2019年04月20日

5日間の選挙を終えて【2019月形町議会議員選挙】

今日で選挙運動期間は終わりました。5日間フルにできたのは8年ぶり(4年前は無投票で1日間)。5日間あれば町内の隅々まで回ることができるので、8年前と感覚的に比較することができました。
 
明らかに空き家や壊れたままの家が増え、人々は仕事に追われている雰囲気で、閑散とした感じは否めません。全体として選挙や町政に関心が薄くなっているようにも感じられました。残念だけど、全体に体温が下がっているような雰囲気でした。
 
一方で、政治に興味を持つ女性が増えたように思います。町内各地で街頭演説に集まってくれたのは圧倒的に女性。そのあとの会話で、町政に関係する質問や意見やアイデアをいろいろ聴かせていただきました。生活者として疑問を持ちながら暮らしていて、それを声に出して伝えてくれたのです。女性が担っている分野にキツイしわ寄せが来ているのかもしれません。
 
心温まる出会いと会話がいくつもありました。応援の言葉、ねぎらいの言葉、元気になる言葉・・・。言葉の重みを感じました。
「議会は言論の府」、言葉を吟味して使いたいと思わせてくれました。
 
ワンオペ選挙運動はとても好評でした。「1人でもやる」という私の姿勢や、農作業が忙しい時期への配慮、お金をかけずに工夫する姿、街頭演説を続けていることの評価など、人それぞれの視点でしたが「新たな形」は受け入れられました。
 
5日間、とても充実した時間を過ごすことができました。
町民のみなさん、facebookで繫がっているみなさん、そして夫に、感謝の言葉を贈ります。ありがとうございました。
 
なんだか全部が終わったように感じてますが、明日が投開票日で到達点。この日のために持てるものを全て出して頑張ってきたんですよね。どんな評価がくだるのか、心穏やかに待ちたいと思います。
 
最後にもう一度、
みなさん、ありがとうございました。

選挙は表現の場。候補者の姿勢が現れる【2019月形町議会議員選挙】

「選挙には細かなルールがあって、画一的な選挙運動しかできない」と思っている人が多いのではないでしょうか? 
●選挙カーを走らせ名前を連呼し、窓からは白い手袋をはめた手を振ってニッコリ笑って「よろしくお願いします」と言う。
●「この地域の申し合わせ」だから、選挙運動をするのは初日と中日と最終日の3日間だけ。・・・みたいな。
 
私の記事を読んでいる人は、そんなことはないと気づいているはずですが、立候補者の多くはこの呪縛から逃れられないと言うか、都合よく乗っかっているように思えます。
 
選挙にルールはありますが、公職選挙法を守っていれば案外自由に、かなり創造的な活動ができます。私は「選挙は、表現の場」だと考えていて、選挙には候補者の姿勢が現れると思っています。
 
■今回の選挙で私以外の候補者は「選挙運動をするのは初日と中日と最終日の3日間だけ」と申し合わせをしていたようです。
選挙運動期間は5日間しかないのに、町民の関心が高まっているときなのに、どうして自らその接点を捨ててまで仲間内の申し合わせを重視するのでしょう? 町民と仲間、どっちを向いているの?
 
■選挙のポスターのデザインは自由なのに、どうして判で押したようなデザインを選ぶのでしょう? もちろん同じ印刷会社を選んでいるからかもしれませんが、それでも以前の候補者のポスターはバラエティに富んでいました。横並び? 目立ちたくない?
「黒のスーツが染めた入学式/国際基督教大学 学生部長」の記事を思い出しました。
 
■選挙は、町民への選択肢を明示し選んでもらう行為だと思っています。政策を明示するのもその1つですし、計画等への意思表示もそう。でもほとんどの候補者は、常套句や当たらず障らずの文言を示してイメージづくり。最終的にどういう行動をとるのかわかりません。
候補者は有権者に何を約束したの? あなたはどういう議員になるの? 議決をするときに何に従うの?
 
■初めて街頭演説するときの緊張感は半端ないです。でも1度越えてしまえば、自分の考えや想いを伝える手段として必要不可欠になります。「言論の府」と言われる議会の議員になろうとするならば、街頭演説を避けて議論ができるのでしょうか?
 
自分の考えや想いを代弁する候補者は誰なのか・・・
明日は投票日です。
 
※ 今回の選挙ポスター掲示板、全くの偶然ですが、現状を映す鏡のような配置になりました。

私の主張【2019月形町議会議員選挙】

2019postcard.jpeg
ブログに大事なことを載せ忘れていました。
(ホームページには「選挙」の特設サイトがあります。)
 
今回の町議会議員選挙にあたって「宮下ゆみこが何をめざしているのか」
選挙ハガキにまとまっているので、これを読んでいただきたいです。町内のみなさんには800枚(800世帯=全世帯の半分=人口の2/3)送りました。読んでいただけたらいいな〜

 
その内容をイメージにしたのが選挙ポスター。こちらもご覧ください。
 
※ 公職選挙法で、選挙運動に関するホームページ・ブログ・SNSの更新は選挙期間中に限られています。つまり、今日の23:59まで。
細かな規定もあって可能なこともあるのですが、深く考えずに更新できるのが選挙期間中なので、今のうちに更新しておきます。

田舎での個人演説会開催はキビシイ【2019月形町議会議員選挙】

選挙3日目と4日目に個人演説会を開催しました。町議選での個人演説会開催は町内初。(町長選では開催あり)そのときの経験もあるので、こうなることは予想がついていたけれど・・・。これが田舎の限界かな〜と厳しい現実を突きつけられた感じです。(もちろん良いこともあったんですけれどね。)
 
選挙期間中にここまで生々しいことを書くと他の候補者に「ほれ見たことか」と言われそうだけれど、事実だし、記録としても残したいし、何よりも「さらけ出す」ことで次の展開をみんなで考えたいと思ったので書きます。
 

■まずはルールの説明

・選挙期間中に「候補者」は個人演説会を開くことができる。
・選挙管理委員会が指定した公共施設で開催する場合は、1会場1回(5時間まで)は無料。
・立候補の届け出(告示日=火曜日)といっしょに申請、開催は2日後から(開催できるのは、木・金・土曜日)
・2人以上の候補者から同じ場所の申請があったときは・・・(省略)
・個人演説会場での資料配付は禁止(文書図画の規制)
・資料の映写は可能(今回の選挙から。聴覚障害者の権利保障)
 
※ 町村議員選挙ではビラの配布が禁止なので、告知する手段が限られます。ネット(ブログやSNS)は可能だけれど、高齢者の方には届かないので別の方法を考えないと・・・ ということで、苦肉の策が選挙ハガキへのシール添付。まあ、これも手続きが色々あるんです。個人演説会をやることに決めてから、選管と郵便局に何度も問い合わせました。
 
 
■合同個人演説会の模索
 
個人演説会は「候補者」しか開けません。一方で、有権者は1ヶ所で何人もの候補者の話を聞けたらいいですよね。その裏技が「合同」個人演説会です。数人の候補者が1つの会場を時間をずらして申請することで可能になります。例えば
・宮下ゆみこ 13:00〜13:30
・○川○男  13:30〜14:00
・△山△△美 14:00〜14:30
 
で、この合同個人演説会をやってみたいと思いついたのが告示6日前(もっとも、個人演説会をやろうと思ったのも同日)。それから上記ルールを確認し、いっしょにやってくれそうな候補者に声をかけました(選挙運動中に街頭演説をする候補者はほとんどいないので、声をかけるのも大変。それに、私が言い出しっぺだと難しい人いる)。
案の定、断られ、まあ1人でもやってみることにしました。
 
 
■個人演説会のイメージ
 
私は「候補者の政策や考えを伝える場」だと捉えているんです。けれど、これまでの選挙で行われた個人演説会は「有権者の囲い込み」。組織的な動員で人を集めて「エイエイオー」みたいな。なので、町民にはそういうイメージしかなかったんですよね〜
 
2年半前の町長選挙のとき、私の政策を聴いてもらうのはもちろんですが「市民自治」を広める機会にしたいと思って、神原勝先生や森啓先生、中島興世さんや松本懿先生にも来ていただいたのですが・・・ 1会場20人くらいしか集まらなかったです。選挙期間中だから「色」がつくのを割けるんですよね。(選挙前に同様の集会を開いたときはもっと深刻で、5人も集まらなかった・涙)
 
そんなわけで、今回の個人演説会も微妙だとは思ってました。
 
 
■今回の個人演説会
 
事前の街頭演説で「バスターミナル複合施設の詳細説明」「町立病院の状況説明」「意見交換会」などと告知をしてみましたが・・・浸透しなかったです。
 
結局、1回目(木曜日午後3時)は参加者が3人。2回目(木曜午後6時)は6人。3回目(金曜日午後6時)は10人でした。
 
まあ人数は集まらなかったですが、とても濃い意見交換ができて、新たな視点や情報やアイデアなどを得られました。参加者のみなさんも現状理解が進んだと思うので、次に何かの動きになるかもしれません。
 

■今後の課題
 
結局は「まちの文化」なんだと思います。今はまだまだだけど、種を播き続けなければ芽は出てこないので、機会を捉えてチャレンジし続けます。
  
ただ、選挙期間中の個人演説会は、選挙にならなければ実施できません。無投票ではそれまで。4年に1度の機会を得るためにも、立候補する人を確実に増やさないと。それが先ですね。
 
ということで、この件は今後も取り組みます!

2019年04月19日

こんな瞬間があるから正直に生きようと思う。選挙は告白タイム【2019月形町議会議員選挙】

選挙中は色々あって、気分が上がったり落ち込んだり。選挙3日目(中日)は迷いや不安が出てくる頃で、5日間の中で一番キツイ1日です。
 
そんな中、心に沁みる出会いがありました。
 
昨日、ある団地内で街頭演説をしていたら、カワイイ車が目の前の住人用駐車場に車を入れ、お出かけから帰ってきた雰囲気で若いお母さんと小学生の娘さんが降りてきました。”あっ! 邪魔だったかな〜。ゴメンナサイ” と思って会釈しつつも演説を続けていたら・・・ 目の前に2人が立って、ニコニコしながら拍手まで。
 
急いで演台から降り、駆け寄ると
「ゆみこさ〜ん。会えて良かった〜」
あれ?! 初対面じゃなかったっけ?? 
「外に出たら声が聞こえてきて、ゆみこさんだ!と気づいて、会いに来たんです。私、ゆみこさんのファンで、気持ちを伝えたくて」
と突然の告白。それはもうビックリ。
 
でも、それ以上に心が動いたのは出会いの話。彼女が話しをするうちに心がキューンとなって涙が出てきました。ああ、正直に生きてきてよかった。こういう瞬間があるから議員が続けられるのかも・・・ 
 
そう、彼女が私を知ったのは数年前、認定こども園の開設が検討されていたとき。町側の説明が足りなくて幼稚園児の保護者が不安に思っていたので、一部のママさん達といっしょに色んな動きをしました。町側と対等に対峙するには「手法」がありますからね。私はママさん達のサポートとして町側との話し合いや説明会にも同席して、場合によっては口を出して・・・。
 
彼女は普通のママさん。たまたま参加した説明会で、町側の問題発言に私が毅然とした態度で保護者側を守る発言をしたそう。それ以来私に関心を寄せてくれて、ずーーーっと見守って応援し続けてくれていたとのことでした。
 
彼女の話を聴いているうちに過去を思い出し、さらに、今回の選挙で街頭演説をしているときに、激しく手を振ってくれる若いお母さんがが彼女だとわかって・・・
 
あ〜 私の知らないところで私を見届け、私を応援してくれている人がいる。あ〜正直に生きてきてよかった。このまま進んでいいんだ。
 
めげそうな気分だった私の背中を、彼女がさすってくれたような感覚になって、目頭が熱くなっていました。
 
そんな様子に彼女は
「え〜! ゆみこさんもめげることがあるんですか〜? ガラスのハートには見えないけど(笑) ゆみこさんは優しいから。そう、いつも優しいですよ。私わかってます」
と言いながら、ワンオペ選挙運動を見て
「え〜 1人でやってるんですか! ゆみこさんらしい。覚悟が違うもん。1人でもやるっていうのが大事ですよね」
「あ〜 今日は会えて良かった。ゆみこさんに一言伝えたかったんです。良かった〜」
 
号泣しそうになったのをグッとこらえて「どうもありがとう。頑張るね」と声をかけて、その場をあとにしました。
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選挙をやっていると、こういう告白を受けることがあります。ほとんどは街頭演説のとき、1人でいるタイミングを見て告白してくれます。大人数で車に乗り込んで遊説だけしていたら、こんな素敵な瞬間にはきっと出会えないでしょう。
 
だから私は、無投票じゃなく5日間フルの選挙が好き。
だから私は、街頭演説を続けていく。
だから私は、自分に正直に生きていく。
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今日は選挙4日目。
雨も小降りになりました。
行ってきま〜す♪

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