2012年12月21日

社会は変化する → 常識を疑え(建設国債、韓国女性)

「社会は凄いスピードで変化していたんだ!」と、『こと』が動いたときに改めて気付かされる。それと同時に今回は「今まで何気なく受け入れていた常識を疑わなくちゃダメだ!」と強く思った。

日常生活では大凡のことが「予測範囲内」「予定事項」として進んでいるだけに、「身の回り(自分の考えの範ちゅう)」と「それ以外の世界」とのギャップは日々拡大しているように思う。今までの常識に縛られることは、現実の変化に目を背けること。その状態で物事を決定していったら・・・ 

私たちの未来はどうなってしまうのだろう?
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先日の笹子トンネルの天井板崩落事故、私には「日本の建造物が崩壊するなんて!!!」と、信じられない現実だった。子どもの頃、学校で『日本の建築技術は世界最高水準で、コンクリート建造物は50年〜100年大丈夫』と習い、その後もずっとそう聞いてきたし、信じていたから。


確かに、マグニチュード9.0という巨大地震だった東日本大震災の時も、多くのコンクリート建造物は壊れなかった。それは本当に素晴らしく、誇らしくも思った。しかし、一部の防潮堤は壊滅的な被害が出ている。また、絶対安全といわれた原子炉も事故を起こし、放射性物質をまき散らしてしまった。

もちろん『想定外』『規格外』の事態だったことは理解しているし、原子力発電所の事故もコンクリート建造物が壊れたことに起因するものでないことも理解している。
しかし、『壊れないもの』という常識の上に日常生活が成り立っていたのは事実。私たちの常識は、自然の驚異を越えられないと今更ながらに思う。もっと自然や地球に対して謙虚に向き合わなければならないんじゃないだろうか。


今、次期政権を担う自民党から
景気浮揚策として10兆円の補正予算を組む。財源の一部は建設国債で。
という話が出てきた。建設国債の発行に関して
建造物は50年〜100年間使用できる。受益者負担の考え方から次世代にも応分の負担をしてもらうのが当然で、建設国債は赤字国債とは意味合いが違う。
とも言っている。果たして本当にそうだろうか?

今までなら、『自民党の建設国債に対する考え方』が常識だったろう。
でも、今の世の中、果たして常識なのか?


キチンと建てた建造物でさえ、メンテナンスを怠れば笹子トンネルのようになってしまうだろう。数百年に一度、数千年に一度の地震が昨年起きた状態の『今』は、地殻が変動しやすい状態になっているのではないか。いつまた大規模な余震や連動地震が起きるとも限らない。

つまり、建造物を作ったところで次世代に引き継げる確実な保障などないのでは?

加えて原子力発電について言えば、稼働すれば必ず出てくる放射性廃棄物の処分方法も最終処分場も確立されていない。その上、その莫大な費用も計上されていない。原子力発電所建設の時には建設国債のような『将来からの前借り』で資金を調達したと思う。建設分も廃棄分も将来の人たちが支払わなければならないことは確実。もしかしたら『負の遺産処理』も合わせて背負わされるのではないか。きっと高い確率でそうなるだろう。


政治は何かにつけ『次世代』に負担を回してきた。年金、医療もそう、そして建設。遠回しで目に見えない『先送り』に他ならない。しかし現実に利益を享受できるのは、制度ができた(あるいは建築物ができあがった)初期の人たちであって、将来世代ではない。そして40代の私も既に利益を享受する側であって、将来世代に先送りしている立場だと思う。


もうそろそろ、現状でやりくりできる範囲に欲望を縮小してはどうか。
もう『今までの常識』として語られる甘い未来は存在しないと思えるから。
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さて、お隣韓国では朴槿恵(パククネ)氏が次期大統領に決まり、初の女性大統領が誕生する。誕生に至る細かな情勢も、朴槿恵氏の政策や人柄も充分には把握していなかったが、『女性大統領誕生』というその一点で驚かされた。

私は、「韓国は儒教の国。そして男尊女卑が今も残る国」だと思っていた。いくつか見た韓流ドラマでも、シングルマザーの立場が弱かったり、女性が慣習の影響で職業に就くのが大変だったり・・・ドラマの世界が韓国の今であり、日本の一昔前に似ていると思い込んでしまっていたからだと思う。

しかし今回の女性大統領誕生をきっかけに、韓国の女性の地位を調べて見て驚いた。
韓国には『女性省』なるものがあって、女性の地位向上のために大胆な政策が打たれ、実績も上がっていた!!!


男女共同参画を叫んでいる今の日本など足元にも及ばない。
私にとっての常識は見事に覆された。
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社会は、世界は変化している。身の回りだけ見ていたら、昨日も、今日も、1ヶ月後も、大して変化していないように思える。でも、確実に変化している。今を生きているみんなの周辺に変化はひたひたと押し寄せている。

だから少し視線を上げ、視野を広げなくちゃ。(自分に言い聞かせてる。)みんなにもそうして欲しい。政治は暮らしの延長だから。


今日は冬至。明日からは陽がのびる。

2012年12月16日

衆議院議員総選挙が終わって思うこと

今日は衆議院議員総選挙の投開票日。

この時間(12月16日午後10時45分)、テレビからは「当選確実」の声が次々と聞こえてきます。あと100議席は残っている段階で、「自民党&公明党が安定多数を越えた」と伝えました。

選挙期間中は公職選挙法の関係等でこの話題には触れられませんでしたが、投票が締め切られた今、感じたことを少し書きたいと思います。
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私はどの政党にも属さない無所属の町議会議員なので、国政選挙も道政選挙も、その時の政治課題や争点をもとに自分なりに判断して投票してきました。今回もそうしましたが ・・・ 私の思いは大勢とは違っていたようです。

自民党の圧勝は多くのマスコミが予想していたこととは言え、これほどとは! 
このまま自民党&公明党(&維新)が全体の2/3以上になってしまったら・・・どんなことが決定されるのか、不安でなりません。過去から現在までの政治が「先送り」「決められない」ことが問題だったとは言え、「何でも決められる状態」が健全な議論を生むのか? 
どんな状況になろうとも、決定過程の透明性が確保されることを望みます。

さて、今回の選挙期間中、とても気になったことが2つありました。

1つは「世論調査結果」や「世論の動向」「勝敗予想」が逐一報道されていたこと。
もう1つは「選挙運動に関する規制」についてです。


12日間の選挙期間中、何度となく「世論調査結果」が示され、学者や解説者が「動向」や「勝敗」を予想していました。もちろん報道に様々な配慮があったのは感じましたが、それでも、これらの情報を選挙期間中に示す必要があったのでしょうか? 

動向や予想は多かれ少なかれ投票行動に影響を与えると感じます。マスコミは政治家に対して「大衆迎合」と非難することがありますが、そうなるように(政治家に対しても、国民に対しても)仕向けているようにも見えました。日進月歩で情報化社会はどんどん構築されていきますが、その使い方が重要で、それに使われてしまっては本末転倒なんじゃないかと。


それから「選挙運動に関する規制」ですが、今の状態では何のためにやっているのか、理念と現実があまりにも違ってきています。いっそのこと(全ての選挙運動にかかる収支を公開したうえで)何でも解禁してしまうのもアリかも。 

公職選挙法では「資金の有無で選挙運動に差がついてはいけない」との理念のもとに、様々な規制が敷かれています。文書図画がいい例です。確かに「紙」媒体はお金がかかります。でもインターネットならほとんどお金をかけずに情報発信できるのは皆さんご存じのこと。インターネットの普及が進んだ今、「紙媒体」と同じ扱いで制限されている意味が分かりません。

一方、政党のテレビコマーシャルをどう思いましたか?

選挙期間中も政党のコマーシャルは流れていました。それもゴールデンタイムに! 
正規の政見放送は真夜中だったのにです。政党のコマーシャルは政党活動として常時許されていることとは言え、莫大なお金がかかります。だからよく目にしたのは二大政党と呼ばれる党だったわけです。議員の数に比例して配分される政党助成金も多いですからね。
本当にこれで「公平性」は確保されるのでしょうか。どうも腑に落ちません。
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「政党」って何なんでしょう?
 
選挙のたびに考えさせられます。
同じ考えを持つ人が党を創る(党に集まる)なら理解できますが、入っていた党が変遷してしまったら・・・、「党の方針」と「個人の考え」の整合性はどうやって図っていくのか・・・

色々疑問はありますが、国政は「議院内閣制」であり「政党政治」。無所属では何もできない場所です。一方、地方議会(都道府県議会、市町村議会)は「二元代表制」。首長と議会は是々非々で議論できる制度であり、党派の別なく活動できるところ。無所属だからこその活動ができる場所です。


私はやっぱり町議会で活動したい!

2012年12月12日

イチニ.イチニ.イチニ  もう一度、歩き始めよう

イチニ.イチニ.イチニ  12.12.12

皆さん、こんにちは。
大変ご無沙汰しています。
いつしか白銀の世界となりました。

今日は 2012年12月12日。
再スタートを切るには、とても良い日。
時に語呂合わせが、背中を押す力になってくれます。
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更新しないまま約100日。ご心配をおかけしました。
この間、時々覗いてくださった皆さん、お声かけくださった皆さん、
ありがとうございました。

空白の始まりは、「理想」と「現実」のギャップから。
迷いが「発信のエネルギー」を奪い、いつしか「体力不足」に。
思い切って「できること」と「現場」に集中してきました。

実際、
10月に入ってすぐに風邪をひき、その後ずっと咳が止まらず、今も投薬治療中です。
咳が続くと体力を消耗したり、身体が痛んだり、声が出にくくなってかすれたり。
人に移すという類のモノではないのですが、たかが咳、されど咳です。

ただ、ここに来てようやく快方に向かいだし、声も続くようになりました。
昨日の定例会も無事勤めを果たすことができ、一安心。
今日、こうしてブログも再スタートを切ることができるまでに回復しました。
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イチニ.イチニ.イチニ  

せっかくの語呂合わせ。
再スタートは、気張らずに、ゆっくり歩き出そうと思います。

どうぞ皆さん、よろしくお付き合いくださいませ。

2012年07月29日

グダグダ、悶々、もやもやの7月

皆さん、ご無沙汰しています。7月ももう月末になりました。

ここ数日、日本全国うだるような暑さに包まれていますね。猛暑日(35℃以上)の地点も相当有り、熱中症で倒れたりなくなられている方も・・・。暑中=一年で一番暑い季節とは分かっているものの・・・。どうぞ皆さん、くれぐれもお気をつけて。

そんな中、ここ月形も4日連続で31℃越え!(今日の最高気温は32.1℃。連日、7月の観測最高値を更新しているような状態)。それに少雨傾向も続いていて、またも2週間、雨らしい雨はありません。かなり暑いです。

そんな中、私は農作業の最盛期。日中ビニールハウス内での農作業のため、寒冷紗で遮光をし、ビニールをまくり上げて風を通し、熱中症予防をしています。とは言え、全身汗まみれでグダグダ状態です。
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さて、今月の私。通常通りの議員活動や議会活動をしています。(活動記録はこちら
各種研修会参加の他、「議会だよりNo.5」を7月20日に発行することもでき、議員活動としてはホッと一息といったところでしょうか。

一方、社会の動きには日々悶々としています。特にこの7月は色々なことがありました。人智の及ばない自然の猛威、意志や行動が答えに届かないもどかしさ、真実を知れば知るほど不条理を感じる現実・・・。どう気持ちを持っていけばいいのか、ふと考え込むと落ち込んでしまいます。

【平成24年7月九州北部豪雨】
7月11日〜14日の九州北部豪雨のすさまじい雨や土砂崩れ、水害の様子は目を覆いたくなるほど。梅雨の末期に豪雨があるのは昔からのことですが、これほどとは! 近年、振れ幅が拡大しているように感じます。被害に遭われた方々にはお見舞い申し上げます。一日も早く日常が取り戻せますように。
それから今回気になったのは、一部の河川で堤防の腹の部分が決壊していたこと。こんなところが崩れるとは。どういうメカニズムでこの場所が壊れたのか? 調査結果に注目したいです。

【大飯原発、運転再開】
7月5日に3号機、17日に4号機が再稼働しました。東日本大震災以降、原発の安全性に疑念が起き、日本中であれだけの議論が巻き起こったのに、十分な対応や対策そして説明もないままに再稼働してしまった印象がぬぐえません。
確かに、「電気があることが当たり前」として作り上げられた今の暮らしでは、電力不足は致命傷ですし、対応できない部分があることも事実です。ただ、東日本大震災後の今だから取り組めることもあるはず。再稼働するにしても、電力政策の具体的見通しが必要だったと考えます。

【大津いじめ自殺事件】
事実が明らかになるにつれ、あまりににも悲惨で耳を覆いたくなるほど。しかし現実を受け止め、対応するのが大人の役割。大津で起きたことは(程度の差こそあれ)どこでも起きていると考えられます。加害者だけの問題でなく、見て見ぬ振りの傍観者の問題や、状況を訴えてきた子ども達の声を受け止めなかった大人の問題、発信された情報が埋もれてしまう仕組み、自らの枠を超えられない組織の問題・・・。
今回のような無念さ、むなしさ、無力感を、もう誰も抱かないように。私の身の回りでできることはないか、そんなことを日々考えています。

【月形町長選挙】
9月18日告示、23日投開票の月形町長選挙に、現職の桜庭誠二氏が立候補することを表明しました(7月16日)。どんな政策を掲げ、どう取り組んでいくのか? これからの言動に注目していきたいです。
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いろいろな場面で考えさせられることが多い毎日ですが、気持ちが明るく晴れることもあります。
【大相撲 伊㔟が濱部屋・月形夏合宿】日馬富士が来町しています。
【月形夏祭り/花火】盛況のうちに終了。
【オリンピック開幕】既に盛り上がっていますが、これからも。

これらの話題は追々。

2012年07月06日

自然の恵み・命の恵み・幸せな暮らし

今日はとっても幸せな気分です。
だって、たくさんの恵みをいただいたから。
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まずは今日の午後3時過ぎ、実に12日ぶりに雨が降りました。ヤッター♪ 

雨が最後に降ったのは6月23日。もっとも霧雨程度。その後、真夏並みの気温が続き、ここ数日は湿気に満ちた空気が全体を覆っていました。

昨日あたりから天気予報は「寒気が入り、大気が不安定になっています。」と雨を期待させる発言。道内のあちこちで記録的な降雨も観測されていました。

でも、でも、月形には雨の気配はなく、畑はパサパサ。大豆や小麦は乾きに耐え・・・

そんな中で今日の雨です♪ 
総雨量はきっと10mmもないでしょう。でもホッと一息つける雨でした。自然の恵みに感謝です。

※ こんな恵みの雨も、我が家の周辺数キロしか降らなかったようです。町内南部(中和、昭栄)からも、北部(札比内)からも、「今日も降らなかった。」との声が聞こえてきました。)

明日こそ、水を欲しているところに恵みの雨が降り注ぎますように。
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それから、命の恵み=絞りたての生乳をいただきました。

牛飼いの知人が最近、絞りたてのジャージー牛の生乳を届けてくれます。それはまだ温かくて人肌(牛肌)を感じられるほど。クリーム色で、ほんのり草の香りがしています。

まずはそのまま飲んだり、ミルクティーにしたり。絞りたての上に濃厚なジャージー牛乳はやっぱりおいしい♪ 
それから料理。シチュー、グラタン、クリームソース。

そして・・・ カッテージチーズ、ヨーグルト。
加工品にも挑戦!

カッテージチーズは牛乳の【タンパク質】を【酸(酢)】で固めたもの。
温めた牛乳にレモン汁を入れると瞬間的に反応が進んで、アッという間にモソモソしたものが。それを濾してカテージチーズの で・き・あ・が・り!  同時に、ホエー(乳清)もできました。

一方、ヨーグルトは牛乳の【タンパク質】を【乳酸菌】が固めたもの。
牛乳をお風呂くらいの温度に温めて、市販のプレーンヨーグルトをスプーン一杯投入。冷めないように全体をタオルで覆って常温放置。しばらくして冷めてしまったので、今度は50℃のお湯に容器を浮かべ、それ全体をタオルで覆って常温放置・・・そして半日が経過した頃、蓋を開けてみると・・・全体がゆるく固まっていて、酸味のある香りも。まさしくヨーグルトので・き・あ・が・り!

※写真は、右上から時計回りに[自家製ヨーグルト][ホエーでつくったホットケーキ]「自家製カッテージチーズ」

確かに、ネットを検索するれば作り方がすぐ分かる時代になりました。
しかし、原料から加工、そして食べるまで、全てが物々交換として(商品ではない状態で)流れ、目の前で(顔の見える関係の中で)できるなんて! 素晴らしい!! 感動です!!!

大学時代に「食品化学」の授業や「農産加工実習」がありました。それは食品会社に就職するための知識や技術だと思っていた私にとって、【生活の潤い】あるいは【豊かな暮らしの基】【幸福感の種】として今の生活に活きてくるとは・・・知識や経験が実生活と結びつくことの幸福感を改めて感じています。
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月形に暮らし始めて約20年。
人とも、自然とも、大地とも繋がり、どんどん広がっていくのを感じます。
そこからたくさんのエネルギーをもらって、満足感や幸福感が膨らんでいるのも感じます。

田舎は宝の山。エネルギーの泉。月形に移り住んで本当に良かった。

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