2020年08月02日

これからの一般質問の取り扱い【全員協議会】

報告が遅れました。(写真は開館中の樺戸博物館)

以前話題にした「一般質問の取り扱い」の件(2020年6月24日のブログ参照)。7月27日の全員協議会で議会運営委員会(議運)楠委員長から、決定事項の報告がありました。

結論としては・・・
「一般質問は議員固有の権利なので、コロナ禍ではあっても時間制限はしない。ただし、各議員が状況を考慮した上で一般質問を行うこと。ただし、通告内容等が適切かどうかは議運が判断する」
「議運の決定は重い。各議員は議運の決定を遵守するように」
ということでした。

ちなみに、議運で出た意見も紹介されました。
・一般質問は議員固有の特権。制限することはおかしい。
・質問と答弁が噛み合っていない。もっと噛み合うように。
・質問の前の口上が長すぎる。
・町民が解る質問に心がけるべき。
・議員としてのレベルを上げること。
※上記意外にも紹介されていたかもしれませんが、私のノートにはこれだけしかメモしてなかったので。
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《以下は宮下の意見》

一般質問がこれまでと同じようにできることは良かった。だけど・・・議運で出ていた意見の中には反論したいことがある。(もちろん、議運は議会全体の話をしているのであって私個人に対する意見だけではないと思うけれど、一般質問の回数も量も飛び抜けてしまっている私が言われている確率が一番高いので気になる。)

一般質問は質疑と違う。解らないことを聞くだけの場ではない。質問の背景や提案など、議員の考えを伝えてこその一般質問。そこが理解されていないのは悲しい。
さらに、質問は「町政上の課題を議論する」ものであって「町民が解る」ことが基準にならない。もちろん、町民が解るような説明に心がける必要はあるけれど、テーマ設定はあくまで「町(行政)」という視点。その違いを理解してもらえてないのも悲しい。
そして「議員としてのレベルを上げる」というのは何を指しているのだろう? 直接言ってくれたら解るけれど、どの方向を求められているのか・・・

そして何よりも「議運の決定は重い。各議員は議運の決定を遵守するように」という一言。
定数8の議会で、議運のメンバーは5人(委員4人+議長)。議員1人1人の議員活動に関係することで、8人全員で話し合えるような環境なのに、議運という閉ざされた場(傍聴はできるけれど、議論に加われない)で決定したことを遵守するだけだなんて。ここにきて権威主義を強く感じてしまって残念だった。

色々考えることはありますが、もちろん議運の決定には従います。

♪芽が出て膨らんで・・・【つきがた FARMER'S MARKET】

昨日(2020年8月1日)の昼前に行ってきました「つきがた FARMER'S MARKET」。町内の若手有志が立ち上げた「つきがた design」という、まちおこしグループの初イベントです。

会場は町内中心部にある飲食店ポポットの駐車場(ポポットは通常営業)。お店を囲むようにいくつものテントが設置され、その中に軽トラの荷台を展示・販売スペースにした1日限りのマーケットが展開されていました。ミニトマト、米、メロンはこの時期の月形の農産物代表、トマトジュースとトマトカクテルは加工品代表、パンと納豆は福祉施設製品代表、そして生活雑貨も。月形の代表選手が集まってましたよ〜

私が覗いたのは開店から2時間半が経過した頃。この夏1番の暑さのピーク時で、空いている時間かなぁと思って。一回りしてみたら、ほとんどの商品がもう少しで完売するような状況、たくさんのお客さんが来られてたんですね〜。初イベントが大盛況で良かったです。

お昼間際になってポポットに食事に来られた方が続々と。混んできたところで帰ってきました。


そう言えば、私が月形に移住した頃(四半世紀前)は、7月に入ると毎週末町内のどこかで「お祭り」がありました。お寺、神社、職人団体、農協、商工会、町内会・・・ 提灯の明かりに出店とたくさんの人、非日常の賑やかさと楽しそうな雰囲気が印象的でした。正直とんでもないところに来ちゃったかもって驚いたくらいです(笑)

当時は、多くの町民が週替わりで《楽しむ側》と《もてなす側》を担ってたんですよね〜。だから活気もあったし、お互いさまの気持ちも生まれたし、一体感もあった。年中行事や暮らしの中に「地域を守る」「地域を活かす」「地域をつなぐ」というのが組み込まれていると気づいてからは、いつか私もこの地域にとけ込みたいたいなぁと思ったものです。

それから月日が流れて・・・ 

高齢化や過疎化や都市化・・・色々あって様子が変わってしまったけれど、町の若手有志が「つきがた FARMER'S MARKET」のような形で新しい1歩を踏み出したことに感動💕しました。私も何か関わりたい❣️

♪芽が出て膨らんで〜
月形に芽生えた新しい芽。
成長を見守るだけじゃなく、一緒に育てていきたいと思った8月1日でした。

2020年07月30日

コロナ対策補正予算の説明【全員協議会】

7月27日(月)午前に全員協議会が開催され、8月4日(火)の臨時会に上程されるコロナ対策補正予算の内容についての説明がありました。

これは国からの臨時交付金(2次補正)を財源にしたコロナ対策予算です。

今回、国から配分されたのは1億5600万円! 
平常時の月形町年間予算は35億円程度なので、とても大きな予算配分(それも短期間に使途を決めなければならない制約)に、困惑しているような印象も受けました。

※ 写真は今朝の北海道新聞/空知版。各自治体への臨時交付金額が一覧になって出ていました。普段から「(コロナ対策で)やりたいこと」に思考を巡らせている自治体は渡りに船でしょうし、そうでない自治体は汗を掻きながら知恵を振り絞っていることでしょう。

月形町の対策は27項目にも及びます。
傾向別に
●各施設のコロナ対策(施設整備・防止対策)・・・避難所/役場庁舎/町内事業所/福祉施設・通所施設/公共施設・総合体育館・図書館/町立病院/小中学校/樺戸博物館/救急車両
●支援事業・・・中小企業経営継続(旅客運送業への追加)/農業経営継続/学生の生活(高校生、大学生等)/特別支援金(基準日以降の出生者)/ひとり親家庭
●町立病院発熱外来設置
●教育関係:スクールバス増便/修学旅行等バス/1人1台タブレット/トイレ/教員慰労金
●議会中継システム(←別項目で説明)
●プレミアム商品券発行(当初計画への上乗せ)
●啓発活動・・・マスクケース等
●備蓄衛生資材購入

早急に動き出すために細かな部分をチェックできないことに不満と不安がありますが、国の交付金を有効に使うために、現状では受け入れるしかないことが多いです。事業の想起段階から加われれば違うのでしょうけれど、チェックが基本の議員の立場としては、これが精一杯かなと。

その中でも一番気になっているのは《エアコンの導入》。コロナ対策で、様々な施設や民間事業所に大量のエアコンを導入するための費用や補助が計上されています。

●コロナ対策として【換気】が有効だといわれている中で、夏も涼しい北海道の月形でエアコンは必要なのか? 
●エアコンによる空気循環でむしろウイルスを拡散する事例も見うけられるので、その部分への配慮は? (小中学校へのエアコンには吸気換気機能付とされているが、それ以外には記載なし)
●この時期にエアコンの導入を決定したとしても入荷待ちでは? 設置するのは秋以降になる。本当に必要か? エアコンで暖房も可能だが、北海道の冬にエアコン暖房は力不足やランニングコストの問題が出てくる。
●月形町の場合、コロナ対策で影響が出るのは冬の暖房時の換気。となれば《エアコン》より、既存の暖房設備でも使用できる《換気や空気清浄機能を持った機器》の導入が重要なのではないか?

これらのことを全員協議会で指摘したので、臨時会での質疑でも取り上げたいと考えています。
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■ 関連で ■
6月2日の臨時会に当初「町民1人30枚のマスク配布」が計上され、議会からストップがかかって変更した件の続報です。

結局、福祉関係の11施設に計30,600枚のマスクを配布、備蓄用には47,700枚を確保、経費は280万7千円。当初予算からの差額494万1千円を、8月4日の臨時会・補正予算で減額するとのこと。
適正な予算執行がなされて良かったです。

国の事業では福祉施設向け第2弾アベノマスク様のマスク配布に疑問の声が上がっています。国も社会状況や国民の意見を聞いて、柔軟な事業の執行をしてほしいものです。

町職員の飲酒運転事故について

標題の件を私が知ったのは、早朝(28日・火)のラジオニュースでした。町立病院レントゲン技師(=町職員)が飲酒運転をして砂川市内の国道中央分離帯に衝突したとの一報に驚いたのは言うまでもなく・・・

その後
28日(火)午後3時過ぎには、町内IP電話で町長からのメッセージが配信され、
29日(水)の北海道新聞朝刊で詳細が報じられました。

事故当時のアルコール濃度が基準値の2.5倍! 

飲酒運転の危険性を全く理解していない行動に怒りを感じます。さらに砂川市内国道での飲酒運転事故といえばすぐに、2015年6月に飲酒運転による公道レースで一家5人死傷した事故が思い浮かびました。飲酒運転撲滅に力を入れている場所。やりきれない思いです。

飲酒運転そのものは個人の問題ですが、町職員であったという組織の問題と繫がるので、議員として今後の展開を注視していきます。

今回、不幸中の幸いだったのは単独事故で被害者がなかったこと。そのことは本当に良かったです。

2020年07月23日

議会が意義を持つための立役者【北海道新聞コラムから】

昨日(2020年7月22日)の北海道新聞・空知版の記者コラム。
月形町議会での出来事を題材に、議会の意義について触れられていた。

コロナ禍に対応するため多くの議会が議論を遠慮・停滞させている中、月形町議会は真摯な議論を展開してきたつもりなので、傍聴してきた記者のこのような感想には当事者の一人としてとても嬉しい。未曾有の事態だからこそ議会本来の力を使って乗り越えていきたい。

記事には「議員」と「首長」のあるべき姿が書かれている。傍聴者にはその2者が目に着くのだと思うが、当事者(議員)の私の視点では、議会が本来の力を発揮するために必要不可欠な登場人物が他にもいる。

それは「議長」と「議会事務局」。このような議論の場が作れるかどうかは議長次第であり、それを裏付けサポートする議会事務局も必要。(←全国の話を聞くと、議会事務局が議論をストップさせている事例が散見される。議会事務局が議会の一員として働くのか、出身母体である行政側の出先の感覚で働くのか、こういう場面で試される)。

月形町は「議員」「議長」「議会事務局」「町長」の4者が、それぞれの役割を理解し行動している。
これから先も、そうありたい。

 

北海道新聞/朝刊・空知版「そらち日誌」/2020年7月22日

 5月下旬の月形町議会の全員協議会。町は新型コロナウイルス対策に、町民1人あたりマスク30枚を配布する方針を示した。
 一方、一部議員が待ったを掛けた。町内各店でマスクが既に販売されている実情を説き、全町民への一律配布に疑問を呈した。
 意見した中には4年前の町長選で現職と一騎打ちした議員もおり、記者は「当初予定どおり配布となるだろう」と踏んでいたが、良い意味で裏切られた。町は関連議案が提出される6月定例会までの数日間にマスク販売の実態を調べ、災害などの際に早急に配布できるよう備蓄しておく方針へと転換したのだった。
 町の示した方針にひるまず異を唱えた議員と、かつての対立相手の提案を受け入れた首長。異なる意見を持つ者同士がぶつかり合い、住民にとってより良い案を模索する議会の意義を見た気がした。(勝間田翔)


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