2010年09月26日

つきがた産業まつり&JRヘルシーウォーキング

9月最後の日曜日の今日は、「つきがた産業まつり」が皆楽公園内の多目的アリーナで、それに合わせて「JRヘルシーウォーキング」も石狩月形駅を発着地として開催されました。

いつもの日曜日はお店も閉まって人影もまばらの寂しい町内ですが、今日ばかりは早朝から町内のあちこちで楽しそうな雰囲気の人や必死で歩く人、たくさんの袋を持って帰る人など、賑やかでした。

我が家の前(国道275号線沿線)もヘルシーウォーキングのルートになっていたようで、9時前から人の気配が・・・

「お母さん、何だか人がいっぱい通って変な感じ。」
とは娘の弁。

その人影は途絶えることなく昼過ぎまで続きました。予約定員は400名とのことなので、実に人口の1割に当たる人が我が家の前を通ったことになるわけで、それはやっぱり「非日常」ですね。

産業まつりの会場も例年にない人出と賑わい!! 
晴天に恵まれ気温もほどよく「お祭り日和」であるのと同時に、主催者(月形町商工会)のアイデアと行動に寄るところは大きいです。

会場入り口脇では毎年恒例の鶏の丸焼きの良い匂い! 
これで人を呼び込み、昨年好評だった「マグロの解体ショー」には開会前から整理券を求めて列ができ、今年の目玉企画「タマネギの詰め放題」もすっっごい人だかり!! 

その他の出店(おつまみや軽食、飲み物、手作りおこわとカボチャ饅頭、ポップコーンの無料配布、鮮魚介類の格安販売、友好交流地区の新潟県南区月潟(旧月潟村)の果物販売に、電気店の展示やフリーマーケット)、子ども向けのゲームコーナー、消防署のPRと体験コーナー、そして消防車試乗なども人が次々訪れて・・・

町民の出足が好調だっただけでなく、ヘルシーウォーキングのスタンプラリーコースに組み込まれていたので、町外からの参加者が立ち寄ってくれたことも大きかったようです。
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夏の初めから今日までのほぼ毎週末、町内のどこかで場所を変えて「お祭り」が開催されてきました。私はいつも「お客さん」でしたが、「主催者」「お手伝い」「ボランティア」と立場を変えながら「もてなす側」で参加されている「いつもの顔」がたくさんいらっしゃいました。

その方々のお陰で「田舎の楽しみ」が維持でき、元気を頂いています。
本当にありがとうございます。

さて次のイベントは・・・
10月1日(金)〜5日(火)は「ぐるっと美術館」。月形町開町130年事業の一環で、北海道立近代美術館と三岸好太郎美術館のコレクションが町内多目的研修センターにやってきます。楽しみですね〜。

それから地域行事ですが「市南行政区防災訓練(DIG)」が10月17日(日)にあります。防災やDIGに興味のある方、ぜひご参加下さい。(お問い合わせは宮下まで。お気軽にどうぞ)

2010年09月24日

市南行政区防災訓練(DIG)にむけて

私の住む市南行政区では昨年から防災訓練を実施していて、私は防災担当としてこの企画・立案に今年も関わっています。

今年は大地震を想定したDIG(災害図上訓練)を実施します。
このDIGを提案したのは北海道女性議員協議会で体験(その1その2)したことがきっかけで、その時の繋がりから、DIGを地域防災活動に積極的に取り入れている江別市に協力を要請し、講師を派遣していただけることになりました。(江別市はDIGの第一人者の北海道教育大札幌校准教授 佐々木貴子先生と連携し、年間10件以上、様々な単位や状況で実施しています。)

その江別市の担当者と先日打ち合わせを行ってきました(こちら側からは、私と市南行政区のもう1人の担当者、月形町役場の危機管理係の3人)。お話を伺ったり、質問することで当日のイメージが出来てきました。多くの部分でご支援いただけることになり、準備は着々と進んでいます。

さあ、いよいよです。

現在各町内会に案内文書を回していて参加者を募集しています(〆切り10月1日)し、行政区内の事業所やライフライン関係者にも参加のご案内と挨拶廻りをしています。
また今回は月形町内で初のDIGなので、他行政区の方や役場職員の方にも防災訓練の参考になればと考え、案内を出しました。

せっかくの機会ですので、多くの人にDIGを体験していただけたらと思っています。

どうぞ皆さん、ふるってご参加ください。お問い合わせは宮下まで。
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先日の打ち合わせで、初めて江別市役所に入りました。市役所の壁面にはソーラーパネルが取り付けられていたのが目をひきました(それも角度が2通りに設置され、太陽の角度の違いを意識した設定になっていました!)。庁舎内は市民がひっきりなしに訪れ、窓口は忙しそう・・・(自治体の規模が違うのですから当たり前ですが)月形町の役場とはちょっと雰囲気が違いました。

市議会のある3階もチラッと覗いてきました。たくさんの会議室に囲まれた中にある待合い所にも審議(当日は決算委員会)の音声が流れ、緊張感のある雰囲気が漂っていました。
審議に参加する議員と傍聴者以外に「ふらっと」立ち寄ることのない議会のフロアは閑散としていて音声だけが響き、階下とは全く違った雰囲気です。これは月形町議会も同じ。この雰囲気がもっと柔らかくならなければ、住民は足を運びにくいだろうなあ・・・と感じました(もちろん自戒も込めて)。

江別市とは管轄が違う(石狩振興局と空知総合振興局)上に、「市と町村」という違いもあります。たった40分くらいの距離にありながらほとんど接点のない自治体ですが、「防災」という共通の課題でご協力・ご支援いただけたことに感謝しています。ありがとうございます。

また江別市議会の中には顔見知りの議員が何人もいます。北海道女性議員協議会で知り合った方もあれば、各種勉強会で顔を合わせたり、共に壇上に立ったり。顔を見知ってるからこその心強さで相談したり情報交換したり。顔を広げることの重要性を感じる今日この頃です。

2010年09月11日

社協ボランティアセンター主催・映画「空想の森」上映会

今日の夕方、交流センターにて映画「空想の森」の上映会がありました。この上映会、月形町社会福祉協議会のボランティアセンターによる企画・運営で入場無料! 共同募金からの補助とボランティアの方々の協力があってできた催しでした。

この映画「空想の森」は十勝管内新得町が舞台で、2組の夫婦(宮下さんと山田さん)の暮らしを綴ったドキュメンタリーです。4人とも道外出身ですが今は新得町内で農業に携わっています。それぞれの暮らしの他に、新得共働学舎の生活や仕事(牛飼いやチーズ作り、畑作業)、新得町の風景、Shintoku空想の森映画祭や新得バンドなども盛り込まれ、2時間以上の上映時間もあっという間のひとときでした。

映画に描かれた農作業風景は、会場に集まった町内の人々(ほとんどが私より上の方々)にとって自らも体験した身近な光景だったのではないでしょうか。季節の移ろいに作業がはかどらない様子や赤ちゃんをおぶって農作業する姿に共感の声が聞こえました。それに共働学舎の様子も、障がい者施設やグループホームがいくつもある月形町では、何となく想像できる雰囲気でした。

かく言う私も17年前に新規就農した当時、1歳の娘をおぶって花切りや草取りをしていたので素直に感情移入し、植物の生長する姿に感動したことや子育てのワクワク感を思い出しました。一生仕事がしたくて、農業ならそれが叶うと新規就農した私にとって、映画の中の宮下さん夫婦の暮らしぶりは憧れですね。それに「労働は人間の最善の友である」そんな言葉が上映中何度も頭をかすめました。

とはいえ、現実の世界は厳しい。私自身、子どもが大きくなってお金のかかる世代なった今、素直で純粋な感動の時間は少なくなったかもしれません。素敵な物に目を留める余裕よりも、目の前の仕事をこなさなければ生活できない現実があります。
そういえば今は稲刈りの真っ最中。現役世代の参加者がほとんどいなかったのもそういう理由・・・。
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この他、映画の上映前後にもちょっとした企画が・・・

上映前にはフォークグループ「ノース・ファーム・ワン」による「勝手に作った月形のお店PRソング」の演奏が場を盛り上げてくれましたし、上映後の田代陽子監督と主催者代表・釣崎さんとのトークセッションでは、この映画が繋ぐ人と人との縁や価値観が語られ、田代監督の情熱とこの映画の不思議なパワーを感じることができました。

最後の最後、片付けも終わったロビーで田代監督(中央)と私(左)、そして新規就農仲間・春木さんの3人の記念写真。この映画に共感し繋がった3人です。
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とても素敵な映画でした。

kuusou3.jpg自主上映が主体なので滅多に見る機会のない映画を月形で上映するまでに汗を流してくれた釣崎さん、その想いを実現してくれたボランティアセンターの皆さん、資金を工面してくれた社協の方々、出店を開いてくれた協力者の皆さん、PR看板を書いてくれた月形高校の生徒さん、そして月形まで足を運んでくれた監督。皆さんのお陰で素敵な映画を見ることができました。ありがとうございました。

それから会場に集まった皆さん。同じ空間で月形の雰囲気を醸し出してくれたことで、私の感受性は高まりました。ありがとうございました。

願わくばもっとたくさんの人に見て欲しかったけれど、それはまたの機会に。
皆さん、お世話になりました。ありがとう。

2010年09月09日

9月定例会の日程と一般質問

昨日、議会運営委員会が開かれ、9月定例会(平成22年第3回定例会・平成21年度決算特別委員会)の日程と一般質問等が決定しました。

日程は 9月14日(火) 本会議(一般質問(4名)・議案審議等)
      15日(水) 平成21年度決算特別委員会  
      16日(木) 平成21年度決算特別委員会
      17日(金) 本会議(決算承認・会議案等)

会期中、随時全員協議会が開かれます。
内容は議案審議に関することや、町側からの説明・報告事項、議会活性化など。

また今回一般質問が4名(宮下、宮元、楠、笹木)からあります。
ほとんどが切手事件に関わることですが、その内容や視点はそれぞれです。
私の一般質問は以下の3点で、順番は最初です(14日(火)10:00の開会後すぐ)
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1. 切手事件の組織的課題に対する対応・対策について(町長に対する質問)

 切手事件は「組織的に行われた」ことが大きな問題であるとの認識は、誰しもが抱いていることである。町長も同様の見解を示し、8月5日の全員協議会で倫理委員会の設置等の考えを示していた。しかし、1ヶ月経過した今でも具体的な動きは見えない。
 なぜ対応が遅れているのか、また今後どの様な対策を行うのか、実施するに当たっての具体的な内容を含め、伺いたい。


2. 信頼回復に向けた自発的・積極的な情報の開示について(町長に対する質問)

 切手事件は当事者の情報隠ぺいにより調査が長引いたが、その一方、調査や処分において、町側からも自主的・積極的な情報開示は行われなかった。このことで行政の隠ぺい体質が疑われ、多くの信頼を失っている。
 時代の流れを含め、行政の信頼回復のためには情報の自主的・積極的開示と充分な説明は欠かせない。
 今後どの様な姿勢で情報開示を行い、それを具体化するのか、町長に伺いたい。


3. 人員削減後の福祉施策について(町長に対する質問)

 今回の人事異動で保健センター(福祉分野)の人員が1名削減された。
 月形町の福祉は「きめ細かな対応」で成果を上げているが、それには人員の確保が欠かせない。また、高齢化率が高い状況や地域福祉、障がい者福祉など抱える課題も多い。
 この現状で、なぜ人員を削減したのか、また今後どの様な福祉施策を展開するのか伺いたい。
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 切手事件は多方面に様々な影響を及ぼした大きな事件でした。この事件をただ「過去の過ち」とするのではなく、「教訓として生かす」ためにはまだ取り組まなければならないことが残っていると考えます。区切りをつけ前に進むためにも、今一度ここで立ち止まり検証すべきではないでしょうか。

 今回の一般質問では4人の議員がそれぞれの視点でこの問題に臨みます(事前に相談したわけではないのですが、結果として4人が関連する質問をします)。一般質問を通して各議員の考え方や視点、町長の考え方や今後の対応も明らかになることでしょう。

 この事件に関しては新聞報道や噂、議会だよりや町の報告書などで町民の皆さんにも情報が届いていると思います。その経過の次に来るのが今回の議会です。
 関心を持ってこの事件を見守ってくださった皆さん、どうぞ傍聴にお越し下さい。

2010年09月08日

地方議会改革セミナー 第1回(講師:中尾修氏)

9月7日の夜、札幌で行われた地方議会改革セミナーに参加してきました。

これはローカルマニフェスト推進議員連盟北海道の主催で、今回が初の開催です。参加者は市町村議や道議が中心だったものの議会改革に関心の高い市民も多く、会場はいっぱい(約70人)でした。
また講演の様子はUstream(ユーストリーム)で配信されたり、ツイッターでのつぶやきが画面に映し出されるなど、配信実験(新たな試み)が行われていました。時代ですね。

セミナーの講師は前栗山町議会事務局長で、現在は東京財団研究員の中尾修氏です。分かり易さとメッセージの強さで定評のある中尾さんの講演ですが、全国を飛び回り講演を重ねていることや、様々な事例を研究されたことなどから以前にも増して「言葉」や「思考」が洗練されていて、全てが直球で入ってきます。
議会改革や地域主権などを地方議員側としてどう捉え行動するか、多様な視点を得るための手法など、議員活動や議会活動で問題になる様々な関係性を整理することができました。参加し甲斐のあるセミナーでした。

以下に、私の心に残った内容を記します。
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ローカルマニフェスト推進議員連盟北海道主催
    地方議会改革セミナー第1回

「地方分権化における議会改革」 
                    講師  中尾 修氏

          早稲田大学マニフェスト研究所客員研究員
        東京財団研究員・北海道自治研究所特別研究員
                   前栗山町議会事務局長

■地方議会は「二元代表制」
・住民は違った選び方で、2つの代表(首長と議会議員)を選ぶ
・選び方の違いから、2つの代表(首長と議会)には微妙なズレが生ずる
・ズレは抑制と均衡のバランスを生む → 二元代表制はとても良い制度設計
・二元代表制によって、議会と首長は一端は対立する構図になっている

■今、地方議会が置かれている状況
・地方自治法が議会に与えている権利(提案権、調査権、修正権)は
 首長と対峙するためのもの、バランスをとるために与えられているもの。
 しかし今までそれを行使してこなかった。
  → そのつけが今議会に回ってきている = 議会不信、議会不要論
・議会は既に崖っぷちにいる。そこに「地域主権」などの大風が吹いてきた
・どちらに進むべきか迷っている。気付いた人はその理論づけが必要と感じている。

■住民と議会の関係
・プライドの高さが住民と議会を遠ざける
・議会は悩みながら進んでいる。その全てを公開すること(過程公開の重要性)
 (例)旭山動物園の行動展示・・・全てを見せることで人気が出た(=知りたい情報を提供する)
・議会が機関として(一塊たまりになって)市民の前に登場する時代 = 報告会、説明
 狭い議場で全てを決定する時代は終わった。
 (例)名古屋市議会・・・河村市長に対峙するために党派を超え街頭宣伝、説明会の実施。

■なぜ議会基本条例か
・議会規則では市民参加や行政評価が明記されていない。議会基本条例でなければ書き込めない
・制度として安定していないものは市民に受け入れられない
・議会基本条例は議会版マニフェスト。市民との契約。
 (首長マニフェスト(首長の想い)だけが自治体の姿になってしまう。
  議会マニフェストとして議会基本条例があることでバランスがとれる)
・議会の意思を表し、国の制度を変える動きとなる。

■その他
・今の制度のもとでは「通年議会」だけが議長招集権を手に入れる手だて
・阿久根市の事例から、総務省は「議長の議会招集権」の検討に入った。
  → 10年前から要望して動かなかったことが、たった4ヶ月で動き出した
・阿久根市のようなことは、実は全国各地で起きている
 (今までは議会を懐柔する首長がほとんどだったが、
  自治体予算が減り自由度がなくなったために、想いを成し遂げるべく行動する)

・市民と議会、市民と職員、どのように付き合ってきたかが問われている。
 「自治という視点」で見直してみよう。
 市民は「自治」に気づき、行動させはじめた。
・議会改革が行政(職員)に伝わっていない。自己満足に陥ってはダメ。
 市民、そして職員にも伝えること。議論から逃げたらダメだ。
・市民の前に立つことで資質が磨かれる。そのことを乗り越えなければ市民との信頼は生まれない。

・決算のやり方を見直してみよう。議会独自の視点で
  → 縦割り行政に対峙するために、横の視点で審議してみてはどうか
 (例1)補助金だけを全て取り出し、10年スパンでその推移を見る
 (例2)今年は水道会計、病院会計に特化して審議する・・・など

・イメージしてみよう
 もし橋本大阪府知事が北海道知事になったら・・・
 もし河村名古屋市長が札幌市長になったら・・・
 もし竹原阿久根市長が自分の自治体の首長になったら・・・
 議会として、議員として、何をする?
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現場をよく知り自ら行動してきた中尾さんが、その経験を軸にしながら全国の様々な事例を研究しての結果導き出した内容なので、私とってとてもイメージしやすく参考になるものでした。
その時何をすべきなのか何ができるのか、多様な視点の重要性とそれを得るための手法など、自分のものとして考えさせてくれました。私も軸を持って物事に当たらねば。

「二元代表制」は言葉として理解していても、現実の場面ではどれほど活用されているか?

私たちの議会や理事者、職員、町民の間でも、どれほど理解されているのかは疑問で、まして活用までは・・・。私自身も勉強する度にその本質に触れているようなもので、まだまだ体現できていません。それでも二元代表制の当事者で、一翼を担う側の議員の一人として、気付いたことから始めなければという思いがより一層強くなりました。

議員は『行動』して初めて評価される。今日の気づきを形にしていきたいです。

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