2日目のまとめ【月形町議会定例会・議案審議/傍聴】

強力な寒気が入ってますね〜。完全に冷凍庫です。

寒気が入るときは月形で雪が降る! 
一昨日夜から昨日の夕方までホワイトアウト状態で、積雪も一時107cmまでに。昨夜からは落ち着いて、今朝はうっすら太陽が顔を出しました。
12月7日(木)午前7時の積雪は99cm。

さて、昨日は定例会の2日目の議案審議で、議案11件(一般会計補正予算/他)、発議1件(議員の報酬改定)、意見案1件(農業関係)、同意案1件(固定資産税評価審議委員)を1日かけて審議、全てを原案可決して閉会になりました。

※ 相変わらず議案書等の資料は閲覧のみです。事前案内でホームページに公開されていた議事日程や一般質問通告書一覧でさえ閉会とともに削除されて見ることができません。情報が確認出来ないのはとても不便(←議会事務局に確認したところ、議会のホームページで公開しているとのこと。現在、見ることができています)。以下は私のメモ書きから。

昨日も色々あったんですよねー。発言できない立場にヤキモキしながら一部始終を傍聴してきました。慣れたせいか1日目のような体調不良にはなりませんでしたが(笑)、頭の中を吐き出さないとやりきれない、そんな感じです。
私が気になったのは以下の内容

1)月形町地域交通活性化協議会設置条例とJR札沼線問題
2)月ヶ岡農村公園の指定管理者確定
3)不祥事による町長・副町長の減給処分と、町長等と職員、議員そろっての報酬(給与)アップ
4)債務負担行為

どれも私には“えっ”と思うことばかりだったので、このあと個別に詳細を書きたいと思っています。町内の話題ではありますが、「自分なら」という頭の体操と考えてコメントを寄せてくれると嬉しいです。

2017年12月05日

吐き気と腹痛に襲われた現実・・・【月形町議会第4回定例会・一般質問/傍聴】

札幌や道東方面はヒドイ雪のようですが、月形はここ2日程、穏やかです。雪はサラッと降った程度で、11月5日(火)朝7時の積雪は77cmでした。

さて、本題。
今日明日(11月5〜6日)の日程で開催される月形町議会。今日は一般質問(3議員・6件)があり、傍聴してきました。

松田議員)1.JR札沼線の維持・存続について
     2.月形温泉ホテルのあり方について
我妻議員)1.人口減少社会に立ち向かう取り組みについて
金子議員)1.火葬場待合所の改修について
     2.図書館の建替えについて
     3.町立病院の体制について

何と報告していいのか・・・ 実は、議会の傍聴を終えて帰宅したら吐き気と腹痛に襲われ、2時間程眠ってしまいました。相当なストレスがかかったのだと思います。というのも・・・

町長は「(JR問題は)今もこれからも維持・存続に変わりはない」「(町立病院は)現状維持。医師確保に努める」と、判断を先送りするような答弁に終始。人口減少対策の具体策について問われても抽象的で感情的な答弁に終始。
さらに議員からは「温泉の宿泊施設(はな工房)の大規模修繕要望」「火葬場待合所の大規模改修要望」「図書館の立替要望」などがあり、それに対して「議員から指摘があったので(前向きに)検討する」というような答弁でした。

JR問題も病院経営も、私の感覚では「待ったなしの危機的状況」であり、方向性の判断に一刻の猶予もないと考えていたので、先送り答弁にショックを受けましたし、さらに追い打ちをかけたのは議員からハコモノを求める要望が出て、それに町長が応えてしまいそうな答弁をしたこと。

人口減少は予想以上に進んでいるのに、今からハコモノを建てるなんて! 
小学校の空き教室など活用できる資産があるのに! 
公共施設マネジメントはどうなっているのか? 
月形の将来がとてつもなく不安になりました。

そしてとどめは行政報告。町長の公務を記した「行政報告」を何気なく開いたら、そこには「○月○日 葬儀出席(△△家)」の文字がズラリ。

月形町では慣習として、町長もしくは代理者が町民全ての通夜と葬儀に出席しているのですが、そのことを「公務」として標記している感覚に驚きました。こんなこと以前はなかったのにと思って調べてみたら、今年度分(6月定例会での報告分)からで、上坂町長の指示で記載するようになったとのこと。

「公務」って何なんでしょう? 
それに△△家という表示はプライバシーの観点で問題ないんでしょうか。お悔やみとして町報に載せるのだって不掲載を望む遺族もいる中で、行政報告として知らないうちに強制的に公開されているなんて。調べているうちに吐きそうになりました。
久しぶりに上がった役場3階。以前はここが仕事場だったんですよね〜。ストレスフルな場所だったことを思い出しました。

明日は議案審議です。身体は嫌がっていますが、行きます。

2017年04月27日

月形町の「今」をお届けします。【4つ葉通信・第1号/宮下ゆみこ後援会便り】

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今年の春は雪融けが早かったものの気温が上がらず、自然はゆっくりとしたペースで進んでいます。一方、人間社会の4月は年度替わりで異動やら総会やら仕込みやら、カレンダーに従って進行しています。色んなリズムにもまれているうちに、あっという間に過ぎていきました。

さて、すでに配布を始めていますが、4月20日に宮下ゆみこ後援会便り「4つ葉通信・第1号」を発行しました。

内容は、
■この半年間の活動
■新規就農者用実習農場の新築移転は必要なのか?
■今求められているのは、月形町が不利益にならない契約
■ファイターズ応援大使を活かすには
■50歳

です。
月形町議会3月定例会の傍聴を通して得た情報や私が感じたことを中心に構成しました。読んでいただければ、今と未来の月形町の一端を理解していただけると思います。

宮下ゆみこ後援会便り「4つ葉通信・第1号」はこちら(PDF)から、または、ホームページ上部の「活動記録」からお読みいただけます。

なお、配布方法がこれまでと変わりました。議員時代は「議員活動活動報告書」として、全町民向けに新聞折り込みを使って配布してきましたが、立場が変わった今は後援会活動としての発行になり、後援会のみなさんや関心を寄せてくださる皆さんに直接お届けしています。紙媒体を希望される方はご連絡ください。

ご意見やご感想など、ぜひ聴かせてください。お待ちしています。

2017年03月18日

数字を鵜呑みにしてはいけない【平成29年度予算特別委員会/その2】

月形町議会定例会は閉会した。新年度予算は様々な疑問や問題点を含んでいたのに、全会一致で原案通り可決した。

議会初日から予算特別委員会の採決までずっと傍聴してきた私は、いつも以上に重たい気持ちを引きずっている。突っ込みどころ満載なのに発言できないもどかしさ。もう一歩踏み込んで、本質を共有して次の展開に繋げたい・・・ 
と、いつまでもこの話題を引きずるのも楽しくない。
けれど重要なことなので、月形町民にはぜひ読んで欲しい。

今日は予算額の話し。話題にするのは「月形高校への補助金」と「町立病院への赤字補填」

今朝の北海道新聞空知版には写真のような、月形高校の生徒数減少対策(事業名:人づくり振興事業)の記事が掲載されていた。道新への掲載はPRに繫がるので喜ばしいが、予算の中身を知っている者としては、町民への周知の部分でキチンとした報道をして欲しかった。
というのも・・・

この記事を読むと、月形町から月高生徒減少対策事業に840万円の予算が付いたように読める。

町は20年くらい前から同様の目的の補助金を出していた。事業の中身は交通費補助(JR利用促進も兼ねる)に始まって、資格試験の受験料半額補助などへも拡充していって、補助額が年間1000万円を超えたところで議会から見直しの声が上がり減額された。その後、少子化が顕著になって生徒数が減少したことに伴って10年くらい前から徐々に復活し、1000万〜1200万円で推移した。3年前のまち・ひと・仕事創生交付金が引き金になって補助内容が一気に拡充され、平成28年度は1400万円にまでなっている。
そして平成29年度(新年度)予算では、1840万円! 

財源だが、H27年度は国の交付金(まち・ひと・仕事創生交付金/平成26年度補正分)があたったが、平成28年度は地方創生交付金を予定していたものの採択されず全額一般財源、平成29年度は当初から全額一般財源。

話を新年度予算に戻す。

新年度の月高支援の総額は1840万円!これまでにない予算を組んでいる。にもかかわらず、新聞には840万円。行政側が記者に対して、事業の一部内容だけを切り取って説明し、町民感情の「1000万円の壁」以下の金額を示したように見えてならない。

どうして正確な数字を公表しないのか?

月高が月形町にとって必要で、どんなに補助金を出しても守るというならそれを前面に出して町民に訴えればいい。現状の厳しさ、危機感を町民と共有することが何よりも大事だと思うから。新年度には全校生徒数が100人をきる状況とともに、いくらの補助が出ているのかはとても重要。
今のままでは月形町の現状と町民の認識との間の乖離が進んでしまう。

同様のことは町立病院会計でもあった。

町立病院は赤字がかさんでいる。当初予算に一般会計からの赤字補填分として平成27年は8300万円、平成28年で7700万円が計上されてきた。そして、年度末にはさらに上乗せしていて、昨年度は3900万円追加している。つまり、平成28年度は約1億円の赤字補填をしているのだ。
そして新年度予算の赤字補填分は1億1500万円。
これだけ見ると妥当な数字に見える。しかし、これは裏のある数字だ。

昨年秋に2人いる常勤医のうち1人が退職し、入院患者は減少した。にもかかわらず、予算算定の根拠になる「1日平均入院患者数」は30人→32人に増加されていた(これらの数字は全て予算書に記載されている)。常勤医2人がいた状態で30人の見込み数が、常勤医1人になって入院患者が増えるなんて常識的に考えられない。
それに、今残っていてくれている常勤医は、定年を延長して働いていただいている。この状況でこの数字は?? 結局、赤字幅を少なく見せるための調整された数字で、ほんとうはどれくらいの赤字を見込んでいるのか? 

町立病院は体制変更を余儀なくされていて、この秋にも結論を出すという。だったら、現状を町民や議会と共有する必要がある。この危機的状況を! 
実態を表現する正直な数字を示すべきだ。

この数字のからくりに気づいた議員がいなかったので、個別質疑が終わったあとに伝えたが・・・ このことを誰も総括質疑で質さなかった。ほんとうに残念なことだ。

2017年03月16日

議会の真価が問われる採決、傍聴しよう!【平成29年度予算特別委員会】

明日(3月17日・金)予算特別委員会は総括質疑を行い、採決になります。この採決で月形町議会の真価が問われることになるでしょう。今日はそんな重要な議論が交わされました。

ことの発端は昨日のこと。
産業課所管の新規就農実習農場整備事業 研修等及び農地造成工事設計業務 500万円

設計業務に500万円!(それも財源は町債!!) 
そこで事業内容と場所の質問がありました。
※月形町(麻生)には、今も稼働中の古い実習農場あり。

昨日の段階では『当初は設計費500万円としていたが、農地部分の設計は自前(役場職員が担当)で行うことにしたので、建物部分の設計費(約300万円)だけに変更する』との説明があったものの、担当課長からは中途半端な答弁しか得られなかったので、翌日(本日)審議をしなおすことで終わりました。

そして今日。全ての特別会計の審議終了後に説明が行われました。
町側の説明に加え、質疑応答で明らかになった概要は・・・

【建設場所】月形町北農場みのり工房裏手の町有地(7500㎡)
【建物】
・鉄骨2階建、のべ床面積 265㎡ 1棟
・1階(車庫、倉庫、作業場)、2階(1家族用住居)
・設計費:337万2千円(鉄骨で200㎡以上のため構造計算必要。起債事業のため設計を外注)
・予定建設費用:4000万円
・1mの土盛りをして建設
【造成農地】
・6000㎡(6反):現在の実習農場の半分の面積
 (現在の実習農場を1農業者で管理するには広すぎる。圃場管理が大変なため)
・新たな場所は、過去につち工房のハウスが建っていたところ。一部に砂利が敷かれている。
 砂利部分を剥がして住宅の土盛りに使用する。
・農地には暗渠と客土(50cm)を行う。
・造成予定費用 500万円


この事業に対する主な疑問点(議員からの意見+私の意見)
■なぜ、設計業務を起債するのか? 設計のように金額が変わるものを起債にする意味がわからない。
■なぜ、地盤の悪い場所に鉄骨建ての重厚な住居を建てるのか? 木造平屋住宅と倉庫で問題ないはず。
■なぜ、1戸の新規就農者のために4000万円の新築住宅がいるのか? 木造平屋住宅と倉庫なら4000万円もかからない。実習は2〜3年。
■なぜ、北農場に移すのか? 温泉施設の端で、利便性も必然性もない。
(説明では、有機農業を希望する新規就農者を受け入れ、温泉の直売所で農産物を売ることも考えられると言っていたが、慣行栽培と有機栽培は同じ土壌でできない。矛盾だらけ。)
■農地造成費用は現実的にが500万円では納まらない。
(客土不足で運搬費用がかかる。工費見積が甘すぎる。)
■月形町認定農業者の最低面積は、花で1.6ha(16反)、ミニトマト専作で1ha(10反)。今ある実習農場を管理できなければ認定農業者にはなれない。
■月形町内には空き家もある。今ある実習農場を改修・改築することもできる。あるものの活用が先では?


問題点が噴き出したところで上坂町長が発言(主旨のみ)
◆JAや各生産組合からの要望(新規就農対策をしっかりやって欲しい)で計画した。
 JAも生産組合も理解し、了承している。
◆農家戸数の減少を食い止めるには後継者対策も重要だが、新規就農者対策も重要。並行して進めたい。
◆人口減少対策、地方創生、選挙公約などから、1日も早く進め予算計上したいと現場に指示した。(この事業は平成29年度の執行方針にも掲載され、目玉事業の1つ)
◆検討が不十分であったこと、議員への充分な説明をしなかったことなど、お詫びする。
◆これまでの議論からこのまま事業を進めるのは難しいと判断した。なので、このままの予算を認めていただいてもすぐに実行することはない。議員のみなさんとじっくり話し合い、検討した後に結論を出す。
◆なので、予算はこのまま認めていただきたい。


さて、みなさん、どう思いますか?

多くの議員がこの事業に疑問を持ち、この部分の予算は執行させたくないと思っています。
もし私が議員なら、このままの予算では通せません。当初予算からこの事業を削除した修正案を提出します。修正案が提出できないとき(賛同者が得られないとき)には、当初予算を否決します。

ただ現職議員は、現段階で誰も修正案の準備をしていないようです。

明日の午後には、当初予算の採決が行われます。
「町長に不執行を約束させた上で、当初予算を可決する」のか「問題の部分を含む当初予算は認められないと、否決する」のか、議員1人1人の判断と、議会の役割・真価が問われています!

明日は朝9時半から総括質疑が始まり、午後には採決になるでしょう。
ぜひ多くの方に傍聴に来ていただきたい。ご自身の目で、この大事な状況を見てみませんか? 

明日、議場で会いましょう。

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