2008年11月12日

何の訓練?

昨日の午前中、ちょっと用事があって街中に向かうと歩道に看板(→)
同じ場所を午後から通ると、須部都川の河川敷で(←)テントと人。

河川への油流出に関する防災訓練をしていたとのこと。
(正確には、午後からの訓練。私が目撃したのは準備作業。)

石狩川下流域(岩見沢、美唄、月形)の自治体で、毎年持ち回りで訓練をしているとか。
月形町からは役場の総務課危機管理係(と、消防署の職員)が参加していたとのことです。

知らないところで、私たちの暮らしを守る訓練が日々繰り返されているんですね!
ありがとうございます。
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にしても、滅多に見ることのできない訓練の様子、近くで見てみたかったです。
私の場合、たまたま看板を見つけて「へ〜、訓練やってるんだあ。」と解ったけれど
一般の町民の中にも「そんな訓練やっていたなら見たかったなあ。」と思う人もいるのでは?
まして消防団の方なら「参考までに見てみたい。」なんて思ったりして。

大きく宣伝はしなくてもいいけれど、どこかに情報がでていたらいいのになあ、と思いました。

行政と住民、相互理解を進めるには「まずは知ること、知らせること。」
こんな事まで(!?)と思われるかもしれないけれど、
小さな事の積み重ねが、心に響いてくるように思うのですが・・・

皆さんはどう思いますか?

2008年11月03日

第28回子供会親睦ミニバレーボール大会

今日は文化の日。この祝日に月形町総合体育館では子供たちのミニバレーボール大会が開催されました。

例年のことながら白熱した試合に会場中が湧き上がり、参加している子どもだけでなく応援の大人達まで「子供会=地域」対抗で楽しみました。かく言う私も試合に夢中になり、競技中の子供たちの様子を写真に収めるのもすっかり忘れて大声で叫んでいました。

この大会前の2週間、夜(午後6時〜7時半)の体育館は子供会のために開放されていました。そこには子供たちだけでなく指導や様子を見守る大人の姿があり、近所のおばちゃん(お母さん)おじちゃん(お父さん)が、他人の子どもに遠慮なく声をかける場面が普通に見受けられました。
また大会当日には体育指導員や体育協会の方々が審判や大会運営に携わり、子どもが主役の行事を陰からサポートしてくれていました。
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私は、こういった地域活動が本質的な「協働」であると感じるようになりました。

今まで「協働」というと「お役所の仕事を住民が請け負う」あるいは「官民が協力して物事に取り組む」、つまり主体が行政でそれに住民が付き合うようなイメージでした。「行政のスリム化のために住民負担が増える」あるいは「行政の下請け」という感じです。いくら行政側が「行政と住民は対等で、物事の解決のために共に汗を流し協力し合おう」と言っても、その手法や事例が、行政側の問題を解決するところから出発していたために、誤解していました。

住民が普段の生活の中から「みんなで協力し合った方が良い結果に繋がる」と考え、自主的に協力することになれば理想的な「協働」になると考えます。そのためには、まずはそれぞれ(行政、住民、個人)が自分のやるべきことを真摯にこなすことが大事です。その上で情報を公開(どんなことをしているのか、何が問題なのか、どこが大変なのか・・・)し、皆が共通の認識のもと必要と感じることに協力する。言葉では難しくなってしまいますが、実際には「あの人が一生懸命やってるけど、一人では大変だから手伝いに行くか。」という昔から行われている近所づきあいそのものが「協働」なのだと思います。

行政との間で「近所づきあい」が成立するためには、まずは行政が物事を一生懸命やること、そしてそれを住民が分かるように公開すること。知らせる努力なしに理解は深まらないと思います。

2008年10月19日

第56回北海道女性議員協議会(DIG・その2)

今回のDIG演習は、佐々木先生が普段行っているものとは若干違ったようです。DIGを使って「身の回りにある危険に気づく」というより、「DIGの手法を使った、まちづくり・人づくりの可能性」に重心を置いた講義でした。これは、私たち参加者が全て議員で、地元に帰って「防災」「まちづくり・人づくり」を企画し主体的に進める役目を担っているからなのだと思います。

佐々木先生はDIGを説明しながらも、行政と住民の様々なギャップ(行き違い)とその解消法について、お話しくださいました。
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◆これからは地域住民(住民力)を育てるソフトの時代
◆災害は誰の身にも平等に起きる。防災をテーマにすることで住民全員、地域全体が同じ土俵で考えることができる(→まちづくりに応用できる)
◆防災をハードとソフトの両面から考えなければならない。行政は今までハードに力を注いできた(建物の耐震基準、備蓄品等)

◆情報は広がりにくい。聴く側への配慮が重要。
 例)避難所では情報が次々流れてくる。聴く側は「聞き逃したくない」という心理が働き、トイレにも行くことができない。→ 案)時間を区切って情報を出す。経時的に情報を貼りだす。
◆今まで起きてないから、これからも起きないだろう(正常化の偏見)=人間の心理
 → この考えを修正するには「知識が必要」→ 自分のものにするために「訓練が必要」
◆今まで行政は「防災ハンドブック」等、配ったところで仕事を終えていた(ハード的作業)
 →(活用してこそ生きる)→ 活用の方法(やり方)を教える(ソフトの充実)

◆DIGを行うには、1班4〜5人、作業台は事務机がベスト
 (コミュニケーションがとれる人数、距離) 
◆DIG演習時の地図使用、注意が必要(著作権)
◆災害時本当に必要なものは何か?
 ・厚底の靴(サンダル)を寝室に:夜の災害に備えて。暗闇での危険と不安を除くため
 ・ダンボール箱と厚手のゴミ袋 :いろいろ使える。水も運べる。
 ・避難所(体育館)へは毛布より座布団:床からの振動・冷えは心身の疲労を増す
 ・「落ち着きなさい!」という声かけ:気づかずに気が動転している
 ・「3日分の食糧備蓄」は住民のマナー

◆DIG演習を終えて気づいたこと
【避難時】・ペットをどうする?:心の癒し←→共同生活
     ・連絡先を玄関に貼る
     ・ブレーカーは高い位置に設置されているので、高齢者には手が届かない
      (独居の高齢者に配慮。若者とのペアリングで対処)
     ・入れ歯、薬、生理用品、ベビー用品(世代によって必要なものが違う)
◆災害時要支援者になりうる人
 ・障がい者、独居の高齢者、寝たきりの人、妊婦
 ◎小さい子どもが沢山いる家庭
 ◎消防署職員・公務員等の家族(災害直後からしばらくの間不在)
 ◎昼間独居の高齢者
 ※災害時助けて欲しいか?欲しくないか? 町内会等でアンケートを取ることによって状況把握
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佐々木先生の記念講演(DIG演習)は、とても濃密な3時間でした。様々な「気づき」もありましたし「可能性」も見えてきました。地元の町内会や行政区でやってみたい!!

防災に関する知識があるのと、体験するのは雲泥の差だと思います。大がかりな避難訓練は経費も時間もかかりすぐには対応できませんが、DIGならば様々な状況設定や対象者を変えて何度もできると思いました。
『知識を補完するのが体験、それを自分のものにするのが訓練』

月形町は様々な施設が多く特殊な環境だと思います。災害時に緊急招集されるのは、刑務所・消防・役場・病院・老人福祉施設・福祉施設の職員。地域のグループホームで生活する障がい者も増えているので、その方達とのコミュニケーションも重要です。70歳以上の方が1,000人(人口の1/4)。

ざっと考えただけでも危機管理の重要性は高いのですが、実際に準備はできているのか? 疑問と不安が残りました。議員として、地域に住む者として、家庭の一員として、私にできることはたくさんあります。今回得たことを積極的に活用していきたいと思います。

2008年10月01日

町長選挙を終えて・1

私は今回初めて「議員」という立場で町長選挙を迎えました。議員として町長選挙にどのように関わればいいのか、私にとっては頭を悩ます問題でした。

周囲の話を聞けば
「地方議会は二元代表制なのだから、与党も野党もない。関わるべきでない。」
「議員が前に出て町長候補を応援するなんて、おかしい。」
このような意見が大半でした。

一方、前回までの町長選挙の折、一般町民としてその選挙を見ていた私は
「町民の中で、行政に最も近いところで仕事をしているのは議員。その議員から見て、次の町長は誰がいいと思っているのか、なぜそう思うのか、各議員の考えを聞いてみたい。」
しかし現実には公の場で「考え」を聞く機会はなく、選挙事務所でお手伝いをしていてもその機会はほとんどありませんでした。結局、判断材料の少ない中で選択しなければならず、不満と疑問を抱え、もし自分が議員になったら・・・と思うようになっていました。

そんな私のモヤモヤを払拭してくれたのが、栗山町議会の橋場議長と中尾事務局長でした。
「栗山町長選挙の時は議長が先頭に立って応援していた。」
「選挙は選挙、議会は議会。是々非々で議論するのに選挙の応援云々や結果は関係ない。」

実に明解。目の前の霧が晴れた私は、もし今回の選挙でその「場」を与えてもらえたのなら、自分の考えを伝えようと強く思いました。結局、選挙戦初日郵便局前での出陣式から最終日の打ち上げ式まで、街頭演説という機会を数多く与えていただき、町民の皆さんにお話しすることができました。
ただ充分であったとは言えないので、ここで再度自分の考えを記しておきたいと思います。
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私は「まちの力をまちづくりに」をスローガンに、議員になりました。
月形町では一人ひとりがそれぞれの環境や立場で努力し、輝きを持って生活しています。その一つ一つの力をまちづくりに活かすことでより良い町ができると私は信じ、議会活動をしてきました。しかし町民、議会だけではまちづくりはできません。それを受ける行政もまた同じ認識を持ち、皆がともに協力し合うことが大切です。つまり「まちづくりのキャッチボール」ができる相手が必要です。

この視点から二人の候補を見たとき、私は現職の櫻庭誠二さんとならこの「まちづくりのキャッチボール」ができると感じました。私が議員になって1年半が過ぎますが、その間、様々な質問に対して誠意を持って答えてくれましたし、提案に対しても良いものは積極的に取り入れ、ダメなものはその根拠を示しながらキチンと否定する姿勢を示してくれました。物事を何でも受け入れるのではなく、自分の信念や現実と照らし合わせて投げ返してくれる姿勢は、これからの「まちづくり」に必要不可欠です。

また「共に協力し合う」という点では、近隣の市町村との連携においても同じことが言えます。今までも医療や介護、消防や水道などで連携してきましたが、今後より一層人口が減少し高齢化が進むと、今まで以上の結びつきが必要であり重要になります。その時には目標に向かって議論する姿勢と共に、相互の信頼関係が何よりも大切で、この点からも櫻庭さんがより適任だと考えます。
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9月28日の選挙では、櫻庭誠二さんが再選されました。これで「まちづくりのキャッチボール」が思いっきりできる条件が整いました。
選挙の応援はそれとして、二元代表制に与党も野党もありません。私はこれからも町民の目線で議員活動を続け、一つ一つの物事に対し是々非々で望んでいきます。強いていえば選挙戦を応援した分、今まで以上に厳しく櫻庭町政をチェックしていきたい、それが地方議員としての責任であるし、私の仕事だと思っています。

2008年09月20日

え”っ、また辞任!

「太田農水大臣が辞任」を聞いたのは昨日の農作業中、ラジオニュースで。
「え”っ!」
つい声が出てしまった。何でこのタイミングなんだろう?
そういえば、福田首相が辞意を表明した時も同じ状況で聞いたし、声も出た。

国会議員の責任て、(役職を)辞めれば済んでしまうのか? 理解できない。
私が思うに、大臣の仕事の多くは後始末だと思う。

国の施策は構想から実現まで、実に長い年月を要する。だから大臣に就任したときに行われている施策の多くは前任者から引き継いだもの。上手くいくように作ったつもりでも、実際に運用すれば問題が出てくるのは当たり前。それを根気よく(あるいは大胆に)国民のためになるように、時代に合うように、変更・改良していくのが仕事の本質だと思う。
だから問題が出てくるのは織り込み済みで、いかに対処するかが大臣の力量であり責任だと思う。謝るだけ、問題提起するだけ、責任とると言って辞めるだけでは問題外。

汚染米問題は重大だけれど、他にも対処しなければならない農水関係の問題・課題は山積み。
どうするんだ?! 
それでなくても農業問題は解決に時間がかかるのに。

去年の4月にこのブログを書き始めた頃は松岡氏が農水大臣だった。すぐに自殺、農水大臣が替わった。そして今回の太田氏を含めて4人。政府は一次産業をどう考えているのか? 言葉では「農業は国の根幹」「食育=食が人を作る」「食の安心・安全」と言っているけれど、1年半で4人も大臣が替わるなんて、この事実からは何の誠意も、情熱も、真実も伝わってこない。

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