2019年01月22日

あなたの背中を押したい【きたひと講座「女性が行政に関わるために」の講師】

「2019きたひとフォーラム」を長々と報告してきましたが、これが最後のプログラム。1月14日(祝)午後に開催された「きたひと講座:女性が行政に関わるために」の報告です。
 
「きたひと講座」は、きたひとネット初の試み。会員が「自身の得意分野・人に伝えられる・教えられる特技」などの情報を提供し、会員が「受けてみたい」と希望して実現に至りました。
 
初回は私が講師になって「女性が行政に関わるために」と題し
《1》私が議員になった理由(自己紹介)
《2》議員の実態(ある議会を事例に)
《3》行政と議会のしくみ(国と地方、市と町村)
《4》女性農業者が議員になるには
《5》質疑応答
という構成で2時間にわたってお話ししました。
参加者は40人と大盛況(遠方のために参加できない人もいたので希望者はもっと)、会員の関心の高さが印象的でした。
 
※ 議会の話しをするにあたって私は町議会しかわからないので、勉強会仲間の恵庭市議会議員の柏野大介さんにご協力いただきました。(柏野さん、ありがとうございました。)
 
 
私は町議会議員10年(選挙経験5回)ですが、若い頃は全く政治に興味がなかったんです。新規就農と子育てをする中で認可保育所・学童保育所開設運動を通して行政や議会と関わるようになり、さらに市町村合併問題で「自治」を考えるようになって、議員に・・・という経過をたどっています。町議会議員の仕事が『身近な暮らしの課題解決』だからこそ興味を持ったし、今も続けています。
 
講座の中で特に伝えたかったのは
●議員は特別な存在ではなく、住民の代弁者
●町議会(市議会)議員の仕事は、身近な暮らしの課題解決
●議員になって「何をしたいのか」が重要。まず明確に。
●議員になると研修機会が多く成長できる。
●女性は「独立した個人」として活動できる。地域推薦などの慣習にとらわれず、新た発想とイメージで勝負できる
●地域活動・出産・子育て・PTA・医療・介護・・・
 行政のサポートを受ける機会が多いのは女性では? 
 現代の重要課題を担っているのは女性では?
 → その気づきを代弁し課題解決のために動いてくれる人はいる?
 → 当事者である女性が気づき、行動することが社会を変える
●女性の立候補者がいなければ女性議員は生まれない

 

私は今回のフォーラムで思わぬことに気づきました。
女性の社会進出の指標にある「指導的立場」として議員・農業委員・農協理事者などが上げられるのですが、農業委員や農協理事者は個人資産に関わるので「守秘義務」が課せられる場面が多いんですね!
それに対して議員は「議会は原則公開」「公的資金=透明」「広報広聴が仕事」なので、ほとんど秘密はありません。様々な人と情報交換・情報共有・意見交換できるンです。そこが全く違います。
 
私に機会があれば農業委員や農協理事を努める可能性もあるのかと思っていましたが、私にはムリだとハッキリ分かりました。
私を活かすには議員(もしくは町長)しかないんだと強く認識しました‼️
あ〜気づいてよかった(笑)

2019年01月06日

新芽が吹き出すイメージで!【2019年の私】


既に1月6日。今さらと思いつつも・・・
ただ今、部分日食中。日食は特別な新月で大きなスタートのタイミングとか。 
と、いうことで
 
2019年、どうぞヨロシクお願いします。
 
実は・・・
大晦日の夕方から夫婦揃って体調を崩し(寒気・食欲不振・・・ +私は頻尿)、丸1日絶食と身体を横たえることに。正月三が日で回復しました。夫婦だけの正月と、控えめなお節料理と、お餅のおかげで、全く問題なく、全く気兼ねなく、全く影響なく復活できて本当に良かったです。

こんな年の初めは初めて。
ちょうど年越しのタイミングで体調不良→回復だったので、
2019年、生まれ変わったような心境になりました。

2019年の私は、「合計100の製作と挑戦!」を目標に、【新芽が吹き出す】イメージでガンバリマス。

さて、体調回復してからはネット断ちして商品製作に励み、昨日(1月5日)から公務スタート。さらに、来週の「きたひとフォーラム・勉強会」の資料づくりと加速中です。

※ 北海道月形町の年末年始は、相変わらずの雪模様でした。

2018年12月31日

私の2018を表す漢字は「転」【今年も1年お世話になりました。】

2018年の大晦日、あと半日で今年も終わります。
 
クリスマス後の厳しい寒波と降雪も収まって、12月31日11:00現在の積雪は92cm(町公式データ)まあまあ例年通りの積雪。気温は-2.5℃、これはちょっと暖かい。そんな穏やかな大晦日です。
 
さて、私の今年1年を漢字に表すと「転」。その心は・・・
 
2018年は、予期せぬ災害(地震・停電)があったり、思いがけない議員復帰だったり、Weed Seedsというブランドで布小物を販売したり、孫の誕生で家族それぞれ(夫も私の両親も)の人生の楽しみが変わったり・・・ 人生の様々なシーンで起承転結の「転」を迎えたのだなあと。また、物事が自分の意志や思惑とは関係なく「転」がって行くのだなあと。生々流転の「転」もあるかな〜。以前より少し力を抜いた生き方ができてきたのかもしれませんね。
 
ふと今年初めに何を思ったのか調べたら・・・
■今年のテーマを「作る」「生み出す」にしました。■
と宣言してました。うん、たくさん生み出せた!
 
ついでに去年の漢字を調べたら
■私の今年は「根」かな。見えないところで縦横無尽に、日々更新されて伸びていく。身体を支えるための基礎であり、出発点。そんな1年でした。■
おお、そうだったか! そう思って今年も植物シリーズでいこうと思ったけれど、ちょっと違っちゃいました。
__。__。__。__。__。__。__。__。 
 
みなさま 
 
今年1年、大変お世話になりました。
来年も素敵な年にしたいですね。どうぞよろしくお願いします。
佳いお年をお迎えくださいませ。

       宮下裕美子 拝

2018年12月22日

ご意見をお寄せください【反対討論/議員報酬引き上げ発議に対して】

昨日(2018年12月21日)の臨時会で行った「議員報酬引き上げ発議」への反対討論(要点)を記します。

反対するにあたって、3つの視点「周知不足」「引き上げが必要ない理由」「議会費としての活用」と資料(写真参照)を提示し、「時期尚早。今後、情報公開と住民参加で進めるべき」と提案しました。
 
余談ですが・・・
「議員の担い手不足解消のために報酬を上げる」という意見がまことしやかに広まっていますが、私は大いに疑問を持っています。だって、これを言っているのは地方の現職議員。つまり50〜70代の男性です。その感覚が間違っていると思うんですよね。
今、議員になっている50〜70代の男性は、同世代の男性の収入に比べて議員報酬が低いから「こんな金額じゃ担い手がいない → 報酬を上げろ」となるのですが、月形町議会議員の現在の報酬でも年収276万円。労働時間や責任等を総合的に考えたら悪くない金額だと思います。少なくとも正職以外の労働者(=田舎の場合は女性が多い)にとっては。
金額が低いというなら議員に立候補しないで席を空けてほしい。結局、社会的に力のある人が名誉職感覚で席を埋めているから多様な人材が登場できないとも思うんです。今の報酬額でもいいからという、これまでは議員に立候補しなかった多様な人達が出てきて初めて議会が機能すると思います。
まあ、この論理は「多様な人達が立候補する」という行動が伴わないと実現できないので、そういう意味でも女性や若者などが頑張らねばならない要素もあるんですけれどね。
  
ということで、反対討論。
みなさん、ご意見などお寄せください。待ってま〜す💕
__。__。__。__。__。
 
『議員報酬引き上げに対する反対討論』
 
以下、反対する理由を項目別にまとめました。
 
■ 1.町民は知らされていない ■

・ほとんどの町民は3日前の道新記事で報酬引き上げを知った。
・私は町民として長らく傍聴してきたが、これまで報酬引き上げに関して具体的な話が出たことはない。
・11月末に開催された議会報告会の案内に記載はなかった。さらに、参加者は3会場合計12人。具体的な説明もなかった。
  ↓
 主権者である町民が知らないうちに決めることに問題がある。
 
 
■ 2.今、報酬を上げる必要があるのか?■
 
◆1 期末手当を引き上げている ・・・ 写真1枚目/資料【1】【2】
私が議員時代(11年前〜9年前まで)に年額報酬は上がっていないが、この2年間で期末手当は 3.95 → 4.45ヶ月になった。引き上げた理由も明確でないまま、年額で議員は8万4千円、議長は13万4千円も増えている。これは物価上昇率以上。
 
◆2 定数10→8にしても、議会・議員の活動は増えない
・来期以降に議会活動を活発にする計画はない。これまでと同じなら変化はない。これまで2年間欠員1でも変化はなかった。
・定数が減れば広域議会(水道・消防・教育等)への派遣や当て職の機会は増えるが、その分の報酬はその議会や組織から支給される。
 

◆3 町民の所得は増えているのか?
・月額報酬を問題にしているが、議員は期末手当(ボーナス)を含んだ報酬が支払われている。年額報酬で議論すべき。町内にボーナスの支給されている人がどれだけいるのか?
・月形町議会の現在の年額報酬は
 議長441万円、副議長352万円、委員長314万円、議員276万円。
 町民との所得水準との比較も必要。
・月形町は人口減少の上に、税金を支える生産人口の減少が著しい。
・今年は災害が多かった。長雨、日照不足、台風、地震、停電・・・様々に影響していて町民の所得にも影響している。来年度は税収減になるのではないか?
 
◆4 近隣議会との比較は正当か? ・・・ 写真3枚目/資料下段
※ 全員協議会での過去の議論を調べたところ「近隣と足並みを揃える」という考え方が主流だった。一方で、「人口減少による厳しい町財政」など人口を基準にした報酬のあり方を検討していた。
・近隣=南空知の町は(月形町以外)人口が多く参考にならない。比較するなら「人口5千人以下」の区分で。
・近隣(空知)、道内、全国と比較した場合、現報酬であっても議長等役職議員は高い。引き上げを行うと一気に高くなる。
 
◆5 担い手不足の解消になるのか?
・月形町議会議員選挙は、4年前の一般選挙と2回の補欠選挙とも無投票だったが欠員にはならなかった。立候補予定者もいた。
・議員報酬がいくらなのかホームページに掲載がない上、町議会議員としての報酬以外に派遣議員としての報酬もある人がいるが実態がわからない(私自身、派遣議員になったことがないので全く解らない)。この状況でいくら報酬を引き上げても意味がない。
  ↓
 まずは議会の報酬と仕事の内容がわかる情報公開を。さらに、仕事を持っていても議員活動ができる仕組みが必要。
  
 


■ 3.議会費の側面から ■ ・・・ 写真3枚目/資料上段
 
・増額の財源だが、この2年間の期末手当は欠員1の報酬で、今回の月額報酬分は定数削減で捻出されるので、議会費の中で賄える。そのために充分に議論もせず、町民への周知もせずに「引き上げ」を決めたように見える。
 しかし、今回引き上げなければ、定数削減により550万円の議会費(=税金)が浮く。これを議員個人に振り向けるのでなく、議会全体、町全体として活用してはどうか。
  ↓
・嘱託職員1人を議会が雇用し「議会だより」を年4回発行する(現在は2回。人手不足のためこれ以上の発行はできないとのことなので)。
・議会ホームページの充実(必要な情報が掲載されていないため)
・専門的知見の活用、議員研修、議会図書館の開設・・・
・町側に戻して、住民サービスの向上に。
 
 
■ まとめ ■
 
議員報酬の改定には町民を交えた議論が必要。時期尚早。今回は報酬の引き上げを見送り、特別委員会を立ち上げた上で、情報公開と住民参加をしながら進めるべき。
よって、この発議に反対する。

2018年11月11日

手応えアリ【2018女性プラザ祭・憲法カフェ3「政治を変える。女性議員を増やす。」】

標題のイベントが昨晩(11月9日@札幌かでる2・7)開催され、講師を務めてきました。

手前味噌ですが、想いが伝わり手応えを感じたひとときでした。志ある女性の背中を多少なりとも押せたかなぁ。
 
イベントは2部構成で、第1部が講演、第2部がグループトーク。
講演は2本立てで「女性議員を増やす方策」を研究者と実践者が提案するというもの。
 
最初に相内眞子先生(北翔大学の元学長・名誉教授)が『女性と議会 ー女性の参加で政治は変わる ジェンダー・ポリティックスの視点から』と題して、世界や日本やアメリカの統計分析を元に、女性の政治参加の実態を考察して提案しました。
さすが大学教授! 広い視点から論理的に責める手法に理解が進みました。なるほど、私が議員活動で感じてきたことの背景はこういうことだったのね。アメリカの1970年代の政治実態類型と考察にとても納得できました。
  
続いて私から『暮らしと議会 ーそこに代弁者はいるかー』と題して、基礎自治体議会(市町村議会)に求められる議員像や議員の実態を紹介した他、私の人生経過や実体験を元に
・生活者としての問題意識があれば(基礎自治体の)議員は勤まる
・議会に女性が必要なことを、女性自身が気づき行動すること
 =女性の立候補者がいなければ女性議員は生まれない
などについてお話ししました。
先生の講演とは異なって実体験を元にした狭い範ちゅうの考察でしたが、実体験の積み上げは共感を呼ぶことも多く、演説張りの勢いも相まって手応えを感じました。
 
この後のグループトークでは参加者のみなさんと意見交換をし
・講演で元気をもらったわ。
・宮下さんは、問題意識を素直に行動に移せるのね。
・立候補すると決めたとき、家族(夫、子ども)の反応は?
など、私自身も新たな気づきや視点をいただきました。ありがとうございました。
 
 
実は、来年1月に農業女性を対象にした同内容の講義を依頼されています。今回の経験を踏まえ、内容に磨きをかけて臨みたいと思います。
 
そうそう、今回のポスターで私の名前をみつけて連絡をくれた方や、会場に足を運んでくれた方が何人かいました。その中には懐かしい人も(数年ぶりの再会)。「宮下さん、頑張ってるわね〜」の一言がどれほど嬉しく、元気を与えてくれたか。私も心が動いたときは迷わずに声をかけよう!と強く思いました。

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