2008年03月31日

そらちガイアナイト

3月30日は語呂合わせで「サミットの日」、そして環境をテーマにした洞爺湖サミット(2008.7.7〜9)まで99日。ということで、全道各地で『ガイアナイト』という催しが開催されました。
この『ガイアナイト』は、でんきを消してローソクの光の中で地球のこと、家族のこと、本当に大切な人のことを考えてみようというイベントです。
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空知支庁の岩見沢市でも『そらちガイアナイト〜地域の恵みを生かしたエコ体験〜 & そらち移動エコラウンジ』が開催されました。その内容は

まず午後5時から【体験イベント】として
 ★鍋帽子(保温調理)の作り方紹介&実演 (協力:岩見沢友の会)
 ★みつろうのろうそく作り (協力:地球を愛する会@月形)
 ★森の恵みを使ったキャンドルスタンド作り

そして午後6時からは【ガイアナイト】
 ★ろうそく点灯式
 ★エコクッキング試食(シチュー・プリン)
 ★オカリナとキーボードによる音楽会

このイベントの「みつろうのろうそく作り」を「地球を愛する会@月形」がお手伝いすることになり(2007冬至のキャンドルナイトで同様の企画を実施)、私もスタッフとして参加してきました。

イベントの定員40名は事前申込みでいっぱいになるほど関心が高く、小さい子供からお婆ちゃんまでたくさんの家族が参加し、体験イベントでは思い思いの作品を作って楽しい時間を過ごしていました。
その後のガイアナイトでは、ろうそくの灯された普段とは違った雰囲気に、小さい子供達までもが物音一つたてることなく落ち着いてオカリナの音色に耳を傾け、ゆったりとリラックスした時間を持つことができました。途中、会場(岩見沢市赤れんがホール)脇の線路を通る電車の音に耳を澄ます場面があったりして、「いつもそこにあるのに気付かなかったこと」を再認識できた、ひとときでした。
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環境を考えるとき、「でんきを消す → ロウソクの灯り」という行為をします。「でんき」は文明や豊かさの象徴であり、それを「消す」ことは「現代」から離れるという意味を持っていると私は思っています。
にぎやかで行動的な現代、これを失ったら何が残るのかと不安にかられている現代っ子達に、ロウソクの下の暗さや静けさの中にも楽しみがあること、豊かさがあることを伝えられたらと思ってお手伝いをしています。今回はどうだったかなあ?

そしていつか世の中の多くの人が、セットされたイベントにただ参加するのではなく、小さい単位でいいから自分が楽しいと思うことを企画したり行動できたら、「豊かな心の輪」は繋がり、広がって「まちづくり」が形になっていくのではないかと思います。
そうなる日まで、様々な形で活動していきたいです。

2008年03月26日

地域エネルギーの可能性を探る 2008 滝川セミナー

3月25日、環境都市宣言をしている滝川市において、標記のセミナーが開催されました。
私はバイオマスエネルギーの情報(概論と実践報告)を得るために参加してきました。月形からは他に、地球を愛する会@月形の代表で地球温暖化防止活動推進委員の平尾さんと、役場産業課の新エネルギー担当者も参加し、町内での「環境意識の向上」の動きを感じます。

セミナーの次第と内容は
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【基調講演】「地域経済と未利用エネルギー」 北海道大学公共政策大学院教授 石井吉春氏

◆現状日本において、北海道のみ景況感が悪い
◆北海道はエネルギーを他所に依存している上に、最も多く使っている
 (寒冷地による暖房、広大な土地による移動など)
◆北海道の経済規模は全国の4%、しかしCO2の排出規模は6%(産業効率が悪い)
◆'90〜'00までのCO2排出の伸び率は、全国8%に対し、北海道13.1%
 (問題! 排出量削減を真剣に考えるとき)
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◎北海道には一次産業がある(=バイオマス賦存量 大)
 バイオマスをエネルギー転換できれば、問題を解決できる。北海道はもっとも可能性のある地域。
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【事例発表】「BDFの動向について」(社)北海道総合研究調査会 井上真二氏

◆北海道はBDF(バイオディーゼル)への取り組みの先進地
◆道内48自治体でBDFが生産されており、滝川市のみ行政が製造している
◆300KL/年=1KL/日 札幌でも既にこの規模のプラントがある。
◆BDFの排ガスの特徴(対軽油)
 ・カーボンニュートラルでCO2の排出ゼロ
 ・SOx、粒子状物質は減少する
 ・NOxは同等か若干増
◆BDFは軽油・重油・灯油の代替となるが、価格の高い軽油としての利用(車の燃料)が有利
◆BDFのプラント、1機500万円程度
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【事例発表】「稲わらを原料としたバイオエタノール製造について」大成建設(株)札幌支店営業部 牧野秀和氏

◆稲わら1t から製造されるエタノール量は0.45KL、農地1haからは0.75KL
◆稲わらは、原料として主流の穀物などに比べ効率は悪いが賦存量は多く、食糧とも競合しない
◆全道の稲わらのうち80%は上川・空知・石狩にある(そのうち76%は未利用)
◆南空知は泥炭地が多く、100%回収しても問題ない(月形の賦存量は 3838tと試算)
◆稲わらからのバイオエタノール生産コスト(試算)286円/L 今のままでは太刀打ちできない
◆稲わらの収集・運搬コストの検討(ただし雇用の創出あり)、製造工程の検討

◆ガソリンへの混合方法は直接方式(農水省、環境省)とETBE(経産省、石油連盟)とがある
◆今後1.5万KLのプラントが十勝清水(ビート、米、麦)と苫東(輸入米)にできる
◆バイオエタノールプラントの適正規模
 ・・・大きければ大きいほど効率的、ただし原料運送コストの問題。バランス重要。
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【事例発表】「バイオガス利活用の取り組み」国土交通省北海道開発局 稲井健二氏

◆道内にあるバイオガスプラントは、その原料によっていくつかの種類がある。
 ・家畜糞尿系 (道東地方)
 ・下水処理系 (奈井江町)
 ・生ゴミ系  (滝川・砂川、深川) 
 現状では、それぞれに問題点もある。
 ・余剰ガスの発生→自然放出 
 ・買電価格が安く、ビジネスとして成り立たない

◆道外では神戸市(下水系)、横須賀市(生ゴミ系)が先進地で、それぞれバスの燃料として使用
◆バイオガスモデル(網走、足寄)
  牛1頭の糞尿 60kg/日 →(発酵)→ メタン60%濃度 2m3 → 
    →(精製)→ メタン93〜95%濃度 1m3(都市ガスの規格「12A」に相当) 
◆バイオガス精製圧縮重点装置(4,000万〜5,000万円)
 ・バイオガスプラントで発生したメタンガスを精製圧縮して、家庭用ガスボンベに充填する装置
 ・コンテナに搭載しているので、車両による移動可
 ・家庭用ガスボンベに充填するので汎用性が増す
  (ただしメタンガスのカロリーはプロパンガスの1/2〜1/3)
  ・家庭で使用する場合は配管を太くするなど若干の改修が必要だが普通に使える
  ・バイオガストラクタ:フロント部分にガスボンベを乗せる。ガスと軽油のハイブリット
◆コージェネレーションシステム
 ・一つのエネルギーから電気・熱などの異なるエネルギーを発生させる仕組みのこと
 ・現状では高コストで家庭用での実現は難しい
  例)5kwのプラント:イニシャルコスト900万円、ランニングコスト数十万円
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今回のセミナーで、概論から実践例まで多くの情報を仕入れることができました。特に実践例は、現状ではビジネスモデルにならないまでも、各地で様々な試みや取り組みがなされ、バイオマスエネルギーの可能性と、この後の展開の方向性を見極めるのに大変役立ちました。

月形町でもH20年度に「地域新エネルギービジョンの策定」が行われ、様々なエネルギーの賦存量が測られます。そのエネルギーをいかに効率よく使っていくか、知識とアイデアが勝負だと思います。私も何かの形でかかわっていきたいとと思います。

2008年03月22日

町民ドッヂビー大会

 本日午後、町内小中学生対象の「ドッヂビー大会」が行われました。
 ドッヂビーとはウレタン素材の柔らかくて軽い(フリスビーに似ている)円盤状のもの。これを2枚使ってドッチボールの要領で対戦します。当たっても痛くないので、小学校1年生から中学生までが同時に楽しめるスポーツです。

 今年も塾、武道、部活、学級、学童保育など思い思いにチームを作ってきました。小1〜中3までが混在する「にぎやか」なチームもあれば、中学男子のみの「ごつい」チームもあり、それぞれのチームが特色を持っての参加です。

 試合は総当たり。1試合は早ければ数分、長くかかると15分以上で、全ての試合が終わるまでの2時間半、会場の総合体育館はプレーする子供達と応援する大人の歓声や、審判(体育指導員)の笛の音などで多いに盛り上がりました。
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 このようなスポーツを通した交流は大変盛り上がると同時に、子供達(あるいは大人達)への教育の場になっていると、私は思います。真剣に熱くなるが故に出てくるエゴに対して、社会のルールやスポーツマンシップを感じる(教える)場であり、異世代や異組織が交流するための配慮や方法を学ぶ場でもあると思うからです。

 このような社会教育の場が月形にはたくさんありますが、現状ではレクリエーション的な要素中心に回っていると思います。これを一歩進め、社会教育の場として、これにかかわる大人(主催者や応援者)がもっと積極的に、自発的に発言や指導などをしていっても良いのではないかと思います。

 一昔前にいた「雷親父」や「おせっかいおばさん」のように。

2008年03月20日

第7回ふきのとう広場『有害鳥獣って?』

 3月17日午後7時〜9時、母と子の家において「まちづくりNPOふきのとう」主催の「ふきのとう広場」を開催しました。周知方法が悪かったのか(日曜朝刊に告知チラシを折り込んだのですが、目につかなかったようです。)参加者が少なかったのが残念でした。

 広場ではゲストとして参加してくださった住民課有害鳥獣担当の大和田さんと今井さん、保健センター保健師の鈴木さん、月形猟友会から藤部さんと桑原さんから専門的な話を伺うことができました。「有害鳥獣」を様々な視点から捉えることにより、総合的に深く学ぶことができ、日常での疑問や不安を取り除けたのではないかと思います。
 私にとって有意義な2時間でした。

以下はその内容です。
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第7回ふきのとう広場 『有害鳥獣って?』

◎月形町における有害鳥獣の駆除方法(主なもの)
・キツネ:エキノコックス対策と農作物の食害の防止 → 月形猟友会へ駆除依頼
・カラス:廃棄物処分場(衛生センター)の散乱防止 → 月形猟友会へ駆除依頼
・エゾシカ:農作物の食害 → 被害状況を確認し、道へ許可申請 → 月形猟友会へ駆除依頼
・アライグマ:特定外来生物、生態系への被害、食害 → 農水省・環境省への許可申請、取得 → 町で箱ワナを購入、被害者へ貸しだし捕獲駆除

◎有害鳥獣による▲被害状況、◆生態、●予防策
町で集計しているデータは、農家などからの被害報告があったもののみ。駆除実績と被害の実態もリンク(相関)していない。実際には月形町全域で足跡や姿が確認されており、家庭菜園等も含めると全町で被害がでているものと思われる。

【エゾシカ】▲被害が目立つのは、6〜7月と9月頃
      ▲野菜や庭木などの新芽、稲の幼穂の食害(つまみ食い)
      ▲農業用トンネル、田畑などの踏みつけ
      ◆一般に雪のない時期しか里に下りないが、今期は12月、2月にも目撃
      ◆夜行性。一晩でかなりの距離を移動する。石狩川も泳いで渡る。

【アライグマ】▲果菜(スイカ、メロン等)、トウキビ、庭の果樹の食害
      ▲納屋に保管している穀物袋や牧草ロールを破る。糞尿害。
      ◆生態はあまりわかっていない
      ◆外見はタヌキに似ているが性格は凶暴
      ◆タヌキより顔が白い、尻尾が長い。指の長い足跡が特徴
      ●電気柵が有効。犬を飼うことも比較的有効

【キツネ】 ▲●アライグマと同様(同じような被害を出すので混同されている)


◎有害鳥獣による健康被害
 様々な人畜共通感染症(例:キツネ=エキノコックス、アライグマ=回虫)があるので、接触しないように注意する。もし噛まれたり引っかかれた場合は、すぐに病院へ! 

【エキノコックス症】
▲エキノコックスとは寄生虫で、成虫と幼虫とで寄生できる動物はそれぞれ決まっている。また動物内でエキノコックスが繁殖(幼虫→成虫、成虫→卵)する好適宿主と、寄生するだけで繁殖しない(ただし増殖はする)非好適宿主がある。
 《成虫》・・〈好適宿主〉キツネ・イヌ  〈非好適宿主〉ネコ・タヌキ
 《幼虫》・・〈好適宿主〉ネズミ     〈非好適宿主〉ヒト・ブタ・ウマ

▲感染経路
  ・人が感染するのは「卵」が口から入ったとき(キツネ、イヌの糞に混じった卵)
  ・幼虫が入っても感染しにくい(ネズミ、ウマ、ブタからは感染しにくい)
  ・人から人へは感染しない
  ・感染したネズミを食べたイヌは感染する(イヌからも人に感染する)
   → 愛犬がエキノコックスに感染しないためには
     ・散歩中の拾い食いをしない。
     ・公演、キャンプ場、野原などでむやみに放さない。放し飼いにしない。
     ・散歩中のイヌの便は持ち帰る。

▲エキノコックスの卵の特徴
  ・熱、乾燥に弱い(加熱して食べれば大丈夫)
   → 100℃1分以内で死滅。
  ・低温、湿潤条件では長期間生き続ける
   → 4℃で約9ヶ月、ー30℃で約1ヶ月生存(感染)した例がある。
   → 25℃では2週間程度生存。

▲対策(日常生活で気をつけること)
  ◎外から帰ったら手を洗う
  ・ペットのイヌの糞の始末をキチンとする(マナーだけの問題ではない)
  (ペットのイヌから直接感染することはないが、糞からは有りうるため)
  ・キツネに餌付けをしたり触らない(体毛に卵が付着している可能性)
  ・生ゴミや残飯を放置しない(キツネのエサとなる。人家周辺に近づけないため)
  ・野山の果実や山菜は、よく洗うか加熱する
  
   
◎その他
※ 町では住民検診時に、エキノコックス症検診(血液検査)を実施しています(5年に1度の検査で有効)。エキノコックス症は発症までに5〜10年を要するので、検査をキチンとしていればむやみに怖がることはありません。
※ 有害鳥獣の被害にあったときは役場住民課に連絡して下さい。
※ アライグマの箱ワナは、誰でも借りることができます(住民課まで)
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2008年03月16日

ふきのとうだより(第8号)の発行

月形町内には「まちづくりNPOふきのとう」と「地球を愛する会@月形」というNPOがあり、それぞれ「まちづくり活動」と「地球温暖化防止活動」に取り組んでいます。現在私は「まちづくりNPOふきのとう」の代表と「地球を愛する会@月形」の副代表をさせていただいています。

その「まちづくりNPOふきのとう(略称:ふきのとう)」では本日、広報誌「ふきのとうだより 第8号」を発行しました。町内には新聞折り込みで配布し、「ふきのとう」のHPでも公開しています。

第8号の内容は

◎町内で行われているまちづくり活動のご紹介
○円山スキー場跡地に 桜
 ・・・・『円山・里山づくり行動隊(代表寺地正)』による植樹活動(H19.5)
○須部都川にカムバック・サーモン!
 ・・・・現在進められている「サケ稚魚育成と放流」事業
○円山の杉林から新しい歴史《開町130年記念植樹祭》
 ・・・・月形町開町130年(H22 )に向けた取り組み

◎「第7回 ふきのとう広場」のご案内
 ふきのとう広場とは、テーマに沿ってお招きしたゲストと参加者が
自由な雰囲気で語り、考え、情報交換する「場」です。

○テーマ『有害鳥獣って?』
○ゲスト:月形町役場住民課有害鳥獣担当 大和田さん
     月形町保健センター保健師   鈴木さん
     月形猟友会          藤部さん、桑原さん    
○日時:平成20年3月17日(月) 午後7時〜
○場所:母と子の家(月形町市北6 月形小となり)
※ 会場は昼間、学童保育所として使用していますので、午後6時30分以降にお越し下さい。また、全てイス席、上履きは不要です。

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