2019年05月07日

10連休のあとに思うこと【伊藤伸さんの投稿から】

今朝いつものようにfacebookを開くと、10連休の悲喜こもごもに接することができた。10連休を満喫した公務員やサラリーマンの方々の一方で、仕事が回らなくて困った経営者や現場監督、仕事が休みで収入が減ったパートさん、普段の作業+子守りで仕事がはかどらない農家の母さん・・・ 
 
社会実験みたいだった10連休。社会の問題点が顕在化したように思う。
 
それぞれの置かれた環境や立場で感じたものは違ってくるだろうけれど、私は・・・
伊藤伸さんの記事に共感したのでシェアします。

伊藤 伸 5月6日 17:50 【みんなが一斉に休むことは必要なのか?】

今回の10連休、初日から今日の最終日に至るまで、各地の「混雑」がニュースになっている。

「日本人は休日が少ない」と言われる一方で、「エクスペディア・ジャパン」の「世界28ケ国有給休暇・国際比較調査2016」によれば、日本は「祝祭日」が先進国で最も多い。同じ調査によれば有給休暇の消化率が日本は50%でかなり下位に位置する。

自分の都合では休みにくいから、ルールを作ってみんなで一斉に休むことを制度で推奨しているように思う(祝日は「国民の祝日に関する法律」によって決められている)。

ネットニュースで、ある男性が「自分はサービス業だからGWはほとんど休みがなく子どもが他の家と比べて寂しがっている。ただ年間を通しての休みは少ないわけではないし、子どもの振替休日などに合わせて平日に休めるので、家族での時間も少ないわけじゃないんだけどね。」
と言っていた。

昔から比べるとだいぶ変わってきたと思うが、まだ「みんなで休む」という集団意識があるから、そこから溢れると疎外感を持ってしまうのではないだろうか。

本来の働き方改革は、すべてを一律に考えるんじゃなくて、休みたいときに休めるような文化や風潮を作ることのように思う(休みだけじゃなくて、定時に帰りたい人は帰られる、逆にこの1週間は徹夜でも仕事したい人はできることも同じ)。

そもそも、ブラック企業かどうかを決めるのも一律基準ではなく、業種や従業員の考えによっても異なるのではないだろうか。

「働く」ことと生きることや生活そのものを一緒に考えられるような働き方をしたいと思うし、今の自分がそうなっていることはとても恵まれていると思う。

2019年05月02日

令和元年5月1日に感じたこと

改元のお祝いムードに乗り切れない私です。
 
世間は10連休だけど、農家は例年通りの春作業。仕事をしながら1日中ラジオを聴いてみても、改元関連の話題はあるものの、いつも通りに番組が進行しているから普段と変わらない。
 
あ〜 関心が薄いってこんな感じなんだな〜。選挙期間中にどんなに演説しても関心のない人には届いてないんだろうな〜・・・なんてことまで思ってしまった。
 
そんな私でも気になったことがあった。新天皇陛下の即位関連儀式。
テレビに映し出された「剣璽等承継の儀」に参列していたのは成人男性皇族が3人だけ。それに対して「即位後朝見の儀」には女性皇族がたくさん。これが今の皇室の現実だとハッキリと見せつけられたようで気が重くなった。
 
この状況で、この先も男系男子だけで皇位を継承し続けられるの?
また「お世継ぎ=男子出産」問題がでてくるのでしょう?
妊娠は女性だけの問題じゃないのに、やっぱり女性へのプレッシャーが・・・
 
式典の間、穏やかな笑みをたたえていた皇后雅子様。素敵だった。
雅子様がどんなお気持ちでこの日を迎えられたのかは解らないけれど、幸せになってほしいと心から思う。だって、外交官を辞めて皇室に入られた雅子様は、同世代の私にとって憧れの存在だもの。ご成婚のときの希望に満ちたお姿が今も目に浮かぶ。
 
令和の世が、平和で希望に満ちた時代になりますように。
 
私も自分の道を自分の足で歩いて行く。

2019年04月30日

ココで問われるのは市議会と議員【美唄市立病院の建て替え問題】

お隣の話しではありますが・・・
以前(2019年3月4日のブログ)に紹介した「美唄市立病院建て替えを考える市民会議・傍聴」に動きが出てきたのでご紹介します。
https://yumiko3.net/blog/2019/03/post_487.html

 
 
4月25日の北海道新聞朝刊・空知面(写真)に大きく取り上げられていました。
●(高橋市長は)病院の規模を現計画から縮小する方針を固めた。
●基本設計までさかのぼり規模縮小を図る。
●保健福祉総合施設の併設も見送る方向。
●作業中の実施設計策定は早期に中止する。
●実施設計(6600万円)は発注済、違約金が発生する可能性あり。
●中止の理由は「実施設計を進める中で、建設資材や人件費の高騰により事業費は増えることはあっても減ることはないと分かったため」「(近隣自治体の医師・看護師不足に触れ)公的医療を取り巻く環境が以前より厳しくなっている。将来への負担軽減のために判断」
●市議会へは5月の臨時会などで説明する見通し。
 
結果的に市民会議が望んだ形になりました。公式発表の理由はどうであれ、市民活動の成果だったと思います。市民にとっては結果オーライ! 市民が自分事として真剣に動くことが重要だと多くの人が実感できたのではないでしょうか。
 
この状況でこれから問題になるのは《市議会》と《議員》です。(もちろん、高橋市長の判断責任は当然ですので横に置きます。)
 
市議会は3月定例会で、高橋市長が提案した「建て替えの実施設計の予算」に賛成したのです。これまでの経緯から察するに反対した議員は一人もいなかったと思われます(会議録は現段階で未公開のため、確認できなかった)。
 
つまり、市議会が全会一致で賛成し予算を通した50億円の市立病院建替計画が市長の判断で中止になったのですから、市議会としては、市議会の総意に反する結論を出した市長に対して「どうして中止にしたのだ!」と問い質す必要が出てきたということです。それが市民感情と裏腹な態度であっても、議会や議員としては筋を通す必要があるでしょうし、採決に対する責任になります。
 
ココをうやむやにしては議会制民主主義は成り立ちません。
もしも、なんの質疑もなしに方針転換を了承し補正予算(設計料の減額補正と違約金の増額補正)を通したなら、議会の存在意義がなくなります。
 
これまで市民側が、市議会議員に対して説明を求めた段階で何らかの考えを示していたら・・・また違った道が見えてきたでしょうに。
 
 
 
美唄市は6月に市長と市議会議員の選挙を控えています。絶妙のタイミングの選挙! 《市民自治》の現場がまさにココにあります。

2019年04月28日

またも魂が揺さぶられた、恩師とのひととき【森啓先生の魅力】

札幌は、あちらこちらで桜が咲き、木々が芽吹き、春の息吹に満ちていました。(写真は北大植物園前の桜。今年初めて見た桜です。)
 
今日は午後から札幌へ。
昨年秋に完結した「北海道自治体学土曜講座」、延び延びになっていた打ち上げをしようとスタッフが集合しました。と、その前に、森啓先生の自宅にお邪魔し蔵書分配会。本の内容や思い出などを聞きながら1冊1冊手に取って、袋いっぱいいただきました。
 
場所をレストランの一角に移して打ち上げ。近況報告は程々に、社会や政治への取り組み方を論ずる場になって(笑)居酒屋談義が花開きました。日頃思っている突拍子もない意見や発想を気兼ねなく披露できるのがココ。職業も年齢も経験も肩書きも気にすることなく、ただ1つ「自分がどう考えているか」「自分はどう行動したか」だけが重要で、その雰囲気を作っているのはやっぱり森先生でした。
 
濃厚な半日を終え帰宅する車の中でしみじみ考えるのは、森啓先生との出会い。平成15年(2003年)市町村合併関連で月形に来られた森先生の講演を聴いてビビッと魂が揺さぶられたのが最初。あれから16年。
政治に興味も理解も全くなかった私がグイグイ引き込まれ、自分の殻を破り、地域の殻を破り、既定路線の未来を破ろうとする今に至るまで、ずっと魂を揺さぶり続けてくれたのが森先生。意見や視点は必ずしも同じではなく反発することもあるけれど、それ以上に深い深い「生きる姿勢」で繋がり、会えばいつも魂が揺さぶられる。そういう恩師に出会えて、私は幸せ者だ・・・
 
 
 
菊の挿芽が予定通りに終わり、越冬ハウスにあるスカビオサの草取り開始。早く除草して力強い春の日射しをたっぷり当てて上げたい。

2019年04月23日

農作業に復帰して選挙運動を考察する/ワンオペ選挙運動【2019月形町議会議員選挙】

約2週間、選挙のために遠ざかっていた農作業に今日から復帰しました。
待っていたのは、お盆用輪菊の直挿し。1日1〜2棟(8,000〜10,000本)のペースで5日間の予定。一日中正座で挿していくので、あちこち痛くなっちゃうけれど(初日は膝)、ここから始まると思うと楽しいです。
 
「ワンオペ選挙運動」の甲斐あって夫は農作業時間を確保でき、植え床の準備は万端。例年通りの時期に直挿しすることができる見込み。良かった、良かった❣️
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今回の「ワンオペ選挙運動」は、町村議員の担い手不足解決にむけた1つのアイデアを示すチャレンジでもありました。
 
町村議員の報酬が市議より低いのは、議員1人あたりの人口が少ないから。市議並みに上げることはとても難しいです。だから町村議会は議員が複業できるよう日程などを工夫しています。
それなのに、選挙になると全国一律で昔ながらの形式が常識のように捉えられ、それに合わせるために誰もがムリをしている・・・と私には見えました。
 
ムリと言えば、統一地方選挙は北海道農業にとって重要な春作業時期。働き盛りの人達は仕事を進めたいと思いつつ「おつきあいだから仕方ない」と時間を作る。それで「選挙は困りもの」「選挙はない方がイイ」みたいな方向になっているように感じています。

今、世の中は「人口減少」「少子高齢化」「働き方改革」の真っ直中。その対策は「効率化」「省力化」「多様化」です。ワンオペ選挙運動はその方向性に沿ったものだと考えています。
 

現状に問題を感じているなら改善すればいい。
不満を言って旧態依然のままなら何も解決しない。
選挙運動の主導権を握っているのは候補者。候補者が動けば社会は変わる。

 
今回、私は現状に一石を投じるためにワンオペ選挙運動を展開し、結果に結びつきました。8年ぶりのチャンス(←前回は無投票だったので、5日間フルに選挙運動ができたのは8年ぶり)、このチャンスを活かせて本当に良かったです。これなら候補者1人でできるので、志を持った人が周りへの影響を最小限にして立候補できるんじゃないかしら。女性もチャレンジしやすくなったと思っています。

  
不満があっても同じ行動をしていたら何も変わらない。
こうした小さな工夫やチャレンジが、社会を変えていくはず。


今回の選挙では、この姿勢を評価してもらえたのだと感じています。

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