2019年09月02日

シンポジウム準備【大阪旅その6】

大阪旅のメインは「議会事務局研究会設立10周年記念 第6回議会事務局研究会シンポジウム」のパネルディスカッションに登壇すること。でもその前に、裏側の話しを少し。
 
議会事務局研究会は、地方議会事務局の充実強化のために2009年に発足し、現在の会員は64名(うち研究者5名、議員14名、首長および事務局職員を中心とした自治体職員等45名)。私がメンバーに加えていただいたのは2012年2月のこと。日常はメールでのやり取りで活動に参加しています。(※議員が会員になるには紹介や事前審査があります。)
 
昨年8月に第5回シンポを開催してすぐに10周年記念シンポが話題に上り、その後の研究会(会員のみの勉強会)で話が進められ、最終決定してからはML(メーリングリスト)で役割分担や情報共有をして準備を進めてきました。
 
会員は関西圏を中心に九州から北海道まで点在しているので、メールで進めるしかないのですが、要所要所では動ける人が動いて打ち合わせをしたり確認したり。その都度、情報をMLに流して共有という、機動力と熱意が半端ないのがこの研究会の特徴です。 
 
物事を確実に進めるには「適切な統括者」を置き、その統括者が情報を提供しながら適時に判断をして指示を出すことと、その指示に積極的に関わるメンバーが必要で、その全てがこの研究会の中に揃っているのがスゴイところです。特に、開催間際の確認作業と担当者の事務処理能力はスゴイの一言! また、普段顔を合わせることのない会員が開催当日の集合時間にいつの間にか集まり、事前配布されたフローに従い率先して準備を進める姿もスゴイの一言です。
 
そしてもう1点。研究会の活動にスポンサーがなく、手弁当で賄っているということ。今回、150人規模のシンポをあの会場を使ってあの参加費で開催できるのは、様々な工夫と会員の奉仕活動があってこそ。会員だけで登壇者がほぼ賄えるというのも大きいでしょう。
 
こういった信頼関係で築かれた議会事務局研究会。その会員であることに誇りを感じています。だからこそ、議会事務局研究会が起点になって各地の地方議会事務局が変化し、地方議会が市民自治の担い手として発展したらいいですね〜。
私もお役に立ちたい! だから、私に出来ることを1つずつでもやっていきたいと思ってます。
 
※ 写真は開催前の準備風景。当日参加した会員は35人、シンポジウム〜懇親会の中で某かの担当を持ち、10周年記念シンポを成功させるために働きました。
お疲れさまでした。そして、ありがとうございました。

マニフェスト大賞応募【大阪旅その5】

大阪の旅と直接関係ないのですが、マニフェスト大賞の〆切が8月31日だったので、お尻に火の付いた私は旅に持ち込んだのでした(苦笑) 
 
前夜祭で、マニフェスト大賞の受賞者である林晴信議長から応募のポイントを伺うことが出来たのはラッキーでした。今回初めての応募なので、いざ書き出したら迷うことが多くて。それまで準備していた原稿は「弱い」と気づいて、その夜ホテルに帰ってから修正。
 
と言っても、すでに8月30日の深夜。出発前も朝1時半から色々やっていたのでもう限界。いつものようにまずは睡眠をとって朝3時半から書き直し。書けば書くほど書きすぎるのはよくあること。
字数制限を気にしながら・・・ 漏らさずスッキリとまとめなくちゃ
出発時間を気にしながら・・・ シンポ当日、身だしなみも整えて
応募〆切期限を気にしながら・・・ もう8月31日!
 
超バタバタの中、待ち合わせの時間(ホテル1階に午前10時45分)の直前、8月31日10:26に受付完了メールが届きました〜〜〜
 
応募したのは、議員選挙に関する取り組み。
応募タイトルは「地方の町村議員なり手不足を解消する実践。 ワンオペ選挙運動・軽トラック活用・選挙費用公開で、立候補のハードルを下げる!」
 
さて、どうなるかな〜
結果はどうあれ、応募のバタバタが大阪旅と重なって記憶に残ることは間違いなし。何かの基点になるかもしれません。

応募内容はこちら(PDF)

2019年08月31日

吹田市議会の個人視察【大阪旅その2】

大阪伊丹空港に降り立ったのは、8月30日午後2時。定刻より20分も遅れたのは航路混雑だったから。ヤキモキしながら飛行機の外に出ると、全身を包む湿気! でも、案外暑くなかったです。あっ!1枚脱いでました。
 
空港からはモノレールと阪急電車を乗り継いで、吹田駅に。そこで出迎えてくれたのが、議会事務局研究会メンバーで吹田市議会事務局の岡本さん(いつものごとく初対面!)。地続きの市役所まで歩きながら話していたら、あっという間に打ち解けました(笑)
 
そのまま議会の入っている中層棟3階(〜5階)へ。そこで事務局長の宮田さんと合流。まずは基本的な情報交換。なんといっても吹田市は人口37万・17万世帯なので、月形町のざっと100倍! 議員定数も36で、月形(定数8)の4倍。あまりにも違いすぎるんだけれど・・・ 
議場や各種委員会室を見学させていただきながら議会運営や課題などを話していくと、共通点が色々あって参考になることが次々と。「百聞は一見にしかず」「類は友を呼ぶ(←ちょっと違うか?)」みたいな感じで、とても有意義な視察になりました。明日のシンポの予習としても行って良かったです。

以下、写真の解説。番号は上から。
■写真1:吹田市議会事務局の局長宮田さんと岡本さんと】とても丁寧にご説明いただきました。ありがとうございました。吹田市議会は、議員でも面白そうだし職員としてもやり甲斐がありそう〜。ここで働きたいと思いました。

■写真2:議場】本会議だけでなく、予算など全議員で審議する際にも使用。ここが建設されたのはかなり前。(正確な数字を忘れてしまったのですが)その当時に普通だった「階段状の議員席」にしなかったことや傍聴席の配置など、先進性を感じました。

■写真3:一般質問の(1問1答制用)質問席】吹田市議会では一般質問のとき「一括質問」か「1問1答制」を選択することができ、1問1答制のときは、行政と対峙するこの席で質問を行うとのこと。

■写真4:議長下にある演台】一般質問の一括質問のときは、この演台を使う。なので、一般質問なのに行政側に立って議員側を向き、市長の背後から質問をするという形。国会と同じ形式なので広く一般的に広まっている。ただ、地方自治=二元代表制の認識が広まり最近は対峙型(1問1答制質問席のような配置)に変更になっている。
ちなみに月形町議会の一般質問は、1問1答制で対峙型配置。質問時間は申告制で回数制限あり。

■写真5:議会運営委員会室】吹田市議会では委員会ごとに部屋が分かれていることにまず驚きました。さらに、目的に合わせて備品や配置が工夫されていることも。(写真を撮り忘れましたが、全員協議会用の部屋もありました。一般的な大会議室で、事務机とイスが配置され自由にレイアウトできるようになっていました。)
議会運営委員会室はローテーブルなので、お互いの顔を見ながら落ち着いて議論ができるのがいいですね。


■写真6:特別委員会室】特別委員会室は議員間討議を重視して円卓になっているそう。さすが!


■写真7:委員会室】部屋の奥に委員(=議員)が座り、入り口側に説明員(=行政側)が配置され、傍聴席は説明員の後方。これが4つあって、2つの委員会まで同時開催するとのこと。
この配置は他の議会でもよく見る一般的な配置です(月形町議会でも委員会室はこの配置)。なのですが、私はこの配置(傍聴席が行政側の後方)に違和感を持っています。というのも、市民の負託を受けているのが議員で、市民の代わりに行政をチェックしているので、市民は議員と同じ側にいるべきだと思うのです。
過去にある大規模議会の委員会を傍聴したとき、傍聴席に座ると、行政の裏側(答弁するためにメモを回したり、資料をめくったり、担当職員が小さな声で相談している)が見えてしまい、なんだか変な気分になりました。行政側も裏側を見られているとは思っていないでしょうけれど、この配置は前からも裏からもチェックされているということなんですよね。私は情報公開推進派ですが、なんでもかんでも曝すものでもないと考えています。


■写真8:傍聴用紙】傍聴者はこの個票に記入して、議場(委員会室)内に設置されたポストに投函します。個人情報保護の観点から。
以前、多くの議会は「記入用紙」という1枚の紙に住所・氏名等を各方式でした。誰が傍聴に来ているのか、傍聴人の個人情報がダダ漏れになることから、このような個票を使うようになっています。ですが、まだまだ記入用紙を使っている議会も多いです。月形町議会もいまだ記入用紙を使用しています。個人情報への配慮から記入用紙の配置場所を議場内にして、人の目に触れる機会を減らしましたが、まだ十分ではないと考えています。(不特定多数が通行する議場外の廊下に配置するよりは改善されましたが、それ以上進んでいないのが残念。議員全体の認識が変わらないと変更できないのが議会です。)
 

お忙しい中、視察の対応をしてくださった宮田局長と岡本さん、本当にありがとうございました。
 
もう一つ。当初はいけぶち佐知子議員(←友人で、同じく議会事務局研究会メンバー)も同席する予定だったのですが、諸事情によりご一緒できなくて残念でした。でも、いけぶち議員が事前に調整や手配をしてくれたおかげで有意義な視察ができた訳で、いけぶち議員には感謝しています。ありがとうございます。
 
さあ、このあと前夜祭までの時間に、吹田市内のある有名な場所に行って、心振るわせてきました。さあ、どこでしょう・・・ (つづく)

2019年08月20日

深刻な状況だから藁にもすがる想いで【自治体病院経営の勉強会@札幌】

昨日と今日は、地方議員研究会主催の「自治体病院経営」に関する勉強会で札幌に来ています。

町立病院(町内の医療機関)をどうすれば維持できるのか、町も私も模索中。講師が伊関友伸さんなので、じっくり話が聴きたいと4コマ2日間フルで参加することにしました。

1日目が終わった段階ですが、とても興味深い内容で参加して良かったです。300床規模の話題が多いものの小さな病院(100床未満や15:1看護)の話題もありましたし、医療制度解説やデータ等から町立病院の経営悪化の本質が理解できました。私の持っている知識が既に古くなっていて、考え方を修正する必要性を感じました。

今日は個別の病院経営の話もあるとか。楽しみです。

※ 一つ難点を言えば、この受講料がとんでもなく高いこと。議員向け講座なので、政務活動費を狙った料金設定になっているのでしょうけれど… 私のように政務活動費がない議会もあるので、なかなか勧められないです。高額な受講料の元を取ろうと必死な人のいる反面、政務活動費の消化目的の消極的参加も見受けられて… こんなところでも格差社会と小さな自治体の悲哀を感じてます(苦笑)

2019年08月05日

2019年3月定例会〜5月初議会まで【議会だよりNo.21 発行】

8月5日に「議会だよりNo.21」が発行されました。(→ 全体はこちら/pdf)
今号には、今年3月の第1回定例会から、議員選挙後の初議会となる臨時会までの審議内容や経過、一般質問が掲載されています。

私が補欠選挙で当選したのは昨年12月21日。その後初の定例会ということで、気合いの入った6問3時間におよぶ一般質問を行いました。議事録は実に27ページ35,000字! これを2ページにまとめるのは厳しかったのですが、正確であることはもちろん、できるだけ解りやすいよう努めましたので、読んでいただけたら幸いです。

※ 月形町議会の議会だよりの方針として、一般質問は質問者本人が議事録に従って(答弁も含めて)全文を要約します。一方で、それ以外の部分(質疑や討論等)は全て広報委員が要約・編集しています。

私は議案審議中にいくつもの質問を行っていますが、議会だよりには質問者名が掲載されていなかったり、全体に割愛されていたり、討論も相当要約されています。「公的な広報誌」という位置づけや紙幅の関係や議員間のバランスもあって広報委員も苦労されているのでしょう。発言の多い私が(広報委員でないために)大変な仕事を押しつけてしまっているようで心苦しいのですが、役割ですので致し方ありません。広報委員のみなさんにはヨロシクお願いします。

いずれにしても、どのような議論が議会でなされているのかが重要ですので、詳細についてはその都度ブログやfacebookでお伝えしていきます。

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