2013年11月20日

階段を上ることで見えなかった景色が見える【日経WOMAN Networking フォーラム プレミアム2013】その1

11月16日(土)東京コンファレンスセンター有明で開催された
「日経WOMAN Networking フォーラム プレミアム2013 
魅力的な女性リーダーをめざす 学びとネットワークづくりの場

に参加してきました。

参加の目的は【現状打破のきっかけを求めて】。

最近は議会活動に限界を覚えることもしばしば。特に、理事者との意思疎通が上手くいかなかったり、議会内で物事が上手く運ばなかったり・・・。何か新しい視点を入れることで突破口が開けるかもしれないという藁をもつかむ想いが一つ。
最近人前で話す機会が増え、私を取り巻く環境が変化し始めたと感じていて、これから先に向かうであろう「女性リーダー像」をイメージしたいと思ったことが一つ。
そんなことで、思い切って東京まで足を運んでみました。

もちろん、このフォーラムの内容(多彩で魅力的な講師陣。フォーラムの仕掛け)に興味があったのは言うまでもありません。今回は全くのプライベートなので、私自身の資質向上のための先行投資と考えました。私には交通費も参加費もちょっと思い切った出費でしたが、投資した以上の価値はありましたよ♪


さて、当日の様子。

このフォーラムは人気が高いようで、定員250人は〆切前に満席。かなり広くて都会的な会場は、目的意識が高くてちょっとギラギラした女性でいっぱいでした。ちなみに、私は前から3列目右側の席(自由席だったので早い会場入りの賜ですね。席が前方から隙間なく埋まるのも、このフォーラムの特徴のようです)。一人一人の座席が広いため、会場後方は遙か遠く霞むほどです。大画面のスクリーンが講師を映し出していましたが、幸いにも私は直接間近でお話を伺うことが出来ました。

参加者の平均年齢は35.5歳とのことですから、私(46歳)は上限あたり。それでも何となく同じ匂いのする人たちと知り合うことが出来、講演の合間合間や交流会で名刺交換などしてネットワークを作ってきました。全国の様々な業種の人が集まる出会いの場でもあったわけです。


ここで講演内容をいつものようにご紹介したのですが、写真撮影が禁止であったり、内容についてもあまり多くは公表できそうにありません。(日経WOMAN Onlineに掲載された記事はこちら。くわしくは今後配信される予定とのことです。)

ですが、このブログは私の備忘録的な側面も持つので、あくまで私の印象に残った点と感想などを残しておきたいと思います。
__。__。__。__。__。__。__。__。

日経WOMAN Networking フォーラム プレミアム2013
〜 魅力的な女性リーダーをめざす 学びとネットワークづくりの場 〜

基調講演1『自分らしく活きるための「野心のすすめ」』 林 真理子氏(作家)

■勝った経験のない人は「勝ち気」にならない。
■笑顔と勝ち気のない女に魅力はない。
■絶えず変化することが重要。
■数年に1度は宿題(大きな課題。踏ん張りどころ)が与えられる。生きていれば大変な場面は必ずある。そこをやり遂げると、数年後にまた宿題は与えられ、頑張る。・・・そうやって人生を積み重ねていく。
■人生の幸福は他人から必要とされること。


基調講演2『ゆっくりでも花は開く 〜女性リーダーの時代によせて〜』
                     村木 厚子氏(厚生労働事務次官)

■日本は(教育や医療を通じて)女性の力を開発していながら、
 女性の能力を使わない国=もったいない国
■30代は(子育て、仕事で)一番苦しい。40代は坂がきつくなる。
 50代はキチンと仕事をしていれば怖いものがなくなる。
■女性が能力を発揮するためには・・・
 ・新しい仕事、人事異動は積極的に受ける。
 ・昇進のオファーがあったら必ず受ける。
  (オファーがあった=実力はついている。だから遠慮しないで。
   階段を上ることで(背伸びしなくても)今まで見えなかった景色が見える。)
 ・腹が立つことがあった時、文句を言ってもいいが足元の仕事をしてから。
 ・ネットワークをつくる。
■子育てや介護で迷ったら・・・ 
 ・お金で済むことはお金で済ませる(体制を整える)。
 ・考え過ぎない(予定通りに行くことはない。足元をしっかり。)
 ・職場での貸し借り、家族間の貸し借りの感覚を持つ(恩を返す気持ち)。
 ・たくさんの人の協力を受けられるようにする。
 ・やりがいのある仕事を。
  (子育てとの両立で楽な仕事を選ばないこと。良い仕事の方が頑張れる。)
■実力のある男性は、女性にも優しい。


パワーランチ 『強くしなやかな心を手に入れるためのヒント』
       田中ウルヴェ京氏(メンタルトレーナー・鹿屋体育大学客員教授)

■指導受容力(Coachability)=どんなこと殻も学べる力
■思考の癖(自分が作り上げている思い込み)を、セルフトークでポジティブに転換。
 =メンタルトレーニング。訓練だから毎日やる。回数を重ねる。
■マイナスをなくすためには、プラスをより多く思考する。
■自分の正論を言うことで、自分が自分を落とし入れてしまう。
 → どう捉えるかが重要。貫く意味のない正論もある。
■「心」と「頭」は、「身体」と連動する。
 → 姿勢をしっかりすること(立腰。胸を張る。笑顔)でポジティブに。
__。__。__。__。__。__。__。__。

今日の報告はここまで。つづきは次回

2013年10月08日

議論はLIVEがサイコー!! 求める気持ちが新たな扉を開く【公開討論会を終えて】 

公開討論会『政治不信・議会不信の解消方策を考える』が終わりました。

『議会不信』がテーマの討論会にあって、その当事者である議員の私が何を言えばいいのか、何を言っていいのか、正直、討論会が始まるまで迷い考え込んでいました。しかし、討論会が始まってしまえば全く気にもならず、「早く話したい」「早く順番が回ってこないかなあ」と到達点を求めて夢中で突っ走っていました。
その結果・・・ ちょっとした達成感と新たな扉がみつかりました。

やはり、真剣勝負の議論は得るものが大きい! 

討論者や参加者がその議論の先にあるものを見極めようと真剣に向き合い、相手に呼応するように展開される議論には魅力たっぷり。私は討論会の最中もその後もずっとワクワク感が続いています。まさに議論はLIVE。久しぶりに全身全脳が活性化しましたよ。

それと同時に、形式や体裁を重視した予定調和の原稿棒読み学芸会議論、あるいは、目の前の課題に向き合わない具体性のない議論、もしくは、当事者意識に欠ける者による到達点を定めない議論に、面白さが全くないことを今更ながらに痛感しました。
今の月形町議会で展開されている議論の問題点はココにあったのです。


今回の公開討論会の様子が YouTubu にアップされました。

当日の3時間におよぶノンストップの議論を見ることができます。
討論は以下の内容で展開されていきます。
・議会不信の現状(議会不信はなぜ起きるのか?)          9分〜
・自治基本条例の意味するところ。必要なのか?          57分〜
 (自由民主党の「ちょっと待った—自治基本条例(PDF)」を教材にして)
・住民投票は必要か? 課題は何か?             1時間24分〜

今回の討論者はそれぞれ違った立場の人たちです。
[町長:執行者]                本別町長 髙橋正夫氏
[議員:町民の代表者]          月形町議会議員 宮下裕美子
[民間:NPO理事長。行政との関わりはあるものの独自の活動を展開]
            北海道市民環境ネットワーク理事長 秋山孝二氏
[北海道自治体学会事務局長]         江差町職員 大坂敏文氏
[大学教授:地域社会学の研究者]  北海学園大学経済学部 内田和浩氏
[司会]       北海学園大学開発研究所特別研究員 森 啓 氏

討論者はそれぞれの立場から見た独自の視点と考えを持っていて、具体的な事例を出してハッキリと自分の意見を言っています。一人一人の意見は違っても、議論に向かう真摯な態度はみな同じ。なので、その立場と考え方の違いが際立って見えて、とてもおもしろいです。

興味のある方はぜひご覧ください。そしてコメント(意見や感想、批判など何でも)いただければ嬉しいです。
__。__。__。__。__。__。__。__。

以下は、討論会で私の心に残った言葉です。

■「投票率が低い」のは政治不信ではない。無関心なだけ。不信感を持っている人は関心が極めて高い人。ただし、わかったつもりになってしまった。この人達をどうするかが最重要課題。
・・・ 上手く整理された重要な視点。月形町の場合、さしずめ「わかったつもり」が多数か。


■ 自治体にとって条例は命
■ 法律がない=法的根拠のないものは、条例を作って根拠を与えればいい。
  地方自治を積極的に展開するということ。

・・・ 確かに。

■ 課題解決のために、議会はどんな役割を果たしたのか?
・・・ 議員として、常に頭に入れておかねばならない設問だと思う。

■ 法律(条例)を盾にするのは「やれないこと」の言い訳でしかない。
  法律は時代とともに解釈が変わる。「やれる」と解釈する発想を求めたい。
■ 議場で発言できるのは議員のみ。議員は最低限、発言や議論のできる人。
  議員の役割を全うできる議員を選ぶ。

・・・ 実現したい。

2013年09月25日

なぜ、これほどの不作為が?【JR北海道の保線放置問題】

今月19日に大沼駅構内で発生した脱線事故から明らかになった、JR北海道の保線管理の問題。

昨日までに道内97カ所で「異常と解っていたのに放置していた」と不作為があったという報道がなされていたが、今朝、ラジオからは「新たに100件以上(正確な数字は聞き取れなかった)も同様の状態だった。」との報道!!!

この不作為はどういうことか?

数年前からJR北海道での様々な事故が多くなっているのは感じていたが、その都度【対応策を取った】との報道があったのに。対応策って、何だったんだろう?

それにしても、これほどの不作為状態であっても、直接人命に関わる重大事故が起きていなかったのが不幸中の幸い。(と考えるしかない。)

まだ調査中なので、推移を見守りたい。

2013年05月15日

最近、政治家の発言はおかしくないか?【橋下氏「慰安婦制度は必要だった」発言】

昨晩、ネットニュースを眼にした時から、何とも言い難い感情が心に渦巻いている。

<維新・橋下共同代表>「慰安婦制度は必要だった」

 日本維新の会の橋下徹共同代表は13日、第二次大戦中の従軍慰安婦について、「銃弾が飛び交う中で、精神的にも高ぶっている集団に休息をさせてあげようと思ったら、慰安婦制度が必要なのは誰でも分かる」と述べ、慰安婦制度は必要だったとの認識を示した。
                [毎日新聞 - 2013年05月13日 15:56]

今日は朝からマスコミが取り上げ、夜のニュースでは様々な政治家が賛否両論を展開していたが、その中で、日本維新の会の石原慎太郎共同代表が橋下氏を擁護している発言にも驚いた。

本当にこんな感覚の人が、政治家として、自治体や国を動かす決定権を持っていて良いのだろうか?

私は女性だからなおさら感じるのかもしれないが、身震いするほど許しがたい発言だ!
__。__。__。__。__。__。__。__。

それにしても最近の政治家の発言には驚くことばかり。

日曜(5月13日)朝、NHKの日曜討論をラジオで聞いていたが、その時の自民党政調会長/高市早苗氏の歴史認識(村山談話についての発言)にも驚いた。司会者が次の人へ発言を転換しようとしているにもかかわらず、持論を強硬に展開していく雰囲気から、信念を持って発言しているのが解った。

自民党の政調会長という要職にある人が、『党の代表』として討論番組に出てきて発言するには、あまりにも偏った意見・考えだったと思う。例えあとから「個人的見解」と言っても遅い。あくまでも『自民党政調会長』という肩書きで出演しているのだから。

もっとも、先月の国会で安倍首相が答弁した村山談話に関する歴史認識があったからこそ、今回の高市氏の発言に繫がったのだと思う。いずれにせよ「自民党=与党の代表者」の発言であることには変わりない。
「日本は大丈夫か?」と見られても仕方ない状況だと思う。
__。__。__。__。__。__。__。__。

過去の政治家に、こんなにも立て続けに驚かされることはなかった。

私自身が議員だから、以前より政治家の発言に敏感になっている・・・だけならまだ良い。
もし、政治家が発言の影響力を想像できずに発言しているとしたら・・・
それよりも、今までならとても表舞台に立つことのない偏った考え方の人が、政治の重要なポストに就いているとしたら・・・これから先の日本は大丈夫か? 

本当に心配になってきた。

でも、この人達を選んでいるのは私たち有権者。
結局のところ、日本人の感覚が変化し危険な方向に行っているのかもしれない。
なおさら心配だ。

2013年05月06日

政治は妥協というけれど、議員の発言や行動には責任がある【議員の仕事とは?】

今日は久々に政治の話題です。

最近、私が気になっていることを少し書きます。
この場合、紋切り型の方が筆が進むのでそうします。ちょっとキツイ表現に映るかもしれませんが、今の私の意見です。
__。__。__。__。__。__。__。__。

この4月〜5月の連休にかけて、国政でいくつもの大きな動きがあった。

特に気になったものだけあげても
■主権回復・国際社会復帰を記念する式典(4月28日)
■現職閣僚を含む、国会議員169人の靖国神社参拝(4月20日〜)
■憲法改正に向けた動き(憲法記念日にあたって)
■原子力発電の技術輸出(連休中の首相外交・トルコにて)

これら一つ一つに対して私なりの意見があるが、今日は標題に関連して「靖国参拝問題」について考えてみたい。


まず最初に、私は国会議員の靖国参拝には反対である。特段に想い入れがあっての結論ではないが、靖国神社の歴史や憲法の精神、近隣諸国との関係など、私が得た情報の中で判断した。
戦没者の追悼をするなら、やはり無宗教の国設施設にすべきと考える。


さて、本題。今回、過去最多の国会議員(169人)が春の例大祭に合わせて参拝したが、国会議員の一人一人は「靖国参拝」をどう考えていたのだろう?

参拝国会議員が過去最多になったのは「先の衆議院議員選挙で自民党が圧勝し新人議員が多く誕生したから」と言われている。今回参拝した議員が誰だったのか、ネット検索しても情報が出てこないので正確なことは言えないが、新人議員が多くを占めているとしたら、その人達は国会議員になる前に靖国参拝したことがあるのだろうか? 
(例えば、今回北海道から数多く誕生した自民党新人議員はどうだったのか? ぜひ聞いてみたい。)

もし「自民党の国会議員になったから」「党首の意向に沿って」のように考え参拝していたとしたら、本当に残念だ。たとえ政党に所属していたとしても、議員の言動の主体は議員本人にあるべきと考えるから。少なくとも小選挙区で当選した議員なら。

それに、靖国参拝を内政問題とする向きもあるが、事ここに至っては外交問題に直結していると捉えるのが自然だと思う。外交に関わる問題の解決と取り組みは国会議員の職務の一つで、私たち地方議員に決定権はない。それを自らの主体なしに「寄らば大樹の陰」「全体主義」で行動しているとしたら、何のために私たちは議員個人を選んだのだろう。(選択肢がなくて選ぶ場合もあるので、政党が前面に出ることはままあるが・・・)

政党自身がタカ派の党首を選び、それにただ追随する政党集団であったならとても危うい。過去の記憶を呼び起こし、「日本は右傾化している」と言われても仕方ないと思う。とても心配な状況だ。

一方、参拝したそれぞれの議員が信念を持って靖国参拝を決断し実行したのなら、その部分は評価したい。ただ、そうなると日本が「右傾化」していると言えないか? こちらも非常に心配。



今まさに国政が動いている。TPP交渉参加表明であったり、憲法改正(96条先行改正)の動きであったり。それらの中で国会議員一人一人はどう考え、どう行動しているのか、とても興味深い。特に地元北海道から選出された議員は、結果として私たちが選んでいる。その動向が。

先の選挙の時「TPP交渉参加には断固反対する」旨の主張をして当選した自民党新人議員達。今まさにその時の主張と結果とのズレで難しい立場だと思う。「政治は妥協」しなければならないこともあるのは事実。でもそこに至るまでの過程や考えの変遷は議員一人一人違うだろうし、あって当然。

だから、そこの部分をキチンと示して私たちを説得して欲しい。
自己矛盾しないためにも、一応の筋が通った(自身の論理構成で)話しをして欲しい。
それこそが議員の仕事だと思う。


私も地方議員の一人。議員の端くれである。

議員である以上、一つ一つの決断・言動は自覚を持って進めたいし、進めている。
その結果が望まない方向になったり、失敗と思われることになるかもしれない。でも、自分で判断したことだから自分で受け入れられるし、その説明もできる。

それを有権者がどう判断するか・・・ 
結果はわからないが、議員としての仕事は果たせると思う。
 
同僚議員にも同じことを求めるのは、やり過ぎだろうか?

<<前の5件 3334353637383940414243

▲TOPへ戻る