2009年12月31日

私の2009年は『波』

2009年も残すところ1時間ほど。外は夕方から時折雷となり、激しい風と雪で吹雪き模様です。

今年の冬は12月上旬までは暖かく雪のない毎日でしたが、中旬に入るやいなや厳しい寒さで毎日真冬日。下旬は一気に雪も降り積もりました。それでも年末は気温も上がりほっと一息ついていたところでした(写真は12月25日朝の穏やかな晴れ間)が・・・これから新年にかけては大荒れのようです。みなさん、天候にはお気をつけて。

さて、私の2009年を漢字一文字で例えると『波』と言えます。

大波小波、色々ありました。対外的には平静を装っていたものの、私の中では精神的にも肉体的にも波があって、こんなに振れていて大丈夫なのだろうかと。まあ、政権も自民から民主に大きく方向転換し、それによって様々な振れが生じたのですから、私が大小の波を感じ影響されるのも当然のことなのかもしれません。

一方、私が「波」そのものだったこともありました。私の言動で(良い意味でも、悪い意味でも)影響を受けた方が少なからずいらしたことでしょう。願わくば、その波が物事を動かす原動力となり、発展的な未来に繋がりますように。

波は周期的に繰り返されます。いつまでもマイナスではありません。次の大波にむけ、今は力を溜めるそんな1年だったようにも思います。波に乗るための準備。「いざ」というそのタイミングに向け感性を研ぎ澄まし腰を落とした状態。「きっと次の波には乗れる」そんな期待と自信が少ずつ確実になってきた1年でもありました。
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今年最初に立てた抱負は「転換」。常に頭の片隅においていた言葉です。

お陰様で去年の今頃より多くの場面で「転換」できたと思えます。もちろん形となって表に現れていることは少ないと思いますが、私の中では確実に変わっています。変わりながら前に進んでいると実感できた1年でした。
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多くの方にお世話になり、励まされ、勇気づけていただいた1年でした。
みなさん、ありがとうございました。

2010年は寅年。
虎にあやかり、眼光鋭く本質を見極める1年にしたいと思います。
みなさん、どうぞ良いお年をお迎え下さいませ。

2009年10月31日

*・. 初雪 *・.

今日の午後8時、外は夕方から雨模様。
帰宅しようと乗り込んだ車。
真っ暗な中、ワイパーをかける。
と、フロントガラスの端にシャビシャビのシャーベットがどんどん溜まって・・・
そう、初雪です。
ここ北海道月形町では、例年なら10月半ばには降るのに、今年はずいぶんと遅いです。
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今年の秋はとても暖かく、今も路地や無加温ハウスで毎日、花を切って出荷しています。
(我が家は切り花生産農家。気温が下がると咲き足も鈍るので、例年なら隔日の採花となる。現在出荷しているのは『スカビオサ』と『ウインターグラジオラス(スキゾスティリス)』)


天気予報は「10月末から11月初めは寒気が入り平地でも初雪が観測されるでしょう。」と伝えていました。そこでこの1週間は花の出荷の傍ら、冬支度に追われました。

真冬は1.5mもの積雪になる月形では、根雪になる前に様々な冬支度が必要です。

外に出したままの道具を納屋にしまい、外に置いておくものは除雪の邪魔にならない場所に移動し、ひとまとめ。移動できないものは位置がわかるように目印の棒を立てて。
一番の大仕事はハウスのビニールはがし。越冬できる丈夫なビニールハウスを除き、ほとんどのハウスはビニールを剥がして骨だけにし、雪の中に埋もらせます。

これら全ての作業は根雪までに済ませればいいので、状況を見ながら少しずつ進めています。
ちなみに今日はハウスのビニール剥がしを6棟完了。初雪とは言え、まだまだ花は咲いてくれるので出荷を続けるハウスはそのままにしています。
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6、7月の低温と長雨による生育遅れは取り戻せませんでしたが、それでも晩秋まで収穫物が確保できるのは有り難いことです。農業が『お天気と共にある仕事』『自然の片隅で生きる職業』なのだと、今年は強く感じました。

社会が成熟し『全ての職業が経済の仕組みの中にある』という感覚にとらわれていた最近の私ですが、『自然』の大きさ、懐の深さ、驚異と儚(はかな)さ、慈悲深さ・・・自然の色々な面に触れて、農業の原点に帰れたような気がします。初雪さん、ありがとう。

2009年10月27日

道、徳富ダム建設を再評価。継続か、中止か!

今朝の北海道新聞朝刊1面に「道、25事業再評価へ」という大見出しが載っていました。

これは道が毎年度行っている公共事業の再評価(公共事業評価専門委員会による)で、来年1月末までに高橋知事が継続や中止の判断をするというもの。対象は事業決定や前回の再評価から5年が経過し、事業費が10億円以上の事業。徳富ダムも前回の再評価(2004年度)から5年が経過しているので対象となりました。

徳富ダムは今回の再評価の対象ではありますが、昨年度実施した公共事業一斉点検では継続となり、また国土交通省のダム事業見直し表明時にも道は継続の考えを示していましたし、先日の視察の折にも同様の説明がありました。事業継続と聞いて安心していたのですが・・・。

徳富ダムの費用対効果(治水事業の総便益を総費用で割ったもの。ダムの必要性を判断する指標の一つ)は、凍結が決まった八ッ場ダム(群馬)よりも低いとか。ただ、既にここまで事業が進んでいるのに(常識では)中止とは考えられません。

また月形町札比内地区のことを言えば、今現在使用している古くて小さな土盛りダムは既に老朽化が激しく、今現在もだましだまし使っているとのこと。徳富ダムの追加工事のため供用が1年遅れるという事態でさえ不安が募っているというのに、これで事業が中止となれば水の確保がままならず、水田として農地を利用できないのではないかという声も聞こえてきています。

事業決定が成されてから相当の時間と経費をつぎ込み、事業完成を想定して関連各所も対応してきています。費用対効果だけが指標ではないのでしょうが、それら資料やデータには載らない現場の状況も把握した上で結論を出していただきたいと思います。

八ッ場ダムしかり、徳富ダムしかり、一度動き出した公共事業を止めるには大きな影響があるのを目の当たりにしました。結局のところ、最初の判断(建設計画時)が最も重要だということでしょう。
社会に対する影響が最も小さくて話題にもならない時期の判断が最も重要というのも皮肉なものですが、その判断を下すのは他でもない、それぞれの【議会】なのです。

改めて『議会の重要さ』と、その一翼を担っている『議員であることの重み』を痛感する今日この頃です。

2009年09月21日

自民党総裁選の街頭演説で

今日は用事があって娘と札幌大通公園へ。と、ちょうどそこでは自民党総裁選の街頭演説が・・。
私はスルスルと黒山の人だかりに引き寄せられて正面へ。娘と2人約1時間、3人の候補の演説を聴いてきました。

会場にはマスコミはもちろんのこと、スーツ姿でバッチを着けたたくさんの道議や市議、国会議員の姿もありました(自民党だけでなく、他の政党の方も)。流石自民党!
どの候補も街宣車の上から聴衆に向かって力を込め「この総裁選の意味するところ」「これからの自民党の向かうべきところ・あるべき姿」「自民党再生の手法」等を、自分の言葉で伝えていました。

実は私、2,3日前に放送されたラジオの「公開討論」で3人それぞれの主張は聞いていたのですが、やはり生の演説は違いますね。候補者の気迫や動きだけでなく、聴衆のシビアな反応が相まって独特の緊張感と雰囲気を醸しだし、聴く側に「答え」を迫ってきていました。

自民党の総裁選挙なので、部外者の私が口を挟むべきことではないとは思いますが、なるほどと思うところもあれば、ピントがずれていると思うところもあり、それぞれの候補の(自民党内および国政を預かる政治家としての)立ち位置がハッキリ見て取れ、この場に居合わせてよかったと思いました。 

今回の衆院選は負けたとはいえ、地方も含め自民党の力が絶大なのを今日は改めて感じました。だからこそ「立ち位置」を決めるのは難しいのですね。自民党を党として運営している議員側の認識と、それを支える一般党員側の意識、そして国民の期待、そのどこに視点を置くかで主張も行動も変わってくるのではないかと思います。大きい組織だからこその悩み・・・。

それにしても(手前味噌ですが)、娘(高1)が最後まで私につきあい街頭演説を聴いていたことに感心しました。細かな内容まではわからなかったようですが、ポイントは感じ取れたようで、これまた感心。若い世代が政治に興味を持ってくれることは何よりです。

そうそう、それからもう一つ。会場で日の丸の小旗を配っていたのには疑問を感じました。どの組織が配布していたのかはわかりませんが、なぜ「日の丸」なのか? 私には違和感しか残りませんでした。

2009年09月17日

鳩山政権誕生

昨日、鳩山政権が発足し、夜遅くまで新大臣の記者会見があった。どの大臣も緊張と不安はあるものの、まっすぐ前を向き、信念と希望のオーラを発しているのが印象的だった。

8月30日の選挙結果を見た時、民主党のあまりの勝ちっぷりに4年前の小泉選挙を思い出してしまったが、その後の民主党の動きや鳩山さんの発言を聞いているうちに、あの時とは全く違うのだと認識した。鳩山さんの言葉は論理的だし、常に先の一手を打っているように思う。

今までとは違う政権。改革は痛みを伴い、戸惑いを生む。
でも、それを私達国民が選んだのだ。
だから私達にもその責任の一端はある。

全てお任せでなく、監視も必要。そして信頼はもっと必要。
関心を持って「これから」をともに進もう。

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