2008年03月15日

月形中卒業式 外伝「感謝の歌声」

3月12日の月形中卒業式では、正式なプログラムに載っていない「サプライズ企画」がありました。卒業生から担任の先生への、歌(smap「オレンジ」)のプレゼントです。

この企画は先生に極秘で進められていました。3月5,6日の道立高校入試が終わった次の日から月形小の体育館を借りて練習を始め、平日は夕方から、土曜日は一日、卒業式まで4日間行ったそうです。
その間この企画が発覚しないように、3年生は三々五々体育館に集まり、帰りのお迎えも目立たぬよう工夫したそうです。また小学校の体育館を借りる際にも細心の注意を払い(小学校の先生のご配慮で)誰が何のために集まっているのかも伏せられていたそうです。

そうして本番の卒業式でサプライズ企画は成功し、担任の先生はもちろん会場は感激の涙でいっぱいになりました。この担任の先生は新卒で月形中学校に赴任し、今回初めて卒業学年の担任になったとのことです。普段から真面目で面倒見も良くスポーツ万能、担任したクラスだけでなく在校生みんなから好かれている先生だからこそ、なお一層感動的だったのだと思います。

月形は小さい町ですが、こうして子供達が独自に企画し、それを形にしようとしたときに周りの大人がほどよい距離で対応して応援します。そのお陰で子供は自らの力で企画実行できた喜びを知り、自信を深め、目を輝かせています。

小さい町だからできる、底力のある町だからできる、月形はとっても素敵な町です。
また一つ月形の魅力を発見しました。

2008年02月29日

サケの稚魚(4cm強+太め+ハッキリ柄) 

前回の報告から3週間、役場玄関のサケの稚魚は着実に大きくなっています。

体調は4cm強と長さは変わりませんが、随分と太ってガッチリ魚らしい体形になってきました。それに身体の横には斑点様の柄がクッキリ! サケらし〜い。

放流まであと1ヶ月半です。


※ 今日初めて月形小学校で飼われている「兄弟サケ」を見ました。こちらはかなりの低温で育てられたらしく、まだ卵のうを抱え仔魚の状態。水温も低く、水槽の底面でひっくり返ったようになっていました。

この仔魚を初めて見た友人は
「この魚、お腹が裂けてるんじゃないの! お腹が真っ赤になってひっくり返ってるよ!!」
と大慌て。サケの育ち方を説明すると
「こういうモンなのね。」
と安心して帰って行きました。

サケの赤ちゃん達に、大人も子供も学ぶ機会を与えてもらってます。

2008年02月26日

「月中雪祭」総合の時間にプチ開催

一昨日悪天候で中止になった「月中雪祭」でしたが、授業のまとめとして今日の5、6校時にプチ開催となりました。吹雪の中を寂しくたたずむ雪像を見た私としては、その中で子供達がどんな雪祭をするのか、子供達の頑張りと勢いを感じたいと、お誘いに二つ返事で出かけました。
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学校に着くと、吹雪で埋もれた雪像や「かまくら」はすでに掘り出され、校庭全面を使った雪祭会場が整っていました。雪像等を2〜5人のグループで製作した子供達は、それぞれの作品の前で「いらっしゃいませ」と私達を出迎え、「おもてなし」として作品の説明や苦労話などをしてくれました。

左の写真は「かまくら」で5人の生徒が約2ヶ月かけて作ったそうです。雪を積み固め、あとから内側を掘っていく方法をとったとか。中は温かく広々としたスペースで、雪のイスやテーブルもありました。

右の写真は「万里の長城」です。雪のブロックを一つ一つ積み上げて作った長城は圧巻でした。このグループ(3人)のテーマは世界遺産で、他に「タージマハル」や「大仏」もありました。

この他に「かまくら」が2つ(上記と同じ作りで小型のものと、雪のブロックを積み上げたタイプのもの)、滑り台が2つ(滑る部分に水を撒き氷にした高速滑り台と、除雪でできた山を利用したそり用滑り台)、雪原のグランドゴルフ場、雪合戦場がありました。

イベントも企画されていました。
まずは「ココア飲み飲み大会」。熱々のココアを飲み干した方が勝ちとなるゲームで、多いに盛り上がりました。
それから「雪合戦」は真剣そのもの。楽しかったです。
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短い時間でしたが子供達のパワーと輝きを感じられた、とってもいい雪祭でした。
関係者の皆さん、どうもありがとうございました。

一つ一つを自ら作り上げたことで、自信と誇りを身につけた子供達。目の輝きは本物でした。またそれをサポートする大人の姿も印象的でした。

こういう経験が「人」を、「地域」を、育てるんですね。

2008年02月24日

「月中雪祭」中止で残念

今日は月形中学校1年生が企画製作した「月中雪祭」の開催日でした。しかし、昨日からの猛吹雪であえなく中止となりました。残念ですが致し方ない決断だと思います。

月形は豪雪地帯です。この雪を利用した冬のイベント「スノーフェスティバル(スノーフェスティバル実行委員会主催)」が数年前まで行われていました。打ち上げ花火、雪像、滑り台、玉入れ、スノーフラッグ争奪競争、長靴とばし、ウインターザン等々、人気の競技に町外からもたくさんのお客さんがやって来る盛大なイベントでした。
しかし町の財政難(補助金縮小)と実行委員不足、天候に左右される冬のイベントの困難さなどの理由でなくなってしまいました。

スノーフェスティバルが全盛期の頃を知る現中1生がその楽しさを再現しようと企画したのが「月中雪祭」でした。会場の校庭には、昨年の暮れから総合学習の時間や休み時間を利用して製作された雪像や「かまくら」、雪合戦用の壁などが設置されています。昨日も夕方遅くまで猛吹雪の中製作をしていたと聞きました。目標達成に向けてスゴイがんばりです。

そんな努力も昨夜の猛吹雪には逆らえませんでした。夕べは月形周辺の道路がいたる所で通行止めになり、雪に埋まった車を救出するために除雪車などが出動するほどの今年一番の吹雪でした。
今、吹雪はおさまり陽射しも出てきましたが、半分雪に埋もれた雪像や、風が吹きすさんだ校庭はイベントをするには寂しい光景になっています。

中止になって一番残念に思っているのは中学1年生ですね。みんなの努力はずっと見てましたよ。今回は開催できずに残念でしたが、この経験は生きてきます。力を落とさないでね。

2008年02月21日

農水省・農業再チャレンジ推進事業のお手伝い

 (財)札幌市青少年女性活動協会が、農水省の農業再チャレンジ推進事業を受託し「農業体験〜きのこ作りを体験しよう〜」というイベントを月形町北農場の「ふぁーむまーと旬」で実施しています。

 このイベントは2月17〜24日にかけて計5回実施され、JR札幌駅を午前9時に出発、貸し切りバスに揺られて月形にやって来て「きのこ作り(ほだ木に菌を植え付ける作業)」を経験し、夕方5時にJR札幌駅で解散となります。定員は各回10名(16〜39歳までの男女)、参加費無料。

 この農業体験には、昼休みの30分間を利用した講義時間があり、そこで私は「私にとっての農業」というお話しをしてきました。新規就農するきっかけや、農業のおもしろさ、農業の実態など今感じていることをお話しできたと思います。参加者の方々が「職業として農業をしてみたい」と考えている人達ばかりではないようなので、ピンぼけだったかもとちょっと反省しつつ、新しい出会いと機会を与えてくださったコーディネーターの方に感謝しています。
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 農作業は単純作業の連続で、一見つまらなさそう、簡単そうに思えるでしょう。事実、作業自体は簡単だと思います。ただ、それらを組み立て栽培し収穫することや、自然の変化に即時に対応すること、時代の流れを意識して戦略を練り経営することなど、農業は奥が深く難しい職業だと思います。

 私は農業を始めてその難しさに気づき、そして今はそれが面白さに変化しています。奥が深いからこそ挑戦しがいもあるし、自分の思考や適正に合わせて力を発揮する場を選ぶこともできます。単純作業もまた楽しいです。
 それから、農業者は直接的な利害関係が地域外にあるために、自由な立場と自由な発言力を持っています。これもまた農業の魅力です。そして何より一生現役! 自分に決定権のある仕事、物を生産する仕事を一生涯続けていけるということは素晴らしいです。

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