対する保護者の関心は高まっている。また、町内に住む刑務官家族は町外出身者や転勤族が多いことから他の地域との比較ができ『保育(教育)の質』に対する保護者の欲求は近年高まっている。

 なお、町内にはNPO法人ファミリーサポート聖十字広場が主催する認可外保育施設・ちらいおつ遊び塾「わくわくの杜」がある。廃校になった小学校(月形町から無償貸与)を活用し特徴ある保育内容で人気を集め、近隣(岩見沢市、美唄市、当別町)から通園バスで子ども達が通ってきている。現在、月形町内の子ども達は入園対象地域から外れているので入園できない。
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[大谷幼稚園が閉園することが公表されてからの状況]・・・私が把握している分

■平成25年11月12日:町政懇談会の初日、場所は交流センター。
町長「平成27年度末で大谷幼稚園が閉園すると、幼稚園理事者が11月1日に来庁した。」
※私はこの時、大谷幼稚園が閉園することを初めて知った。それ以外の情報はなし。

■平成25年11月25日:まちづくり常任委員会の教育委員会所管事務調査。質疑で
金澤議員「大谷幼稚園は平成27年度で閉園するとのことだが、今後はどうなる?」
教育次長「11月1日に大谷幼稚園の理事者が来庁。平成27年度末で閉園と伝えてきた。
     11月12日〜14日の町政懇談会で、町長から町民に知らせた。
     対応については教育委員会でも検討中。遊び塾とも話し合いを持つ。」

■平成25年11月27日:町政懇談会最終日、札比内コミュニティーセンター。質問で
某区長 「幼稚園の閉園をいつ聞いたのか?」
町長  「11月1日に初めて聞いた。」 
教育長 「・・・」
会場内にいた幼稚園関係者
    「今年の春には教育委員会に話しを持って行っているはずだが?!」
町長、教育長「・・・」
某区長 「月形に幼稚園がなくなることに不安を持っている。認定こども園は?」
教育長 「認定こども園の窓口は住民課。」
住民課長「認定こども園について検討している。」

※ここまでの段階では、大谷幼稚園閉園に関して断片的な情報が提供されるだけで、閉園に至る経過や行政との関わり、そして何よりも大谷幼稚園閉園後の月形町幼児教育をどう整えていくのかは明らかにされていない。
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【一般質問】

Q)大谷幼稚園が閉園するにあたり、行政はどのように関わってきたのか? 経過も含め説明を。また、大谷幼稚園閉園後の幼児教育環境をどのように整えていくのか?
A:教育長)
・閉園の話しは(11月1日に)突然聞いた。
・平成28年度以降については、閉園までの2年3ヶ月を使って、これからできる[子ども子育て会議]の中で保護者等の意見も聞きながら整えていきたい。
・月形町内に幼稚園の場を確保するよう努力する。
A:町長)
・教育長と同様の見解。平成28年度以降のことはまだ明言できない。

Q)閉園にあたって、大谷幼稚園側は以前から問い合わせや相談をしているのでは? 
A:教育長)
・昨年11月に最初の話しがあった。その後、今年の1月にも9月にも会っている。
・話し合う度に閉園に向けた内容が変わっているので、閉園すると思っていなかった。
・最初の時も9月の段階でも「公表しない方が良い」と伝えた。閉園という内容だけに、正式に決定していない段階で公になることは混乱を来すと考える。当然のこと。
・閉園の正式決定がなければ準備は進められない。閉園を認識したのは11月1日。それから(今後に向けて)動き出した。
A:町長)
・今年2月に閉園の話を聞いた。4月か5月の時は「数百万円の補助があれば続けられる」との話しで、しっかりとした結論を持ってきて欲しいと伝えた。
・10月23日、町がお金を出すのであれば幼稚園の収支予想などが必要と伝えた。本気で閉園すると思っていなかった。
・11月1日に文書で意志を受け取った。けじめの日が11月1日。

Q)正式でないとは言え、閉園の相談を受けているのに今まで何も動かなかったのはなぜか? 閉園の情報を聞いた段階で内々に調査は進められる。何もしないのは問題ではないか?
A:教育長)
・閉園が正式に決定していない以上、動けない。
・大谷幼稚園が(閉園せずに)長く続けられるよう、外国人英語助手の派遣や補助金の支給などのアイデアを提供した。対応はしている。

Q)閉園後の幼児教育について現状では何も決まっていないとのこと。行政は悠長に構えているようだが、そんな時間はない。行政は以下の状況に置かれている。
◎ 町内にある、ちらいおつ遊び塾「わくわくの杜」は認可外保育施設なので、幼児教育の観点から現状では幼稚園の代わりにはならない。仮にどこかの幼稚園を受入先にするなら、入園説明会が始まる前=来年夏までに決定すべき。
◎ しかし最も重要な問題がある。花の里保育園の指定管理期間は今年度末まで。
通常5年の契約だが、もし平成28年度から認定こども園とするならば契約内容を見直さなければならない。また、認定こども園ともなれば担い手は必ずしも札親会(現在の指定管理者)だけではない。よって、次期の契約期間を何年にするのか(=認可保育園を認定こども園にするのか。いつからするのか)の判断を、今年度末までに決定する必要がある。
つまり月形町幼児教育の方向性を今年度中に決定する必要に迫られている。どうする?
A:町長)
・花の里保育園の指定管理協定は単年度でも更新可能。その間に検討し結論を出す。
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Q)幼児教育を担う保育園の指定管理を単年度契約にするとは! 技術的に可能でも問題。そもそも閉園後の受入先が未定だから保護者は不安に思っている。今後の方向性を示さないまま先送りしても何の解決にもならない。早急に保護者の意向を調査し方向性を決定する必要がある。
A:町長)
・ならば、認定こども園を開設するかどうか、今年度中に方向を出せるよう努力する。
・保護者の意向調査を今年度中の早い段階で開けるように検討する。
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[一般質問を終えて/私の感想]

■大谷幼稚園閉園に対する認識
 町内に唯一の幼稚園が閉園するということは、私立公立の枠を越えて早急な対応をしなければならない場面。閉園が正式かどうかより、情報が入った段階で対応策を考え対処していくのは行政として当然の責務。もし、最初の相談(去年11月)から動き出していれば、閉園公表と同時にそれ以降の見通しも示せたはず。保護者の不安と不満は相当軽減できただろう。この問題に対する町長と教育長の認識の甘さに驚いた。

 私の独自調査では、大谷幼稚園側は「月形町の幼児教育の道筋をつけてから閉園したい」と強く願っていた。1年前、立て続けに3回も行政と面談している事実からもその意志は汲み取れる。それに対して行政側の対応と感覚は・・・正直呆れた。この1年間、時間だけが過ぎてしまったことがとても残念でならない。

 また、町政懇談会の席で「(閉園の話しは)11月1日に初めて聞いた。」と答えた件。正式な閉園の話しを11月1日と捉えていたとしても、会場から「春にも行っているはずだが・・・」という問いかけがあった時に状況を説明しても良かったのではないか? 行政と町民の信頼関係に影響があったと思う。

■対応の鈍さ
 正式決定がないうちは動けない・・・このことを言い訳に動かなかったことが問題。百歩譲って、けじめの11月1日を基点としても行政の動きは鈍かった。私が一般質問するまで1ヶ月以上の時間があったのに、問題点の整理(保育園の指定期間の問題。決定を急ぐ必要があるということ)ができていなかった。
 今回、私が幼稚園閉園の情報を初めて知ったのは11月12日だったが、何か問題がありそうだと感じたのは11月25日。それ以降、一般質問までの2週間の調査で課題は見えた。行政ならもっと専門的な情報も集められたはず。この問題に真剣に向き合っていたのか? 指示はあったのか?

■幼児教育環境に対する認識
 教育は長期展望のもとに進める必要がある。今、何も決まっていないからといって保育園の指定管理期間を単年度にするという発想そのものが、教育を受ける側(幼児側、町民側)に立っていない! 

■主体的な決意の言葉が欲しかった。
 最終的に町長からは「今年度中に方向を出せるよう努力する。」「保護者の意向調査を今年度中の早い段階で開けるように検討する。」との答をもらったが、いずれも決意の言葉ではなく、主体性を感じなかった。言われたからやるのではなく、自ら「やらなければ」と感じて発する場面ではなかったか。
「今日指摘を受けて状況は理解した。契約更新まで3ヶ月あるから、その間に最大限努力して結論を出す。」と、行政側から言って欲しかった。
町長は執行の責任者=単独で物事を決められる立場なのだから。

■町民の関心の高まりに期待
 今回の件では、私が一般質問で取り上げることを知った町民のみなさん多数から、声を掛けていただいたり問い合わせもあった。当日の傍聴も多く町民の関心が高まっているのを感じる。身の回りの課題を行政任せにせず、自ら行動することは住民自治の基本。最終決定は行政にあるとは言え、当事者が主体的に動くことは重要で期待が持てる。

 思い返せば、私が行政に関心を持ったきっかけが「認可保育園と学童保育の開設」。今から15年以上前のこと。その時、必要に迫られたお母さん達が集まり勉強し活動した結果、今の形がある。やはり当事者の想いは強い。
 今回の件でも当事者のみなさんにはぜひとも頑張って欲しい。自分たちの想いを行政に伝え、月形の未来を創っていって欲しい。もちろん私もバックアップするので、一緒に頑張りましょう。
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※しばらく前から、海外からの迷惑コメントが多く入るようになりコメント欄を停止していました。しかし今回の件は町民のみなさんの関心も高く、早急に結論を出さなければならない事例です。多くの意見や感想を聞かせていただきたいので、コメント欄を開くことにしました。

どうぞ、ご意見やご感想をお寄せください。
もちろん町内にこだわらず、どなたでもOKです。
よろしくお願いします。

2013年12月07日

月形の幼児教育環境を守らねば!【大谷幼稚園が平成27年度末で閉園】

来週の定例会、一般質問で取り上げる「月形町における幼児教育の課題と対応について(特に大谷幼稚園閉園にともなう3歳児の教育環境)」。

調査を進めるほどに、町の不作為と深刻な状況が明らかになってきています。

この調査内容を元に、来週水曜日(11日)の午後1時30分から、町理事者(町長、教育長)に真相と今後の対応を聞いていきます。月形町の幼児教育環境をどう整えていくのか、今、決断し動き出さなければならない、重要な局面です。

興味を持たれた方は、ぜひ傍聴にお越しください。場所は、役場3階の本会議場です。
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関連で・・・

大谷幼稚園の餅つき大会を見学してきました。

私はこれまで大谷幼稚園に縁がなく(私の子どもは保育園育ち)、園舎に入ったのは数えるほど。それも、ほとんどは子ども達のいない時でした。なので行事を見るは初めて。

園舎の中央、講堂の端には2つの臼が据えられ、お手伝いのお父さん数名とおばあちゃんがお二人、餅をつき始めていました。子ども達はキラキラした眼でそれを眺め、時には身体をくねらせ、時には声を出して、餅がつき上がるのを心待ちにしていました。

全部で5臼。そのうち何臼かは子ども達が子供用の杵でついて、写真に収まり・・・
園舎の窓は餅の蒸気と子ども達の熱気で水滴がしたたる・・・いや、大雨のよう。

その後の会食では、あんこ、きなこ、砂糖醤油、納豆、海苔、5つの味で大満足。真っ白で柔らかなお餅はどんどんお腹の中に入っていきました、とさ。おしまい。

昔から続く行事は全ての段取りがスムースで、歴史を感じさせる一コマでした。
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大谷幼稚園は来年60周年。月形町に幼児教育の場がなかった時代、当時の円福寺住職の奥さん(坊守)がお寺の境内で始めたのが起こり。子ども達に良い教育環境を与えたいという母親の想いから始まったとのこと。今も昔も変わらない真実です。

少子化の時代、閉園するのは致し方のないことですが、この「母の想い」「親の思い」をしっかり受け継いでいきたい。

一般質問を全力で頑張りたいと思います。

2013年12月02日

保健福祉、幼児教育、二元代表制を問う【平成25年第4回定例会・一般質問/通告】

12月10日(火)〜11日(水)に開催予定の平成25年第4回定例会は、先日一般質問の通告が〆切られ、4議員(鳥潟、楠、金子、宮下)が質問を行うことになりました。
くわしい日程は12月3日の議会運営委員会後に決定します。

以下は私の質問内容です。喫緊の(すぐに取り組むべき)課題を中心に質問します。

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平成25年第4回定例会/一般質問  [質問者:宮下裕美子]

1. 町民の実態とニーズに合わせた保健福祉分野の強化について
                       【答弁者:町長/40分】

 保健福祉は今年度の重点分野として執行方針に明記されている他、高齢化対応や国保・介護会計の改善に向けた予防事業の展開など、一歩先を見通した取り組みが求められている。一方、保健福祉はその性質上人的対応が必須で、強化には増員や人材育成が欠かせない。
 しかし、現実には実態や計画に合わせた増員がなく、現場対応に終始し、先手を打つ事業展開ができていないのではないか。
 この現実をどう改善し、保健福祉の強化につなげていくのかなど、伺いたい。


2. 月形町における幼児教育の課題と対応について
   (特に大谷幼稚園閉園にともなう3歳児の教育環境)
                   【答弁者:教育長・町長/40分】

 月形町の幼児教育は長年、大谷幼稚園と花の里保育園が担ってきたが、その一翼である大谷幼稚園が平成27年度に閉園することが決定した。このことで町内における来年度の3歳児の受入先はなく、幼児教育環境が悪化している。また、他の幼稚園では既に来年度の募集が始まっており、保護者の不安は強い。3歳児の教育環境整備は喫緊の課題である。
 これらの課題に対し、月形町はどのように対応しているのか、私立公立の枠組みでなく、幼児教育という観点などから伺いたい。また、平成28年度以降の月形町の幼児教育環境をどう整えていくのかも合わせて問う。


3. 二元代表制における首長と議会のあり方
   (主に一般質問における議論について)  【答弁者:町長/40分】

 二元代表制における首長と議会は、託された民意を背景にそれぞれの立場を主張し合う関係である。議会は合議体の機関として首長と対峙するが、その前段で、議員は質疑や質問を通して行政の課題や問題点を明らかにし、時には提案する。その過程での充分な議論により、町民の負託に応えることができる。
 昨今の本会議における議論、特に一般質問において、本質に向き合った建設的な議論ができているのか疑問がある。首長は執行の責任者であり、議員は町民の代表者であるという前提が崩れているのではないか。
 どこに課題があり、どう対応すべきなのかなど、町長の考えを伺いたい。

2013年11月20日

階段を上ることで見えなかった景色が見える【日経WOMAN Networking フォーラム プレミアム2013】その1

11月16日(土)東京コンファレンスセンター有明で開催された
「日経WOMAN Networking フォーラム プレミアム2013 
魅力的な女性リーダーをめざす 学びとネットワークづくりの場

に参加してきました。

参加の目的は【現状打破のきっかけを求めて】。

最近は議会活動に限界を覚えることもしばしば。特に、理事者との意思疎通が上手くいかなかったり、議会内で物事が上手く運ばなかったり・・・。何か新しい視点を入れることで突破口が開けるかもしれないという藁をもつかむ想いが一つ。
最近人前で話す機会が増え、私を取り巻く環境が変化し始めたと感じていて、これから先に向かうであろう「女性リーダー像」をイメージしたいと思ったことが一つ。
そんなことで、思い切って東京まで足を運んでみました。

もちろん、このフォーラムの内容(多彩で魅力的な講師陣。フォーラムの仕掛け)に興味があったのは言うまでもありません。今回は全くのプライベートなので、私自身の資質向上のための先行投資と考えました。私には交通費も参加費もちょっと思い切った出費でしたが、投資した以上の価値はありましたよ♪


さて、当日の様子。

このフォーラムは人気が高いようで、定員250人は〆切前に満席。かなり広くて都会的な会場は、目的意識が高くてちょっとギラギラした女性でいっぱいでした。ちなみに、私は前から3列目右側の席(自由席だったので早い会場入りの賜ですね。席が前方から隙間なく埋まるのも、このフォーラムの特徴のようです)。一人一人の座席が広いため、会場後方は遙か遠く霞むほどです。大画面のスクリーンが講師を映し出していましたが、幸いにも私は直接間近でお話を伺うことが出来ました。

参加者の平均年齢は35.5歳とのことですから、私(46歳)は上限あたり。それでも何となく同じ匂いのする人たちと知り合うことが出来、講演の合間合間や交流会で名刺交換などしてネットワークを作ってきました。全国の様々な業種の人が集まる出会いの場でもあったわけです。


ここで講演内容をいつものようにご紹介したのですが、写真撮影が禁止であったり、内容についてもあまり多くは公表できそうにありません。(日経WOMAN Onlineに掲載された記事はこちら。くわしくは今後配信される予定とのことです。)

ですが、このブログは私の備忘録的な側面も持つので、あくまで私の印象に残った点と感想などを残しておきたいと思います。
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日経WOMAN Networking フォーラム プレミアム2013
〜 魅力的な女性リーダーをめざす 学びとネットワークづくりの場 〜

基調講演1『自分らしく活きるための「野心のすすめ」』 林 真理子氏(作家)

■勝った経験のない人は「勝ち気」にならない。
■笑顔と勝ち気のない女に魅力はない。
■絶えず変化することが重要。
■数年に1度は宿題(大きな課題。踏ん張りどころ)が与えられる。生きていれば大変な場面は必ずある。そこをやり遂げると、数年後にまた宿題は与えられ、頑張る。・・・そうやって人生を積み重ねていく。
■人生の幸福は他人から必要とされること。


基調講演2『ゆっくりでも花は開く 〜女性リーダーの時代によせて〜』
                     村木 厚子氏(厚生労働事務次官)

■日本は(教育や医療を通じて)女性の力を開発していながら、
 女性の能力を使わない国=もったいない国
■30代は(子育て、仕事で)一番苦しい。40代は坂がきつくなる。
 50代はキチンと仕事をしていれば怖いものがなくなる。
■女性が能力を発揮するためには・・・
 ・新しい仕事、人事異動は積極的に受ける。
 ・昇進のオファーがあったら必ず受ける。
  (オファーがあった=実力はついている。だから遠慮しないで。
   階段を上ることで(背伸びしなくても)今まで見えなかった景色が見える。)
 ・腹が立つことがあった時、文句を言ってもいいが足元の仕事をしてから。
 ・ネットワークをつくる。
■子育てや介護で迷ったら・・・ 
 ・お金で済むことはお金で済ませる(体制を整える)。
 ・考え過ぎない(予定通りに行くことはない。足元をしっかり。)
 ・職場での貸し借り、家族間の貸し借りの感覚を持つ(恩を返す気持ち)。
 ・たくさんの人の協力を受けられるようにする。
 ・やりがいのある仕事を。
  (子育てとの両立で楽な仕事を選ばないこと。良い仕事の方が頑張れる。)
■実力のある男性は、女性にも優しい。


パワーランチ 『強くしなやかな心を手に入れるためのヒント』
       田中ウルヴェ京氏(メンタルトレーナー・鹿屋体育大学客員教授)

■指導受容力(Coachability)=どんなこと殻も学べる力
■思考の癖(自分が作り上げている思い込み)を、セルフトークでポジティブに転換。
 =メンタルトレーニング。訓練だから毎日やる。回数を重ねる。
■マイナスをなくすためには、プラスをより多く思考する。
■自分の正論を言うことで、自分が自分を落とし入れてしまう。
 → どう捉えるかが重要。貫く意味のない正論もある。
■「心」と「頭」は、「身体」と連動する。
 → 姿勢をしっかりすること(立腰。胸を張る。笑顔)でポジティブに。
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今日の報告はここまで。つづきは次回

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